📱 スマートフォンでご覧の方へ

スマホでも利用しやすい動画をご用意しています。 ↓スマホで長文記事を読むのは大変ですので、記事内のダイジェスト版セクションのスライドショー動画よりご利用ください

▼ スクロールして動画をチェック ▼

【提言】クラシックOutlook継続利用は「限界点」を超えたか【2025/01/28】

お知らせ
最近、ユーザープロファイル破損が原因と考えられる障害が増えています。一度お手元のPCの状態を確認しておいてくださいね。
【どうやって確認するの?】ユーザープロファイル破損のチェック方法【2025/06/01】

Win10サポート終了-Win11移行方法特集
【Win10⇒Win11】アップグレードに失敗した方のお悩み一発解決:原因と解決策の総まとめ【2025/10/26】

不思議に思ってる人物の挿絵 トラブルシューティングと予防
この記事は約36分で読めます。
このサイトには、広告が設置されています。また、プロモーション記事やアフィリエイトなどのリンクを設置した記事を公開しています。
最終更新日時:2026/01/28 

【重要】モバイル閲覧と当記事の検証環境についてのご案内

  • モバイルでの閲覧について: 当ブログは技術的な詳細や大きなスクリーンショット、比較表を多用しているため、PCなどの大画面での閲覧を推奨しております。モバイル端末では情報が十分に確認しづらい箇所があることをあらかじめご了承ください。
  • Copilot+ PC 機能に関するご注意: 筆者の検証環境には Copilot+ PC が含まれていません。そのため、該当機能に関する記述は公式ドキュメント等に基づく構成であり、実機での動作検証は行えておりません。
目次について

スマホでの表示を最適化するため、目次は折りたたんでいます。詳細な項目を確認したい方は、下の [開く] ボタンをタップしてください。
※お急ぎの方へ:記事よっては、最後部に「目的別ショートカット(索引)」も用意していますので、そちらもご活用ください。(現状、2025/12/15以降に公開した必要性のある記事だけに設置されています)

  1. この記事の要約
  2. 時間がない方へ:この記事での「クイック解決」
  3. この記事について
  4. ダイジェスト版
    1. スライドショー動画(7分20秒)
    2. テキスト版ダイジェスト
    3. わかりやすい解説:Outlookの引っ越しを「最新マンション」に例えてみると
  5. この記事に掲載しているトラブル解決のステップと目安時間
  6. 1. クラシック版Outlook継続利用のリスクと限界
    1. ✅ このセクションで知っておくべき「設計の真実」
    2. 📊 3つのOutlook:何が違うのか?
  7. 2. クラシックOutlook継続利用は「限界点」を超えたか
    1. 「修正待ち」を繰り返すリスクと設計の限界
    2. ストアアプリ版すら飛び越えて「Web版」を勧める理由
      1. 【Q&A】移行前に解消しておきたい「2つの疑問」
        1. 1. クラシック版で受信している「他のメール」はどうなりますか?
        2. 2. 移行前にクラシック版の内容をWeb版に同期(アップロード)できますか?
    3. 「動かなくなる前」に乗り換えるのが正解
    4. 乗り換えの手順と参考ページ
      1. Web版乗り換えの手順と参考ページ
      2. ストアアプリ版乗り換えの手順と参考ページ
      3. 📦 【重要】新環境へ移行するための「共通ガイド」
    5. 再確認:【重要】クラシック版からの引っ越しで「データ」はどうなる?
      1. ⚠️ POP接続(プロバイダーメール等)や PST運用の場合
      2. ✅ Microsoft 365 / Outlook.com(Exchange接続)
      3. ✅ Gmail / iCloud / 一般的なIMAP接続
  8. 3. 他のメーラーへの乗り換え:脱・Outlookの選択肢
    1. 何を選ぶか?
      1. 🛡️ 補足:セキュリティソフト(ノートン・ウイルスバスター等)との連携
    2. 「脱・Outlook」でも避けられない『データの引っ越し』
  9. Q&A
      1. Q1:ブラウザで使うのは不便ではありませんか?
      2. Q2:Web版に移行すると、これまでのメールは消えますか?
      3. Q3:どうしてもクラシック版を使い続けたいのですが。
      4. Q4:データ移行は難しいのでしょうか?自分でもできますか?
      5. Q5:新しいメーラーに移行する場合、どう選定すればいいですか?
      6. Q6:移行は本当に必要なのですか?まだ使えるうちはこのままでも良い気がするのですが。
  10. 📚 この記事に出てくる専門用語
  11. おまけ
    1. スマホとの連動:PCの不具合に左右されない「予備」を持つ
    2. 蛇足:今般Win OSで障害発生が多い理由
      1. 最大の理由ふたつ
      2. 具体的には・・・
  12. 最後に:クラシックに別れを告げ、自由なメール環境へ
    1. 今回手に入れた環境は、将来への「最大の自衛策」です
      1. 具体的な「次のステップ」
    2. 記事へのご質問やフィードバックについて
  13. 付録:この記事の作成プロセス(AI協働メモ)
    1. 1. この記事の目的と役割
    2. 2. 筆者の関連経験・専門性
    3. 3. AIとの協働内容(調査・議論のポイント)
    4. 4. 主な参照情報・検証方法
  14. この記事中の広告リンクについて

この記事の要約

Windows Updateのたびに繰り返される「Outlookが壊れる・開かない」というストレス。その根本原因は、旧来の設計を持つクラシック版Outlookが現代のOS進化に耐えきれなくなっていることにあります。

この記事では、更新作業不要で最も安定した「Web版(PWA)」への移行手順と、過去メールを守るための「データの壁」の超え方を、20年以上の経験に基づき簡潔に解説します。

