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【不具合追跡】WinUp定例更新2025/10/28(予定)~11月定例配信まで【2025/10/27】

お知らせ
最近、ユーザープロファイル破損が原因と考えられる障害が増えています。一度お手元のPCの状態を確認しておいてくださいね。
【どうやって確認するの?】ユーザープロファイル破損のチェック方法【2025/06/01】

Win10サポート終了-Win11移行方法特集
【Win10⇒Win11】アップグレードに失敗した方のお悩み一発解決:原因と解決策の総まとめ【2025/10/26】

失敗画像 WinUp情報(個別回ごと)
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【Copilot+ PC 機能に関するご注意】
筆者の検証環境には Copilot+ PC が含まれておりません。そのため、今回の更新に含まれる Copilot+ PC 固有の新機能や修正に関する記述は、Microsoft の公式ドキュメントや信頼できる第三者の情報に基づいており、実機での動作検証は行えておりません。
当該機能に関する詳細な情報提供や、不具合報告への対応が遅れる可能性があることを、あらかじめご了承ください。
  1. この記事の要約(2025/10/30 12:35時点)
  2. この記事について
  3. ダイジェスト版
    1. スライドショー動画(約◯分)
    2. テキスト版ダイジェスト(2025/10/30 12:30時点)
    3. このブログのスタンス:速報性と予防効果を最優先する理由
  4. 本文
    1. 1. アップデート適用前の準備と心構え
    2. 2. Microsoft公式発表:今月の「既知の不具合」(2025/10/29 11:30時点)
      1. 2.1. Windows 11 Version 25H2・24H2 (KB5067036 プレビュー / KB5070773 OOB) の既知の不具合
      2. 2.2. Windows 11 Version 23H2 (KB5067112 プレビュー) の既知の不具合
      3. 2.3. Windows 10 Version 22H2 (ESU) の既知の不具合
        1. 公式情報ページ
    3. 3. 本サイト独自の障害予測(2025/10/29 11:30時点)
      1. 3.1. Win11 (25H2 / 24H2) で発生する可能性のある障害 (KB5067036 プレビュー / KB5070773 OOB 適用後)
        1. KB5070773由来の予測
        2. KB5067036由来の予測
      2. 3.2. Win11(23H2)で発生する可能性のある障害 (KB5067112 プレビュー適用後)
      3. 3.3. Win10(22H2 ESU)で発生する可能性のある障害
        1. 今回の予測の妥当性検証
    4. 4. 配信直後の初動レポート(2025/10/29 11:30時点)
      1. 【参考】一般配信前のインサイダー版での不具合概況
      2. 正式提供直後の動向 (2025/10/29 11:30 時点)
        1. Windows 11 (25H2 / 24H2)
          1. KB5067036 (プレビュー)
        2. Windows 11 Version 23H2
          1. KB5067112 (プレビュー)
        3. Windows 10 Version 22H2 (ESU)
    5. 5.【時系列】その後の不具合報告と動向(追跡分)
      1. 2025/11/04 09時30分:【更新】フリーズ/真っ暗画面時の安全な対処法を再掲載しておきます
          1. 1. 真っ暗画面で再起動する際のOSダメージ最小化手順
          2. 2. Shiftキーを押しながら再起動する(回復環境への安全な移行)
      2. 2025/10/30 11時50分:【初動確認】重大障害なし、しかし「タスクマネージャーの幽霊」問題が発生
        1. 【重要】UIカスタマイズツール(StartAllBack等)使用時の競合
          1. 1. 真っ暗画面で再起動する際のOSダメージ最小化手順
          2. 2. Shiftキーを押しながら再起動する(回復環境への安全な移行)
        2. 新たに確認された主な不具合と注意点
        3. このKBで修正が確認された重要なバグ
        4. 総括:
  5. Q&A (2025/10/29 11:30時点)
      1. Q. Windows 11 (25H2 / 24H2) にプレビュー更新 (KB5067036) が来ました。これは適用すべきですか?
      2. Q. KB5067036 で、10月から問題になっていた IIS の接続障害は完全に治りましたか?
      3. Q. サポート終了間近のWindows 11 (23H2) にもプレビュー更新(KB5067112)が来ていますが、適用した方が良いですか?
      4. Q. Windows 10のESU更新はいつから始まりますか? 今月は何も来ないのでしょうか?
  6. 記事中の専門用語の解説
  7. 最後に
    1. 記事へのご質問やフィードバックについて
  8. この記事中の広告リンクについて

この記事の要約(2025/10/30 12:35時点)