なお、他のメーラーへの移行を含めたデータの引き継ぎに関しても記述しています。

※7分20秒

本記事は、現在進行形の障害事例に基づいた「今後の運用への提言(コラム的視点)」と、迷えるユーザーが明日から安定してメールを使うための「具体的な実務ガイド」の二部構成でお届けします。
KB削除について:今回のようなケースでの KB削除による一時回避は、Microsoft公式も脆弱性の観点から強く非推奨としています。あくまで自己責任の緊急避難であり、恒久的な解決にはなりません。
新Outlookの評価: 新しいOutlookについても、国内外で操作性や機能不足への強い不満(Reddit等の海外フォーラム含む)が噴出しており、決して完璧な器ではありません。そこで、ブラウザ技術で安定しているWeb版(PWA)という選択肢が浮上します。

時間がない方へ:この記事での「クイック解決」

この記事で解説している「Outlookの不安定さ」は、以下の手順で解決できる可能性が高いです。

  1. ブラウザで Outlook Web版 にアクセスしてサインインする
  2. EdgeまたはChromeのメニューから「アプリとしてインストール(PWA化)」を実行する
  3. タスクバーにピン留めして、デスクトップアプリ同様の操作環境を手に入れる

この記事では、各手順の詳細や、なぜ「新しいOutlook(ストア版)」よりもWeb版が安定しているのか、失敗しないための注意点を詳しく解説していきます。


この記事について

この記事は、最初に要点をおさえた「ダイジェスト版」とPC初心者用の「わかりやすい解説」を、その後に詳しい「本文」を掲載しているよ!

長年「クラシック版Outlook」に依存してきたユーザーにとって、環境を変えることは勇気がいる決断です。しかし、近年のアップデートによる頻繁なハングアップやメール消失トラブルを鑑みると、もはや旧環境の維持はリスクでしかありません。

本記事は、業務を止めないための「脱・クラシック」という提言に重きを置いています。

筆者の専門性とAI(Gemini+Perplexity)との協働について
この記事は、Windowsトラブルシューティング20年以上の筆者が日々の体験をもとに、AI(Google Gemini+Perplexity)との協働により執筆されました。Web上の膨大な情報調査、最新情報の検索、記述内容が技術的に適正であるかの厳密な検証プロセスを経て公開しています。
※ 記事内の画像には、視覚的理解を助けるためにGeminiで生成したもの(「ai」マーク付き)が含まれる場合があります。
項目 内容
キーワード Outlook 廃止, クラシック Outlook 乗り換え, PWA化, Web版 Outlook メリット
OS/ソフト/機材 Windows 11, Windows 10, Outlook クラシック/Web/ストア版
対象読者 アップデートのたびにOutlookの不具合に悩まされている方, 過去メールの移行に不安がある方
AIの利用 ・記事中の記述事項の調査に、AIを利用しています
・画像の一部をAIで生成しています
履歴 2026/01/28・・・初版公開

ダイジェスト版

スライドショー動画(7分20秒)

GoogleノートブックLMで作成した、本記事の要点スライドショーです。(日本語字幕付き)

 

テキスト版ダイジェスト

今回の記事で最も伝えたいのは、「いつ起こるかわからない不具合に怯え、修正プログラムを待ち続ける時間は無駄である」という点です。クラシック版Outlookは設計上の限界を迎えつつあり、最新のOSアップデートに耐えきれなくなっています。

解決策はシンプル。ブラウザ技術を利用した「Web版(PWA)」への移行です。更新作業がゼロになり、PC本体の不調に左右されず、スマホや別のPCからでも常に同じ最新環境にアクセスできるようになります。

わかりやすい解説:Outlookの引っ越しを「最新マンション」に例えてみると

皆さんが今使っている「クラシック版Outlook」は、昭和から平成にかけて増築を繰り返してきた「由緒あるけれど建て付けが悪くなった実家」のようなものです。OSが新しくなるのは、いわば「街の区画整理」。実家は設計が古いため、外の道路が新しくなるたびに「玄関のドアが開かない(起動しない)」といった深刻なトラブルが起きてしまいます。

そこで提案するのが、「最新設計のクラウドマンション(Web版)」への引っ越しです。建物全体の管理(更新)は専門家(Microsoft)が常に行っており、住人がメンテナンスを気にする必要はありません。スマホや別のPCからでも「自分の部屋(メール)」に即座にアクセスできる自由が手に入ります。いつ壊れるかわからない古い実家を修理し続けるより、この機会に快適な新生活を始めてみませんか?


この記事に掲載しているトラブル解決のステップと目安時間

項目 内容 難易度 想定時間
アカウント設定確認 Exchange/IMAP/POPのいずれかを確認する ★☆☆☆☆ 5分
Web版へのサインイン ブラウザで最新のメール環境へアクセスする ★☆☆☆☆ 5分
PWA(アプリ)化 デスクトップにショートカットを作成する ★☆☆☆☆ 5分
データの移行(POPのみ) PSTファイルからクラウドへデータを移す ★★★☆☆ 30分〜

1. クラシック版Outlook継続利用のリスクと限界

✅ このセクションで知っておくべき「設計の真実」

  • 長年継ぎ足された複雑なコード: 長年にわたる機能追加の「増築」が、現代の高速なOS更新(Hotpatch等)と致命的な衝突を起こしやすくなっています。
  • 構造的な不安定さ: Windows Update適用時や新OS提供時に、古い設計と最新システムとのハンドシェイクに失敗し、ハングアップやデータ消失を招くリスクが常態化しています。
  • 見えないコスト: 不具合が発生するたびに修正プログラムを待つ時間は、本来の業務に充てるべき「最も高価なリソース」を浪費しているのと同義です。
区分 項目 具体的なリスク 推奨アクション
警告 設計の老朽化 最新パッチ適用時のPSTファイル同期不全、およびアプリ全体の応答停止(ハングアップ)。 ◎ 執着を捨てる
早めの移行計画
事実 廃止予定の存在 Microsoftによる一本化方針により、今後クラシック版のメンテナンス優先順位は下がり続けます。 ○ 先手を打つ
動かなくなる前に

📊 3つのOutlook:何が違うのか?

「結局どれを使えばいいの?」という疑問を解消するために、現状の主要な3タイプを比較表にまとめました。特にWeb版(PWA)が、現在のOSの不安定さに左右されない「最強の回避策」であることに注目してください。

特徴 クラシック版
(旧デスクトップ)
新しいOutlook
(ストア版)
Web版 Outlook
(PWA推奨)
安定性
OS更新の影響を
受けやすい
🔺
更新のラグがある
✅ 最強
(常に最新状態)
更新作業 🔺
手動または
WU経由
🔺
バックグラウンド更新
✅ 不要
(開くたび最新)
動作環境
PCスペックに依存
🔺
ネット接続が必要
✅ 良好
ブラウザがあればOK
操作感 慣れ親しんだ
複雑な機能
Web版ベースの
シンプルさ
✅ 快適
ストア版とほぼ同じ

2. クラシックOutlook継続利用は「限界点」を超えたか

最近のWindows Updateを巡る混乱を鑑みると、従来のデスクトップ版(クラシック)Outlookを使い続けるリスクは、もはや無視できないレベルに達しています。

少なくない頻度で不具合が繰り返される原因はなんなのでしょう?

それは、数十年前に設計されたクラシック版の根幹(Win32アーキテクチャ)が、最新のWindows 11やクラウド同期エンジンとの間で、構造的な乖離(かいり)を引き起こしているからです。現在報告されている主な不具合は、単なる「バグ」ではなく、設計の老朽化による「悲鳴」と言い換えても過言ではありません。

屋上屋を重ねる――小手先の修正の上塗りでは対応できないという現実が発生しているのです。

【重要】修正パッチの適用に関する注意喚起1/17提供の修正パッチ KB5077744 (Win11用) を導入することで、一旦はOutlookが起動するようになったとの報告もあります。しかし、環境によっては「PC起動後の初回のみ起動し、2回目以降は再び起動しない」という不安定な挙動が確認されています。

現在は、より包括的な修正を含む KB5078127 ないしは KB5078129 が緊急配信されています。以前のパッチで改善しなかった方は、こちらを優先して適用してください。

日々の業務において「メールが確認できない」「いつ止まるか分からない」という状況は、想像以上に厄介な問題です。修正パッチを待つ間の不安や、代替手段を必死に探す時間は、本来の仕事に充てるべき貴重なリソース(時間と精神力)を奪う「見えないコスト」に他なりません。

私は、この不安定なサイクルを断ち切るために、この機会に思い切って環境を乗り換えることを強く提言します。もちろん、Microsoftのサービス内で完結させる道(Web版への移行)もあれば、完全に別の文化(他社メーラー)へ移る道もあります。

💡 選択肢のご案内
このままMicrosoftのサービスを使いつつ、安定性だけを確保したい方は次の「Web版Outlook」の項を、これを機に別のメーラーを検討したい方は、本記事後半の「3. 他のメーラーへの乗り換え:脱・Outlookの選択肢」をご覧ください。

⚠️ 【2026年1月版】主要フリーメールの仕様変更に伴う警告「これを機にGmailやヤフーへ集約して管理しよう」と考えている方は、今まさに起きている以下の制限に十分ご注意ください。

  • Gmailの「外部POP受信」廃止(2026年1月〜): ブラウザ版Gmailで「他のメールアカウントを確認する(POP)」機能が順次廃止。独自ドメイン等をGmailに集約していた方は、今後新着メールが受信できなくなります。
  • Yahoo!メール(ヤフー)関連サービスの終了: ヤフーの「ウェブホスティング ライトコース」等が2026年1月6日にサービス終了となりました。他社へ移行済みでない限り、送受信が完全に停止しています。
  • 送信ドメイン認証の厳格化: Googleとヤフーは認証要件(DMARC等)を強化。古い設定のままのメーラー(まさにクラシックOutlookなど)から送信すると、スパム判定され相手に届かないリスクが激増しています。

(参考:Gmail仕様変更対策ガイドYahoo!ウェブホスティング提供終了のお知らせ

【重要】乗り換え前に知っておくべき「データの壁」:

移行をためらう最大の理由は、「PC内にしか保存されていない過去メール(POP接続やPSTファイル)の移行が面倒そう」という点ではないでしょうか。

確かに、手動でのエクスポート作業が必要になる場合があります。しかし、不具合が常態化した旧環境にしがみつくことは、「いつ止まるか分からない時限爆弾」を抱えて仕事をするようなものです。

「難しそうだから」と先延ばしにするのではなく、今後の安定した仕事環境を手に入れるための「一度きりのメンテナンス」だと割り切りましょう。一度クラウド(Web版)へデータを統合してしまえば、将来のPC買い替え時もログインするだけで済み、二度と同じ苦労をすることはありません。

「修正待ち」を繰り返すリスクと設計の限界

今回も修正プログラムが配信されましたが、近年のクラシック版はOSのアップデートや他アプリとの干渉による不具合が目立つようになっています。長年継ぎ足されてきた複雑な設計を持つクラシック版は、現代のスピード感あるアップデートに耐えきれず、設計上の限界を迎えつつあるのかもしれません。

デスクトップ版(クラシック)Outlook:主な不具合と課題の変遷

【直近:2026年1月の事例】

  • アプリケーションの応答停止(ハングアップ): 起動時や同期タイミングで画面が白濁し、操作不能になる現象。
  • メールデータの同期遅延: モバイル版との不整合や、特定の環境下で受信トレイの内容が反映されないトラブル。
  • クラウド連携時の認証ループ: OneDriveやSharePointへの保存時に、資格情報の入力を無限に求められる、あるいはアップロードに失敗しアプリが強制終了する。
  • 修正規模の肥大化: 1/25配信のKB5078127(約4.2GB)に見られるように、差分修正が困難なほどシステムファイル間の不整合が深化。