※ この要約はGoogle Geminiを利用して作成されました

※ 2025/11/04:2025/10/30 12:30時点から、大きな情報更新はありません。

10月下旬のプレビュー更新として、まずサポート終了間近のWin11(23H2)向けにKB5067112が、続いてWin11(25H2/24H2)向けに大規模な新機能を含むプレビューKB5067036が提供されました。KB5067036にはWinREのUSB問題を修正する内容も統合されていますが、UIカスタマイズツールとの競合やタスクマネージャーのプロセス残留といった新たな不具合が確認されています。このため、安定性を重視する場合は適用を見送るか、注意深く対応する必要があります。

【重要】Windows 10の通常サポートは2025年10月14日に終了しました

Windows 10 (Home / Pro) の通常サポートは終了し、10月14日のKB5066791が最後のセキュリティ更新でした。これ以降、セキュリティパッチを受け取るには、有償の「拡張セキュリティ更新プログラム(ESU)」の契約、または特定の条件(1年間の無料特典など)を満たす必要があります。

参考記事:

【ニュース】ただし条件付き-Win10のサポートを1年間無償延長【2025/06/26】

【朗報】ただし隠し要件があるのかも・・・Win10延長サポート、1年間は誰でも簡単に無料で利用できます!【2025/09/03】

※ 当ブログでは、この延長サポート分のKBを引き続き(少なくとも1年間は)取り扱う予定です。

この記事について

この記事は、毎月のWindows Updateについて、既知の不具合、未報告の問題、そして今後発生しうる障害の予測に特化して解説するものです。

各記事の期間は、基本的に次回の定例またはプレビュー更新が提供されるまでとなり、新規記事に移行されます。

なお、更新プログラムの「新機能」や「修正内容の詳細」については、別途公開している月例KB詳細記事をご覧ください。

この記事は、公開後に新たな情報が判明次第、随時追記・更新されます。検証環境はAMDベースのPCであり、Intel固有の問題はカバーできない場合があります。情報はあくまで参考とし、アップデートの適用は自己責任でお願いいたします。
項目 内容
対象KB Win11 (25H2/24H2): KB5067036 (プレビュー), KB5070773 (OOB)
Win11 (23H2): KB5067112 (プレビュー)
Win10 (22H2 ESU): 未配信 (11月開始予定)
キーワード Windows Update, 不具合, 障害, 既知の問題, 予測, 解決策, 2025年10月, プレビュー更新, Windows 11, Windows 10, KB5067036, KB5067112, KB5070773, OOB, スタートメニュー, 音声アクセス, 日本語対応, IIS, ストレージ不具合
最新情報更新日 2025/10/27…先行情報版公開
2025/10/29…KB配信に伴い更新

2025/10/30 11時50分…【初動確認】重大障害なし、しかし「タスクマネージャーの幽霊」問題が発生

ダイジェスト版

スライドショー動画(約◯分)

GoogleノートブックLMで作成したスライドショー動画です。(日本語字幕付き)

※ 更新期間完了後に追加します。

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テキスト版ダイジェスト(2025/10/30 12:30時点)

※ 2025/11/04:2025/10/30 12:30時点から、大きな情報更新はありません。

2025年10月下旬のWindows Updateは、Win11(25H2/24H2)向けにスタートメニュー再設計や日本語対応した音声アクセス機能を含むプレビュー更新 KB5067036 が配信されたことが最大のポイントです。このKBには、先に発生した「回復環境(WinRE)でUSBが効かなくなる」深刻な不具合を修正した緊急パッチ(KB5070773)の内容も統合されています。

サポート終了(11/11)間近のWin11(23H2)向けにも、最後のプレビュー更新となる KB5067112 が配信されました。現時点では重大なシステム障害は報告されていませんが、UIカスタマイズツールとの競合やタスクマネージャーのプロセス残留といった新たな不具合が確認されています。

この記事では、KB5067036に関する初動レポート、公式情報(IIS接続障害やエクスプローラー不具合の状況)、そして継続中の注意点について随時更新してお伝えします。Win10のESU更新情報もフォローします。

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このブログのスタンス:速報性と予防効果を最優先する理由

「最前線の情報」をいち早く受け取り、ご自身のPCを未来のトラブルから守りたい方は、ぜひサイドバーなどに設置されている「記事公開お知らせメール機能」にご登録ください。あなたのPCのための、最も早い“警報”をお届けします。

当サイトのトップページにも記載していますが、改めて、私たちの情報発信における最も重要なスタンスについてお話しさせてください。

このサイトではWindows Update情報や、Winの不具合情報などを発信する上で完全な正確性より、速報性や予防効果に重きを置いているなどいくつかの注意点があります。

これは、単なる免責事項ではありません。読者の皆様のPCを深刻なトラブルから守るために、私たちが最も大切にしている編集方針です。

Windowsの深刻な不具合は、「地震速報」に似ています

震源地や震度の「100%正確な情報」を待ってから警報を出していては、多くの人が逃げ遅れてしまいます。たとえ情報が不完全でも、「強い揺れが来るかもしれない」と一秒でも早く伝えること、そして「机の下に隠れる」といった予防行動を促すこと。それが、被害を最小限に抑える唯一の方法です。

私たちの記事も、それと全く同じです。Microsoftの公式発表や、100%の技術的な解明を待っていては、手遅れになるユーザーが大勢います。だからこそ私たちは、専門家としての経験と分析に基づき、たとえ不確定な情報を含んでいても、いち早く警鐘を鳴らし、ユーザーが取るべき予防策(アップデートの一時停止など)を提示することに重きを置いています。


本文

1. アップデート適用前の準備と心構え

Windows Updateには、予期せぬ不具合のリスクが常に伴います。アップデートを適用する前には、必ず万全の準備を行い、ご自身のPCとデータを守るための「自衛策」を講じてください。

具体的な準備の手順については、以下のまとめ記事で詳細に解説しています。アップデート作業を開始する前に、必ず一度ご確認ください。

最低限、以下の3点は必ず実施するようにしてください。

  • システムの復元ポイントの作成
  • システム全体のイメージバックアップの取得
  • BitLocker回復キーの確認と保管

【上級者向け推奨】システム領域の拡張OSの再インストールなどを計画している、スキルのある方は、将来のアップデート失敗を防ぐため、追加で「システム領域の拡張」を実施しておくことを強く推奨します。詳細は、今後公開予定の解説記事で紹介します。

2. Microsoft公式発表:今月の「既知の不具合」(2025/10/29 11:30時点)

Microsoftが公式に認めている、今回の更新プログラム(2025年10月下旬プレビュー等)に関する既知の問題は以下の通りです。

ここに記載されている情報は、記事公開時点でMicrosoftが公式に発表している既知の問題です。プレビュー版KBの配信直後であり、今後新たな問題が確認・追加される可能性がありますのでご留意ください。

2.1. Windows 11 Version 25H2・24H2 (KB5067036 プレビュー / KB5070773 OOB) の既知の不具合

最新のプレビュー更新 KB5067036 に関して、Microsoftは現在、新たな既知の問題を公表していません。

ただし、10月定例更新(KB5066835)から継続している以下の問題については、KB5067036で修正されたとの明確な記載がないため、引き続き注意が必要です。

  • 問題1:IIS(Webサーバー)の接続障害 (HTTP/2) – 状況不明/継続の可能性
    • 現象: KB5066835適用後、IISサーバー(特にlocalhost)への接続が「ERR_CONNECTION_RESET」で失敗することがあります (特にHTTP/2有効時)。
    • KB5067036での状況: このKBで「HTTP.sysを使用するWebサーバーが”NOT_SUPPORTED”エラーで要求を拒否する問題」は修正されましたが、HTTP/2の接続リセット問題が解消されたかは不明です。
    • 回避策/状況: Microsoftはこれを既知の問題として認識しています。HTTP/2を無効化するPowerShellコマンド (Set-ItemProperty -Path "HKLM:\Software\Microsoft\IIS\Parameters" -Name EnableHttp2 -Value 0) が暫定回避策として提示されています。
  • 問題2:ファイルエクスプローラーのプレビュー不具合 – 継続中
    • 現象: KB5066835適用後、エクスプローラーのプレビューウィンドウが空白になり、機能しなくなることがあります。
    • 回避策/状況: Microsoftはこれを既知の問題として認識しており、2025年11月の月例更新での修正を予定しています。現時点で有効な回避策はありません。

なお、以下の既知の問題は KB5067036 で修正されました。

  • Arm64デバイスでメディア作成ツールが動作しない問題。
  • KB5064081適用後に保護されたコンテンツの再生が失敗する問題。
  • IISなどのWebサーバーがHTTP要求を”NOT_SUPPORTED”エラーで拒否する問題。

※「WinREでのUSBデバイス無反応」問題は、帯域外更新KB5070773で修正され、その修正はKB5067036にも含まれています。

2.2. Windows 11 Version 23H2 (KB5067112 プレビュー) の既知の不具合

現在、Microsoftはこの更新プログラム(KB5067112)に関する既知の問題を公表していません。

2.3. Windows 10 Version 22H2 (ESU) の既知の不具合

Windows 10 (Home/Pro) 向けのプレビュー更新は終了しました。OS全体として、以下の問題が継続して確認されています。

  • 問題1:Windows 10上でWindows 11のメディア作成ツールが正常に動作しない
    • 現象:Windows 10デバイス上で、Windows 11のインストールメディア(USBやDVD)を作成するための「メディア作成ツール」を実行すると、エラーメッセージなしに予期せず終了してしまう場合があります。
    • 回避策/状況:Microsoftはこの問題を認識しており、将来のツール更新で解決する予定です。それまでは、Windows 11のISOファイルを直接ダウンロードしてメディアを作成するなどの代替手段が必要です。
公式情報ページ