【過去から繰り返される代表的な不具合例】

  • 検索機能のインデックス破損: Windows Update後にWindows Searchとの連携が途切れ、検索が一切できなくなる再発性の高い不具合。
  • モダン認証(OAuth2)への対応不全: セキュリティ強化に伴う仕様変更に、古いモジュールが追従できずログイン不可になる現象。
  • アドイン・周辺機器との干渉: セキュリティソフト等の外部アドインが原因で起動が著しく遅延、または強制終了する副作用。
  • 描画・レンダリングの崩れ: OS側の描画エンジン更新に伴い、メール本文が正しく表示されない、あるいはリンクがクリック不可になる問題。

ストアアプリ版すら飛び越えて「Web版」を勧める理由

大きなメリットとして、PCの入れ替え/OSクラッシュ時などにまったく手間いらずということがあるのですが、その他の理由は以下です。

Microsoftは「新しいOutlook(ストア版)」への移行を推奨していますが、実はここにも盲点があります。Windows 11のストアアプリは、更新がバックグラウンドで行われるため、「修正版が出たのに自分のPCにはなかなか降ってこない」というタイムラグが発生しがちなのです。

また、ストアアプリ版は実質的にWeb版をアプリの枠組み(コンテナ)で動かしているに過ぎないにもかかわらず、利用には「アプリのインストール」や「OSごとの更新管理」を強いるという、非常に中途半端な立ち位置にあります。ウェブ依存の設計でありながら、ウェブ最大の利点である「場所や端末を選ばず、ブラウザ一つで即座に最新状態にアクセスできる」という身軽さを、アプリという殻が阻害してしまっているのです。(実質、Webブラウザーのポップアップで閲覧しているに等しいということです)

そこで、トラブル回避の決定打として提案したいのが、「Web版Outlook」への完全移行です。

  • 更新作業がゼロ: ブラウザで開くたびに最新プログラムが読み込まれるため、更新の失敗や反映待ちという概念がありません。
  • 環境に左右されない: PC本体の不具合や「アプリが壊れる」といったトラブルから解放されます。
  • 「新しいOutlook」と操作感は同じ: ストアアプリ版の中身は実質Web版。操作感を変えずに、より安定した環境が手に入ります。
  • 真のマルチデバイス: ブラウザさえあれば、外出先のPCやスマホからでも、常に全く同じ最新のメール環境に即座にアクセスできます。

【Q&A】移行前に解消しておきたい「2つの疑問」

1. クラシック版で受信している「他のメール」はどうなりますか?

クラシック版(デスクトップアプリ)は、複数のメールアドレス(プロバイダメールやYahoo!など)を一つのソフトで受信できる「器」でした。一方、Web版Outlookは、基本的に「Microsoftのアカウント(@outlook.jpなど)のクラウド画面」です。

  • そのままではWeb版には表示されません: クラシック版に設定していた他社メール(プロバイダ等)は、Web版を開いただけでは表示されません。
  • 解決策(転送): プロバイダメールなどの設定画面で「Outlook.comのアドレスへ自動転送」を設定することで、Web版で一括管理できるようになります。
  • 解決策(IMAP利用): 後述する「他のメーラー(Thunderbird等)」なら、現在と同じように複数のアドレスを一つの画面で管理可能です。
2. 移行前にクラシック版の内容をWeb版に同期(アップロード)できますか?

はい、可能です。 クラシック版がまだ動くうちに「手動でクラウドへ押し上げる」作業を行うのが、最も確実な同期方法です。

【具体的な同期のステップ】

  1. クラシック版で、移行先の「Microsoftアカウント(Exchange/IMAP)」を登録します。
  2. クラシック版の画面上で、過去のメール(PSTファイルやPOPアカウントのフォルダ)を、新しいアカウントの「受信トレイ」や作成したフォルダへドラッグ&ドロップ(またはコピー)します。
  3. これにより、クラシック版が「送信中(同期中)」となり、PC内のデータがクラウドサーバーへアップロードされます。
  4. アップロードが完了すれば、Web版を開いた際に過去のメールがすべて反映されています。

※ これが、前述した「一度きりのメンテナンス」の中身です。データ量が多い場合は時間がかかりますが、これを一度終えてしまえば、将来PCが壊れてもデータはクラウド上で守られ、二度と同じ苦労をすることはありません。

「動かなくなる前」に乗り換えるのが正解

「慣れた操作感」を捨てるのは勇気がいりますが、「いつ起こるかわからない不具合に業務を止められ、自力で修正プログラムを探し回るコスト」を考えれば、Web版へのシフトは非常に合理的な選択です。

「ブラウザのタブとして開くのは面倒」という方は、EdgeやChromeの機能で「アプリとしてインストール(PWA化)」すれば、デスクトップにアイコンを置くことも可能です。そろそろ、長年連れ添った「クラシック」に別れを告げ、最もストレスの少ない「Web版」へ踏み出してみませんか?

なお、セキュリティ面でもWeb版(PWA)に軍配が上がるのが現実です。2026年に入り、AIによって巧妙に生成された詐欺・迷惑・悪意のあるメールが急増している現状を鑑みても、より強固な保護層を持つWeb版(PWA)の利用を強くおすすめします。

🛡️ セキュリティ比較:クラシック版 vs Web版(PWA)「ブラウザ版は不安」というイメージを覆す、設計レベルでの決定的な3つの違いを整理しました。

比較項目 クラシック版(デスクトップ) Web版(PWA)
脆弱性への対応 パッチ待ち(リスク残存)
修正版の配布と個別の適用にタイムラグが生じ、その間は脆弱性に無防備な状態となります。
即時更新(常に最新)
サーバー側で対策が完了した瞬間から、アプリの更新を待たず全ユーザーが保護されます。
攻撃の遮断性 OS直結(ハイリスク)
アプリの不具合が悪用された場合、PC全体の制御権やシステムファイルが狙われる恐れがあります。
サンドボックス(鉄壁)
ブラウザの強力な隔離機能により、万が一問題があってもPC本体への影響を論理的に遮断します。
データ管理 PC内に保存(紛失リスク)
PSTファイルそのものを盗み出されたり、ランサムウェアで暗号化される物理的な懸念があります。
クラウド管理(安全)
データはMicrosoftの堅牢なサーバー内。PCが紛失・故障しても、ログインを停止すれば即座に守れます。