下記ページの左側のメニューから、各バージョンの既知の不具合に関する最新情報を閲覧できます。

3. 本サイト独自の障害予測(2025/10/29 11:30時点)

このセクションでは、今回の更新プログラムの修正内容を分析し、公式には発表されていないものの、発生する可能性のある潜在的な障害を独自に予測しています。 ただし、発生する障害を予測(当てる)することそのものが目的ではなく、お手元で障害が発生した場合に「もしかすると今回のKBが原因?」と気づいていただけることが大きな目的ですので、その点を斟酌くださり「当たらないかもしれない予測」にお付き合いください。

3.1. Win11 (25H2 / 24H2) で発生する可能性のある障害 (KB5067036 プレビュー / KB5070773 OOB 適用後)

KB5070773由来の予測
  • 通常起動時のUSBデバイス認識不安定化
    • 【予測の根拠】: WinREでのUSB問題を修正(KB5070773)した影響で、稀に通常起動時のUSBデバイス(特に古いもの)の認識やスリープ復帰時の挙動が不安定になる可能性があります。
    • 杞憂に終わるかもしれませんが、Win7時代からアップグレードを重ねていてUSB3.xに(当時は別物であった)HCIドライバーの残滓が残っている場合や、機器のドライーバーが古いままで「いわゆる無署名ドライバーなどの自動例外登録機能」で動作している場合は「より一層の留意が必要な可能性」があります。

      各種パーツのドライバーやM/Bを含めたファームウエアは、最新のもの(できれば25H2などOSのバージョンに対応したもの)に更新してくださいね。

KB5067036由来の予測
    • スタートメニューのカスタマイズがリセットされる/動作不安定になる
      • 【予測の根拠】: 今回、スタートメニューのデザインが大幅に再設計されました。UIの大幅変更は、既存のユーザー設定(ピン留め等)との互換性問題を引き起こし、設定がリセットされたり、動作が不安定になったりする可能性があります。特にサードパーティ製カスタマイズツール使用時は注意が必要です。

【実例】: 過去の大型アップデートでも、StartAllBackやExplorerPatcherといったスタートメニュー/タスクバーの挙動をWindows 10風などに変更するツールは、OS側のUI変更と競合し、スタートメニューが開かなくなる、エクスプローラーがクラッシュループするといった深刻な不具合を引き起こすことが頻繁にありました。今回の再設計でも同様の問題が発生する可能性が考えられます。

  • ペン/手書き入力デバイスの認識不良・誤動作
    • 【予測の根拠】: ペンと手書き入力API (microsoft.ink.dll) の修正は、特定のペンタブレットやスタイラスペン(特に古いモデルや独自ドライバーを使用するもの)との間で、予期せぬ認識不良や筆圧感知の問題などを引き起こす副作用が考えられます。
  • Click to Do機能 (Copilot+ PC) の誤作動やパフォーマンス低下
    • 【予測の根拠】: Click to Do機能に多数の新機能(プロンプトボックス、翻訳、単位変換、ジェスチャー等)が追加されました。これだけ多くの変更があると、特定のアプリ上での選択範囲の誤認識、予期せぬ機能の呼び出し、応答速度低下といった問題が発生する可能性があります。

3.2. Win11(23H2)で発生する可能性のある障害 (KB5067112 プレビュー適用後)

  • Hyper-V以外の仮想化ソフトでのネットワーク障害
    • 【予測の根拠】: KB5067112にはHyper-Vの仮想スイッチに関するネットワークスタックの修正が含まれています。これがVMwareやVirtualBoxなどのサードパーティ製仮想化ソフトやVPNクライアントとの間で、新たな競合を引き起こす可能性があります。
  • スリープ復帰時のBluetoothデバイス認識不良
    • 【予測の根拠】: 「スリープ復帰後にタッチキーボードが機能しない」問題への修正の影響で、他の入力デバイス(特にBluetooth接続)がスリープ復帰時に即座に認識されなくなる可能性があります。

3.3. Win10(22H2 ESU)で発生する可能性のある障害

  • ESU環境特有の副作用(将来的な予測)
    • 【予測の根拠】: Windows 10 ESUはセキュリティ修正が中心ですが、その修正自体がOSの深い部分に影響し、ESU環境ではテストされていない古いサードパーティ製ソフトウェア(特にセキュリティ対策ソフトや特殊なドライバ)との間で、予期せぬ競合や動作不良が発生する可能性は常に残ります。