パスキー(Passkeys)や多要素認証(MFA)もブラウザの最新機能をダイレクトに利用できるため、認証の堅牢性と使い勝手の両立においても、2026年現在の基準ではWeb版に軍配が上がります。

乗り換えの手順と参考ページ

Web版乗り換えの手順と参考ページ

「ブラウザで使うのはちょっと……」という方にこそ試してほしいのが、「PWA(プログレッシブウェブアプリ)」化です。これにより、Web版を独立したウィンドウで、まるでデスクトップアプリのように扱えます。

※ もちろん、アプリ化せずに通常通りWebブラウザのタブとして閲覧・利用する形でも全く問題ありません。

  • アクセス方法: ブラウザで Outlook Web版 にサインインします。
  • アプリ化の手順(Edgeの場合): 右上の「…」メニュー > 「アプリ」 > 「このサイトをアプリとしてインストール」を選択。
  • アプリ化の手順(Chromeの場合): 右上の「…」メニュー > 「保存して共有」 > 「インストール」を選択。

これでタスクバーにピン留めすれば、クリック一つで「更新不要の最新Outlook」が起動します。詳細はMicrosoftの公式ガイド「デスクトップ アプリのような Web バージョン Outlook を使用する」もあわせて参照してください。

結局のところ、最大の核心は「ブラウザベースなので、本体アプリ側の不具合に業務を止められない」という絶対的な安心感にあります。


ストアアプリ版乗り換えの手順と参考ページ

「やはり専用アプリとして導入したい」という方は、Microsoftが現在標準としている「新しいOutlook」へ切り替えましょう。クラシック版からの移行は驚くほど簡単です。

  • 切り替え方法: クラシック版 Outlook の画面右上にある「新しい Outlook を試す」のスイッチをオンにします。
  • ストアから直接導入: Microsoft Storeで「Outlook for Windows」を検索してインストールします。

公式ガイド:新しい Outlook for Windows の使用を開始する


📦 【重要】新環境へ移行するための「共通ガイド」

Web版(PWA)とストア版、どちらへ進むにしても、過去のデータを引き継ぎ、正常な送受信を行うためには以下の公式ガイドを利用してください。

💡 公式の説明が分かりにくい時の「参考サイト」

Microsoft公式サイトの説明が分かりにくい場合は、国内メーカー各社のサポートポータルも活用してください。各サイトの検索窓で「Outlook 引っ越し 移行」などと入力すると、図解付きの最新ガイドが見つかります。

具体例:富士通 (FMVサポート)
Outlookのメールデータの移行はどうやるの?
※FMVの最新サポート情報でも、1月21日時点で「Outlook (classic) が正常に利用できない」という問い合わせが増えていることが確認されています。

参考になる質問と回答(MS Learn):
アプリ版Outlookの設定をWeb版Outlookに移行する方法

※各サイトの検索窓で「新しいOutlook 移行」と検索すると、お手元のPC環境に合わせた最新の図解ガイドが見つかります。

再確認:【重要】クラシック版からの引っ越しで「データ」はどうなる?

「引っ越しを決めたけれど、今までのメールが消えたら困る」という不安を解消しましょう。クラシック版から新環境(Web版や新しいOutlook)へ移行する際、データの運命は「現在のアカウント設定」で決まります。特にPC本体にしかデータが残っていない方は、ここが最大の分岐点です。

クラシック版から新環境(Web版など)へ移行する際、データの安否は「サーバーに実体が残っているか」で決まります。

⚠️ POP接続(プロバイダーメール等)や PST運用の場合

※ PCのハードディスク内にしかメールデータが残っていないケースです。

(メイン以外のアカウントを統合している、あるいはサーバーにデータを残さない設定にしている等、ローカルにのみデータが蓄積されている状態を指します)

【移行の準備:最優先・必須作業あり】

このパターンの最大の特徴は「データがサーバーに存在せず、あなたのPCの中にしかない」という点です。

  • 消えるリスク: 何もせずWeb版を開いても、中身は「空っぽ」です。PC内のデータ(PSTファイル)をクラウドへ転送しない限り、新しい環境で過去のメールを読むことは一切できません。
  • 物理的な限界: もし今のPCが完全に壊れてしまったら、これまでの業務メールはすべて失われます。Web版やスマホからログインしても、二度と救い出すことは不可能です。
  • メーカーも警鐘: 実際に富士通(FMV)のサポートページでも、2026年1月21日時点で「Windows Update後にOutlook (classic) が正常に利用できない」という問い合わせが急増していると報じられており、このリスクはもはや他人事ではありません。

💡 解決策:手動での「データ押し上げ」

この機会に、PC内に閉じ込められたデータを「新しいOutlook」のインポート機能を使って、Microsoft 365やOutlook.comのクラウド領域へドラッグ&ドロップでコピーしてください。一度サーバーへ同期させてしまえば、それ以降はWeb版でもスマホでも、文字通り「いつでもどこでも」過去メールを閲覧できる自由が手に入ります。

✅ Microsoft 365 / Outlook.com(Exchange接続)

※ outlook.com / outlook.jp等のアドレスのみを利用しているケースなどです。

【移行の準備:不要】

基本的には新環境でログインするだけでデータが自動同期されますが、以下の点に十分留意してください。

⚠️ ご注意:サーバー側で「削除」済みではないですか?

Exchange接続は「サーバーとPCの鏡合わせ(同期)」です。そのため、「PC側でゴミ箱からも完全に消してしまったメール」や、「容量不足を解消するためにサーバーから手動で削除した古いデータ」は、クラウド上にも存在しません。サーバーに現存しているものだけが引き継がれます。

また、各サーバーの設定で「メール取得後にサーバーにコピーを残さない設定」にしている場合は、サーバー側にはデータが無くなっています。この状態では、新環境にログインしても過去メールは一切表示されませんので、事前にデータの「押し上げ(アップロード)」が必要です。


✅ Gmail / iCloud / 一般的なIMAP接続

【移行の準備:ほぼ不要】

基本的には再設定するだけで元に戻りますが、古い設定を引き継いでいる方は要注意です。

⚠️ 要確認:サーバーに「コピー」を残さない設定にしていませんか?

以前に「POP接続」からIMAPへ切り替えた方に多い盲点です。設定で「サーバーにメッセージのコピーを置かない(受信したらサーバーから消す)」というルールが生きていると、過去のメールはすべて「受信したPCの中」に移動してしまっています。

この場合、サーバー側は空っぽですので、POP接続と同じく「手動でのデータ引っ越し(新しいOutlookへのインポート)」を事前に行う必要があります。

🔍 引っ越し前に「自分のタイプ」を今すぐ再確認

クラシック版の画面左上「ファイル」>「アカウント設定」>「アカウント設定(A)」を開き、一覧の「種類」の欄を確認してください。

ここが「POP/SMTP」の方はもちろん、IMAPであっても過去のメールが不自然に消えている方は、アプリが完全に動かなくなる前にデータのバックアップと移行準備を始めるべき「最警戒レベル」のユーザーです。


3. 他のメーラーへの乗り換え:脱・Outlookの選択肢

何を選ぶか?

「もうOutlookの不具合には耐えられない」と感じているなら、無理にMicrosoft製品に固執する必要はありません。なお、「迷惑メールや詐欺メール対策」についても考慮すると、他社製メーラーへの避難は極めて現実的な選択肢となっています。

ただし、「迷惑メールや詐欺メール対策」については、ソフトによって仕組みが大きく異なります。2026年現在の最新事情を踏まえた比較表を作成しました。

移行先 メリット・安全性 注意点(2026年現在の壁)
Gmail (Web)
★推奨★
【世界最強のAIフィルタ】
GoogleのAIが詐欺メールをサーバー側で自動遮断。ソフト不要でOSトラブルに無敵。
【重要】2026年1月より外部メールのPOP取り込みが制限。既存メールの統合には工夫が必要。
Thunderbird
(サンダーバード)
【学習型フィルタ】
使えば使うほど詐欺を学習。PSTファイルの取り込みも可能でクラシック版に近い感覚。
初期設定がやや複雑。また、大規模なフォルダ同期にはPCスペックを要求されるため、低スペックPCでは動作が重くなる場合があります。
eM Client
(イーエム クライアント)
【洗練されたUI】
Outlookユーザーが最も違和感なく移行可能。フィッシング対策機能が標準で充実。
無料版はアカウント数に制限あり。ビジネス利用は有料版が基本。

📣 執筆者からのアドバイス(個人的見解)

1)私のおすすめは「Gmail」です
ビジネスで利用されるなら、さらに安全・便利なビジネス版(Google Workspace)を強くおすすめします。もはや「メーラーソフト」を管理する時代ではなく、クラウドで一元管理するのが最もストレスフリーです。

2)ヤフーメールの利用は現状おすすめしません
迷惑メールフィルターが実質有料(課金しないと脆弱)である点や、規約上の個人情報の扱い、実態などを総合的に判断すると、ビジネスや重要なやり取りには不安が残ります。あえて今、移行先に選ぶメリットは少ないでしょう。

💡 詐欺メール対策の「考え方」が変わりました

かつての「クラシックOutlook」は、PCに入ってきたメールをソフトが仕分ける方式でした。しかし2026年現在、AIによる巧妙な詐欺メールを止めるには、Gmailなどの「サーバー側」でAIが事前に遮断してくれる仕組みの方が圧倒的に安全です。ソフトの「多機能さ」よりも、Webメールの「防御力」を重視するユーザーが増えています。

🛡️ 補足:セキュリティソフト(ノートン・ウイルスバスター等)との連携

「今のセキュリティソフトの迷惑メール対策機能はどうなるの?」という疑問への答えは、「最新版であれば、むしろアプリの枠を超えて守ってくれる」です。2026年現在の主要セキュリティソフトの動向は以下の通りです。

対策方式 特徴と2026年の現状
アドイン
(ツールバー)型
Outlookの画面上に専用ボタンが表示される形式。
【衰退中】 Outlookの動作不安定(フリーズや起動不可)の主原因になることが多く、ノートン等の大手もこの形式を廃止・縮小しています。
クラウド・
通信監視型
メーラーを問わず、メールサーバーとの通信を直接スキャンする形式。
【主流】 Web版Outlookや新しいOutlookでも有効。ソフトを問わず「PCに届く前」に脅威を検知できるため、最も安全かつ安定しています。

✅ 「Web版」や「新しいOutlook」でも守れる?

結論から言えば、守れます。
たとえばノートンなどは「ノートン セーフメール」のように、OutlookやGmailのサーバーと直接連携して、どの端末でメールを開いても事前に危険を知らせてくれるクラウドベースの保護を強化しています。

また、Web版を利用する場合は、セキュリティソフトの「ブラウザ保護機能(Webレピュテーション)」が強力な盾となります。詐欺サイトへのリンクを踏んでしまった際、ブラウザ上で即座に遮断してくれるため、「アプリ用アドイン」に頼るよりも2026年現在の脅威(AI生成のフィッシング詐欺等)には効果的です。

「脱・Outlook」でも避けられない『データの引っ越し』

どのメーラーを選ぶにせよ、最大の難所はやはり「PSTファイル(過去の遺産)」です。メーラーを乗り換える際は、以下の3ステップを意識してください。

兎にも角にも、PSTファイルはOutlookアプリ最初期からの「問題児」であり、肥大化や破損のリスクが常に付きまといます。2026年1月に発生した大規模なフリーズ騒動を見ても、この遺産の管理から脱却することは、将来のトラブルを未然に防ぐための賢明な判断と言えるでしょう。実際に富士通(FMV)のサポート窓口でも、1月21日更新の情報として「クラシック版が正常に利用できない事象」へのお問い合わせが増えていると明記されています。

そして、引っ越し時や障害時の復旧などにおいて、過去メールの消失やメールフォルダの意図せぬ多重化などの主因でもあります。個人的には、「これを嚆矢としてのメーラー変更」は非常に良い選択になると考えます。

  1. アカウントの整理: 現在お使いのメールが「POP」か「IMAP」かを確認する。
  2. インポートのテスト: いきなり全てを移さず、まずは最新1ヶ月分程度のデータが新環境で正しく表示されるかテストする。
  3. 「1年間の並行運用」という考え方: 旧Outlookをすぐにアンインストールせず、過去メールの検索用として一定期間残しつつ、実務は新環境へ移行するのが最も安全です。

💡 結論:どの道を選ぶべきか?