※ 今月はWin10向けの更新はありません。これは一般的なESU環境における注意点としての予測です。

今回の予測の妥当性検証

※期間終了時に、予測がどの程度妥当であったかをここで総括します。



4. 配信直後の初動レポート(2025/10/29 11:30時点)

【参考】一般配信前のインサイダー版での不具合概況

これは、今回の更新プログラムが一般公開される前に、テスト段階(主にRelease Previewチャンネル)で報告されていた不具合の状況をまとめたものです。 正式版での問題発生を予測する上での参考情報としてご覧ください。

  • インサイダー版の段階では、10月から続くストレージ関連の不具合(特にPhisonコントローラSSDや古いM/Bファームウェア環境でのRAW化等)が依然として報告されていました。
  • PowerShell 2.0の廃止に伴う古いスクリプトの互換性問題や、ファイルエクスプローラーのプレビュー不具合も継続していました。
  • インストール安定性は向上傾向にあるものの、仮想化・デュアルブート環境では不安定さが残っていました。
  • 総じて、安定性を重視する場合は11月の正式版を待つことが推奨されていました。(詳細は先行情報版の記事本文をご参照ください)

正式提供直後の動向 (2025/10/29 11:30 時点)

一般ユーザー向けにプレビュー版KBの配信が開始された直後の状況です。

Windows 11 (25H2 / 24H2)
KB5067036 (プレビュー)
  • 本日未明より、Win11 25H2/24H2向けのプレビュー更新KB5067036の配信が開始されました。
  • スタートメニューの再設計や音声アクセスの日本語対応など、多くの新機能・修正が含まれる大規模なプレビュー更新です。
  • 配信開始からまだ時間が浅いため、広範囲な影響は不明ですが、現時点ではインストール自体は比較的スムーズに進むとの初期報告が多いようです。ただし、仮想環境やデュアルブート環境、古いハードウェア構成では依然としてインストール失敗のリスクが指摘されています(インサイダー版情報より)。
  • 適用後に「再起動に時間がかかる(10分以上)」といった報告も一部で見られますが、これは初回起動時の初期化処理による一時的な現象の可能性があります。
  • 深刻なシステムクラッシュ等の重大な問題は、現時点では報告されていません。
  • プレビュー版のため、一般ユーザーは安定性を重視するなら11月の正式版(月例更新)を待つのが推奨されます。
Windows 11 Version 23H2
KB5067112 (プレビュー)
  • 配信開始から半日以上が経過しましたが、現時点で深刻なシステムクラッシュや広範囲なインストール失敗といった重大な不具合の報告は確認されていません。
  • フォーラム等では、主に今回の更新で修正された点(スリープ復帰後のタッチキーボード入力問題、Hyper-Vの仮想スイッチ問題など)に関する言及が中心です。
  • Microsoftの公式見解としても、「重大な既知の不具合は確認されていない」とされています。
  • ただし、プレビュー版であり、かつサポート終了(11/11)が間近なため、一般ユーザーは適用せず、速やかに24H2/25H2へのアップグレードを進めることが推奨されます。
Windows 10 Version 22H2 (ESU)
  • 通常サポート終了に伴い、プレビュー更新はありません。最初のESUパッチは11月の月例更新で提供される見込みです。

5.【時系列】その後の不具合報告と動向(追跡分)

このセクションでは、初動レポート以降に明らかになった新たな不具合報告や、コミュニティで発見された回避策などを、新しい情報が一番上になるように追記していきます。

2025/11/04 09時30分:【更新】フリーズ/真っ暗画面時の安全な対処法を再掲載しておきます

2025/10/30 11時50分時点から、大きな情報更新はありません。

ただし、KB5067036適用後にUIカスタマイズツールとの競合などでPCが応答不能になったり、真っ暗な画面になったりする事象は続いていますので、システムへのダメージを最小限に抑えるための安全な対処手順をおさらいとして再掲載しておきます。

1. 真っ暗画面で再起動する際のOSダメージ最小化手順

PCがフリーズや真っ暗画面で応答しなくなった場合、電源ボタンの長押しは最終手段です。OSへのダメージを最小限に抑えるための手順を、優先度順に試みてください。

試すべき具体的な手順

① GPU(グラフィック)ドライバーのリセット(Winキー+Ctrl+Shift+B)

  • 画面が真っ暗で音声は聞こえる、またはログイン画面に戻らない、といった表示系のみのトラブルが疑われる場合に試します。
  • 操作: Windowsキー + Ctrl + Shift + B を同時に押します。
  • 結果: 画面が一瞬暗転し、ビープ音が鳴ります。数秒後、画面が回復し、デスクトップに戻る可能性があります。