「設定に詳しくないけれど安定させたいし、使い慣れているものでなければ嫌」なら、前章で提言したOutlook Web版(PWA)が最短ルートです。一方で、「Microsoftという巨大な船から降りたい」と考えているなら、Gmail(ビジネス版含む)への移行が2026年現在のベストプラクティスと言い切っておきます…。


Q&A

Q1:ブラウザで使うのは不便ではありませんか?

A1:EdgeやChromeの「アプリとしてインストール」機能を使えば、専用ウィンドウでデスクトップアプリ同様に扱えます。これをPWAと呼びます。

Q2:Web版に移行すると、これまでのメールは消えますか?

A2:いいえ。特にExchangeやIMAPであればサーバー側にデータがあるため消えません。POPの場合も、事前のインポート作業で引き継ぎ可能です。

Q3:どうしてもクラシック版を使い続けたいのですが。

A3:不可能ではありませんが、OSが新しくなるたびに「動かない」というリスクと戦い続けることになります。自衛策としてWeb版をサブで用意しておくことを強くお勧めします。

Q4:データ移行は難しいのでしょうか?自分でもできますか?

A4:結論から言えば、「今のアカウント設定」によって難易度が180度変わります。 自分のタイプを知れば、決して高い壁ではありません。

  • 【難易度:低】Exchange / Outlook.com接続: 移行先でログインするだけでデータが「降ってくる」ため、自分ですることは何もありません。
  • 【難易度:中】Gmail / 一般的なIMAP接続: 本文は自動で引き継がれます。一部の「連絡先」などを移す程度の軽作業で済みます。
  • 【難易度:高】POP接続 / PST運用: 唯一、手動での「押し上げ(アップロード)」が必要です。ただし、前述の「一度きりのメンテナンス」を終えてしまえば、将来のデータ消失リスクはゼロになります。

Q5:新しいメーラーに移行する場合、どう選定すればいいですか?

A5:2026年現在の環境で、失敗しないための「選定の軸」は以下の3つです。

  • 「操作を変えたくない」なら:Outlook Web版(PWA)ストア版やWeb版は操作感が統一されており、クラシック版ユーザーが最もスムーズに移行できる最短ルートです。
  • 「セキュリティと安定性を最優先」なら:Gmail(Google Workspace)世界最強のAIによる詐欺メール遮断と、OSの不具合に一切左右されないクラウドの強靭さを求めるなら、これがベストプラクティスです。
  • 「大量のメールをローカルで管理したい」なら:ThunderbirdPSTファイルのインポートも可能で、旧来のデスクトップアプリとしての操作感を維持したい方向けの強力な選択肢です。

Q6:移行は本当に必要なのですか?まだ使えるうちはこのままでも良い気がするのですが。

A6:結論から申し上げます。「仕事でメールを使い続けたい」のであれば、もはや不可避の決断です。

「まだ使える」と思っていても、以下の3つの現実があなたの業務を脅かし始めています。

  • 回避できない「起動不能」リスク: 2026年1月21日現在の富士通(FMV)サポート情報でも、Windows Update後にクラシック版が正常に利用できないトラブルへの問い合わせが急増していることが公式に認められています。昨日の夜まで動いていたメールが、今朝の自動更新で突然開けなくなるリスクが常態化しています。
  • 設計の寿命: クラシック版は数十年前の古い設計(Win32)をベースにしており、現代の高速なWindows更新サイクル(Hotpatch等)に構造的に耐えられなくなっています。場当たり的な修正パッチでは追いつかない「設計上の悲鳴」が、今のハングアップやフリーズの正体です。
  • セキュリティの格差: AIが生成する巧妙な詐欺メールが急増している2026年現在、個別のパッチ適用を待つクラシック版よりも、クラウド側でリアルタイムに脅威を遮断するWeb版(PWA)やGmailの方が、圧倒的に高い保護能力を持っています。

「いつ止まるか分からない不安」を抱えながら業務を続ける精神的なコストを考えれば、今、安定した新環境へ避難しておくのが、最も合理的な「自衛策」と言えます。


📚 この記事に出てくる専門用語

PWA(プログレッシブウェブアプリ)
Webサイトをアプリのようにインストールして使える技術。Outlookをこれにすることで、更新不要の快適なデスクトップ環境が手に入ります。
PSTファイル
クラシックOutlookがメールを保存する形式。不具合の温床になりやすいため、これを機にクラウド管理へ移行するのが吉です。

おまけ

スマホとの連動:PCの不具合に左右されない「予備」を持つ

今回のクラシック版Outlookの不具合(Windows Update起因のハングアップ等)で最も困るのは、「PCを開かないとメールが確認できない」という依存関係です。新環境(Web版・Gmail等)へ移行することで、スマホとの連動性は劇的に向上します。

  • 設定は一度きり: Exchange接続やGmailなら、PCで一度設定してしまえば、スマホアプリ(OutlookアプリやGmailアプリ)でサインインするだけで、過去のメールもフォルダ構成もすべて自動で同期されます。
  • PCが壊れても大丈夫: 万が一、PC側のOSアップデートで不具合が起きても、スマホ側には一切影響しません。外出先や移動中でも、常に最新のメール環境をポケットに入れて持ち運べます。
  • 既読・未読もリアルタイム: PCで読んだメールはスマホでも既読になり、スマホで返信した履歴はPCでも確認できます。PSTファイルという「PCの中だけの遺産」から脱却する最大のメリットは、この自由度にあります。