② Ctrl + Alt + Del および Alt + F4 でのシャットダウン

画面が見えなくても、裏でOSが生きている場合に有効な方法です。

操作:

  • Ctrl + Alt + Delete を押し、画面が見えなくてもメニューが開くのを待ちます。
  • Tab キーや 方向キー を使って、画面右下の電源アイコンにフォーカスを移動させます。
  • Enter キーを押し、シャットダウンオプションを選択して実行します。
  • または(Alt + F4):
  • 全てのウィンドウを閉じるために Windowsキー + D を押してデスクトップを表示させます。
  • Alt + F4 を押し、シャットダウンダイアログが開くのを待ちます。
  • シャットダウンが選択されていることを確認して Enter キーを押します。

③ 電源ボタン長押しによる強制終了(最終手段)

上記すべてで応答がない場合のみ実行します。

操作: 電源ボタンを数秒間長押しし、PCの電源が完全に落ちるのを確認します。

リスク: 書き込み中のデータが破損するリスクが非常に高いです。

2. Shiftキーを押しながら再起動する(回復環境への安全な移行)

Shiftキーを押しながら「再起動」を実行する方法は、Windowsのトラブルシューティングにおいて最も推奨される安全な方法です。これにより、強制終了のようなダメージを与えることなく、回復環境(WinRE)に移行できます。

WinRE(回復環境)への安全な移行手順

この手順は、サインイン画面やデスクトップ画面など、わずかでも操作できる状態であればいつでも実行できます。

  • 「電源」メニューを開く: スタートメニュー、またはサインイン画面の電源アイコンをクリックします。
  • Shiftキーを押しながら「再起動」を選択: キーボードの Shift キーを押し続けたまま、「再起動」オプションをクリックします。
  • 結果: 通常の再起動ではなく、「オプションの選択」(回復環境 / WinRE)画面が表示されます。

回復環境(WinRE)で選択できるオプション

この回復環境に入れば、ダメージを負わずに以下の操作に進めます。

セーフモードの選択: 「トラブルシューティング」→「詳細オプション」→「スタートアップ設定」からセーフモードを選択し、問題の原因となっているドライバーやソフトウェアのアンインストールを試みることができます。

システムの復元: 問題発生前の状態に戻します。

更新プログラムのアンインストール: 最新のKB(更新プログラム)を削除し、不具合を解消します。


2025/10/30 11時50分:【初動確認】重大障害なし、しかし「タスクマネージャーの幽霊」問題が発生

Win11(25H2・24H2)用のKB5067036の配信から約2日が経過し、国内外のユーザーコミュニティから多くの報告が集まりました。現時点(10月30日)での状況を総括すると、致命的なシステムクラッシュや起動不能といった重大な障害は確認されていませんが、新たな細かな不具合が特定されています。

【重要】UIカスタマイズツール(StartAllBack等)使用時の競合

当サイトでも予測していましたが、KB5067036適用後スタートメニューが再設計されたことに伴い、デスクトップUIをカスタマイズするサードパーティ製ツールとの競合による障害報告が複数確認されています。

  • 現象:
    • KB適用後の再起動時に、タスクバーやスタートメニューがロードされず、デスクトップが真っ黒な画面になる。
    • エクスプローラーがクラッシュを繰り返し、操作不能(クラッシュループ)に陥る。
    • StartAllBackなどのツールが「未対応」として起動しなくなる。(これはまだまし)
  • 状況: カスタマイズツールはOSのUI表示機能(シェル)を上書きするため、OS側でUIの根幹が変更されると、必然的にこの種の障害が発生します。
  • 回避策: これらのツールを無効化またはアンインストールすることで、通常はOSが回復します。もしデスクトップにアクセスできない場合は、セーフモードで起動し、ツールをアンインストールするか、システムの復元を行う必要があります。
1. 真っ暗画面で再起動する際のOSダメージ最小化手順

PCがフリーズや真っ暗画面で応答しなくなった場合、電源ボタンの長押しは最終手段です。OSへのダメージを最小限に抑えるための手順を、優先度順に試みてください。

試すべき具体的な手順
① GPU(グラフィック)ドライバーのリセット(Winキー+Ctrl+Shift+B)

  • 画面が真っ暗で音声は聞こえる、またはログイン画面に戻らない、といった表示系のみのトラブルが疑われる場合に試します。
  • 操作: Windowsキー + Ctrl + Shift + B を同時に押す。
  • 結果: 画面が一瞬暗転し、ビープ音が鳴ります。数秒後、画面が回復し、デスクトップに戻る可能性があります。

② Ctrl + Alt + Del および Alt + F4 でのシャットダウン
画面が見えなくても、裏でOSが生きている場合に有効な方法です。

操作:

  • Ctrl + Alt + Delete を押し、画面が見えなくてもメニューが開くのを待ちます。
  • Tab キーや 方向キー を使って、画面右下の電源アイコンにフォーカスを移動させます。
  • Enter キーを押し、シャットダウンオプションを選択して実行します。
  • または(Alt + F4):
  • 全てのウィンドウを閉じるために Windowsキー + D を押してデスクトップを表示させます。
  • Alt + F4 を押し、シャットダウンダイアログが開くのを待ちます。
  • シャットダウンが選択されていることを確認して Enter キーを押します。

③ 電源ボタン長押しによる強制終了(最終手段)
上記すべてで応答がない場合のみ実行します。

操作: 電源ボタンを数秒間長押しし、PCの電源が完全に落ちるのを確認します。

リスク: 書き込み中のデータが破損するリスクが非常に高いです。

2. Shiftキーを押しながら再起動する(回復環境への安全な移行)

Shiftキーを押しながら「再起動」を実行する方法は、Windowsのトラブルシューティングにおいて最も推奨される安全な方法です。これにより、強制終了のようなダメージを与えることなく、回復環境(WinRE)に移行できます。

WinRE(回復環境)への安全な移行手順
この手順は、サインイン画面やデスクトップ画面など、わずかでも操作できる状態であればいつでも実行できます。

  • 「電源」メニューを開く: スタートメニュー、またはサインイン画面の電源アイコンをクリックします。
  • Shiftキーを押しながら「再起動」を選択: キーボードの Shift キーを押し続けたまま、「再起動」オプションをクリックします。
  • 結果: 通常の再起動ではなく、「オプションの選択」(回復環境 / WinRE)画面が表示されます。

回復環境(WinRE)で選択できるオプション
この回復環境に入れば、ダメージを負わずに以下の操作に進めます。

セーフモードの選択: 「トラブルシューティング」→「詳細オプション」→「スタートアップ設定」からセーフモードを選択し、問題の原因となっているドライバーやソフトウェアのアンインストールを試みることができます。

システムの復元: 問題発生前の状態に戻します。

更新プログラムのアンインストール: 最新のKB(更新プログラム)を削除し、不具合を解消します。

再度警告:今回のKBはスタートメニューの根幹を変えています。該当ツールを使用中の方は、必ずアンインストール(または無効化)を完了してからKB5067036を適用してください。

なお、11月予定の正式版の配信時も「特殊な例外」として取り扱われ、ソフトウエアベンダー側の対応がない場合は発生の可能性が高いままになると考えられます。(MSが独自対応する可能性はほぼありません)

また、アンインストール(や無効化)の際には問題発生を未然に防止するため「リセット(default状態に戻す)」を実行することを非常に強く推奨します。

新たに確認された主な不具合と注意点
  • タスクマネージャーのプロセス残留問題(幽霊プロセス)
    • 現象: タスクマネージャーを起動・終了させる操作を繰り返すと、タスクマネージャーのプロセス(Taskmgr.exe)がバックグラウンドに残留し続けます。これにより、PCのメモリ消費量が徐々に増加していくという報告があります。
    • 影響: 特にメモリ容量が少ないPCや、タスクマネージャーを頻繁に利用する環境では、パフォーマンス低下の原因となる可能性があります。
  • インストールエラーや進行停止(特定環境での失敗)
    • インサイダー版から継続して、インストールが途中で停止したり、特定のエラーコード(0x800f0983など)で失敗したりする報告が少数あります。
    • 回避策: 多くの場合、DISM/SFCコマンドによるシステム修復、更新キャッシュのクリア、またはセーフモードでの手動適用(MSUファイル)で回避できることが確認されています。
このKBで修正が確認された重要なバグ

今回のKB5067036は、多数の既存の不具合を解消しています。特に重要度の高い修正は以下の通りです。

  • メディア作成ツールの修正: Arm64デバイスでのメディア作成ツール(MCT)のエラーや起動不良が修正されました。
  • DRM付きメディア再生不能問題: 過去の更新後に発生していた、保護されたコンテンツ(DRM付きメディア)の再生エラーが修正されました。
  • IIS接続問題の修正: Webサーバー(IISなど)が一部のHTTP要求を「NOT_SUPPORTED」エラーで拒否する問題が修正されました。
  • Windows Updateの安定性: 「更新とシャットダウン」が機能しない問題や、エラー0x800f0983によるインストール失敗が改善されました。
総括:

KB5067036は多くの既存バグを解消しましたが、タスクマネージャーのプロセス残留といった新たな副作的な不具合を抱えています。業務利用や検証用途の方は、バックアップを確保した上で、このタスクマネージャーの問題が解消される次期更新を待つのが最善策です。

なお、例外的とも言えるデスクトップカスタマイズソフトに関する対応は利用者責任です。


 

Q&A (2025/10/29 11:30時点)

Q. Windows 11 (25H2 / 24H2) にプレビュー更新 (KB5067036) が来ました。これは適用すべきですか?

A. これはオプションのプレビュー更新であり、一般ユーザーが急いで適用する必要はありません。 今回のKB5067036には、スタートメニューの再設計やCopilot+ PC向けの機能強化など多くの新機能・修正が含まれていますが、プレビュー版はあくまでテスト目的です。予期せぬ不具合が発生する可能性もあるため、安定性を重視する場合は、これらの内容が統合される11月の月例セキュリティ更新(Patch Tuesday)を待つことを推奨します。 新機能を試したい上級ユーザーのみ、バックアップを取得した上で適用を検討してください。


Q. KB5067036 で、10月から問題になっていた IIS の接続障害は完全に治りましたか?

A. 一部は修正されましたが、完全ではない可能性があります。 KB5067036 の修正内容には「HTTP.sys を使用している Web サーバー (IISなど) が、”NOT_SUPPORTED” エラーで受信 HTTP 要求を拒否する問題」の修正が含まれています。しかし、もう一つの問題である「HTTP/2 プロトコル使用時の接続リセット (ERR_CONNECTION_RESET)」については、修正されたとの明記がありません。そのため、HTTP/2 を利用する開発環境などでは、依然として問題が発生する可能性があります。Microsoft が推奨する暫定回避策(HTTP/2 の無効化)は、必要に応じて継続した方が安全かもしれません。


Q. サポート終了間近のWindows 11 (23H2) にもプレビュー更新(KB5067112)が来ていますが、適用した方が良いですか?

A. いいえ、一般ユーザーの方は適用する必要はありません。 23H2は2025年11月11日にサポートが終了します。今回のKB5067112はセキュリティ修正を含まないオプションの更新であり、修正内容もHyper-Vなど特定の環境向けです。この更新を適用するよりも、残された時間を使って速やかに24H2や25H2といった新しいサポート対象バージョンへアップグレードすることを強く推奨します。


Q. Windows 10のESU更新はいつから始まりますか? 今月は何も来ないのでしょうか?

A. Windows 10 (Home/Pro) の通常サポートは終了したため、オプションのプレビュー更新も終了しました。今後は「拡張セキュリティ更新プログラム(ESU)」対象者のみが更新を受け取れます。ESUは主にセキュリティ修正が目的のため、プレビュー更新はありません。最初のESUパッチは、来月(11月)の月例セキュリティ更新(Patch Tuesday、11月12日米国時間予定)から提供が開始されると予想されています。


記事中の専門用語の解説

  • プレビュー更新 (Preview Update)
    • Microsoftが毎月後半(第3週または第4週)に提供する、オプションの更新プログラムのこと。「Cリリース」や「Dリリース」とも呼ばれます。主にセキュリティ以外の品質改善や新機能のテストが目的で、翌月の月例セキュリティ更新(必須)に内容が統合されます。一般ユーザーは必ずしも適用する必要はありません。
  • 帯域外更新 (Out-of-band / OOB Update)
    • 通常の月例更新スケジュールとは別に、緊急で提供される更新プログラムのこと。特定の深刻な不具合(例:WinREの問題)を迅速に修正するために配信されます。最新の累積更新プログラムには、通常これらの修正が含まれます。
  • ESU (拡張セキュリティ更新プログラム / Extended Security Updates)
    • OSの通常のサポート期間が終了した後も、セキュリティ更新プログラムを有料(または特定の条件下で無料)で受け取れるようにするプログラムのこと。Windows 10では個人ユーザーも利用可能です。
  • Click to Do (クリックして実行)
    • Copilot+ PC向けの機能で、画面上のテキストや画像を選択すると、Copilotと連携して翻訳、要約、単位変換などのAIを利用したアクションを素早く実行できる機能です。KB5067036で大幅に機能強化されました。

最後に

記事を最後までお読みくださりありがとうございました。

この記事は、次の更新プログラムが配信されるまで、新たな不具合報告などを追跡し、情報を随時追記していきます。特に、Win11 (25H2/24H2) 向けのプレビュー更新が配信された際には、その内容と影響について速やかにお伝えする予定です。更新情報がありましたら、またご確認ください。

記事へのご質問やフィードバックについて

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