💡 執筆者のひとこと

「PCが起動しないからメールが見られない」という悩みは、2026年の今日においては、もはや過去のものです。Web版(PWA)やGmail(ビジネス版含む)を軸に据えることで、PCはあくまで「作業用デバイスの一つ」になり、メールという重要なインフラを24時間いつでも安全に使い続けられるようになります。

蛇足:今般Win OSで障害発生が多い理由

Outlookクラシックの件に限らず、今般Win OSでエクスプローラーなどの基本的構造での障害発生が多くなっています。その理由をすこし考えてみましょう。

最大の理由ふたつ

  • Win10からWin11への更新の最大の理由でもあったセキュリティーに関する対応が再び時代遅れになってきた。
  • AI PC/OSの産みの苦しみ

この二つが基本的に今の不具合/不都合発生の理由です。

💡 個人的見解

これって実は、Microsoftによる「規定路線でのバグ出し」とも言えると考えています。

  • Windows 10/11では、企業向けに新機能を取り入れない安定版(LTSC等)を選択可能にし、ビジネスの停滞を防ぐ配慮がなされています。
  • 25H2以降、次世代OS(仮にWin12)の噂が絶えませんが、初の「本格AI OS」として失敗は極力避けたかったはずです。

口がさなく言ってしまえば、現在一般コンシューマーは、次世代の安定のための「人柱er」なんですね…。


ただし…

これはMicrosoftの努力の証でもあります。某社のOSのように「ズバッと切り捨て」してしまうならば不要な「後方互換性」をすこしでも担保してくれようとあがいていることでもあるのです。

「スパッと一発で」は、現在のOS構造と5年程度は少なくとも後方互換性を保持するという方針の両立下では困難な事業であることも確かです。

具体的には・・・

2026年現在のWindowsは、数十年かけて積み上げられた巨大な「増築建築」のような状態にあります。

  • 「Hotpatch」等による更新の高速化: OSを再起動せずに更新を適用する技術が普及していますが、この高速サイクルにOutlookクラシックのような古い設計(Win32)が追いつけず、動作の不整合を起こすケースが目立っています。
  • レガシー(遺産)との決別: 過去のソフトを動かすための古いコードと、最新システムとの「ハンドシェイク(同期)」に失敗することで、フリーズやハングアップが多発するようになっています。これは富士通(FMV)が2026年1月21日に報告している「正常に動作しない事象」の核心でもあります。
  • 設計思想の衝突: クラシック版Outlookのように「PCの中にデータを溜め込む」古い設計は、現在の「すべてをクラウドとリアルタイム同期する」OSの設計思想と根本的に相性が悪くなっています。

つまり、現在の頻発する障害は、単なるバグというよりも「時代遅れの設計が現代のOSについていけなくなった悲鳴」といえるのかもしれません。


最後に:クラシックに別れを告げ、自由なメール環境へ

記事を最後までお読みくださり、本当にありがとうございました。長年連れ添ったソフトを変えるのは大変ですが、今回「Web版(PWA)」への移行を決断することで、あなたは「不具合に振り回される日々」から卒業できます。

今回手に入れた環境は、将来への「最大の自衛策」です

今回整えた環境は、単なる一時しのぎではありません。今後PCを買い替えても、OSがWindows 12やその先へ進化しても、常に同じ場所で同じメールを迷わず確認できる「一生モノの安定環境」を手に入れたことになります。

具体的な「次のステップ」

  1. [現状確認] クラシックOutlookの「アカウント設定」で種類(Exchange/IMAP/POP)を確認する。
  2. [Web版体験] Outlook Web版にサインインして、動作を確認する。
  3. [PWA化] ブラウザのメニューから「アプリとしてインストール」し、タスクバーに固定する。

この記事がお役に立ちましたら、ぜひSNSでシェアして、同じ悩みを抱える方々を助けてあげてください。皆様のデジタルライフがより健やかになることを願っています!

記事へのご質問やフィードバックについて

記事の内容に関してご不明な点やご質問がありましたら、お気軽にコメント欄にご投稿ください。すべてのご質問に必ずしも回答できるとは限りませんが、可能な限りお答えしたり、今後の記事作成の参考にさせていただきます。

【重要】このブログのスタンス:速報性と予防効果を最優先する理由(クリックで展開)

当サイトのトップページにも記載していますが、改めて、私たちの情報発信における最も重要なスタンスについてお話しさせてください。

トラブルシューティング手法などの一般記事は十分な精査を行った後に公開していますが、毎月のWindows Updateに関する記事においては「速報性と予防効果を最優先」してお届けしています。

なお、公開内容に錯誤などが含まれていた場合は、速やかに修正や続報の提供を行っています。この点はご了承の上、ご寛容ください。

このサイトではWindows Update情報や、Winの不具合情報などを発信する上で、完全な正確性より、速報性や予防効果に重きを置いているなどいくつかの注意点があります。

これは、単なる免責事項ではありません。読者の皆様のPCを深刻なトラブルから守るために、私たちが最も大切にしている編集方針です。

Windows of 深刻な不具合は、「地震速報」に似ています

震源地や震度の「100%正確な情報」を待ってから警報を出していては、多くの人が逃げ遅れてしまいます。たとえ情報が不完全でも、「強い揺れが来るかもしれない」と一秒でも早く伝えること、そして「机の下に隠れる」といった予防行動を促すこと。それが、被害を最小限に抑える唯一の方法です。

私たちの記事も、それと全く同じです。Microsoftの公式発表や、100%の技術的な解明を待っていては、手遅れになるユーザーが大勢います。だからこそ私たちは、専門家としての経験と分析に基づき、たとえ不確定な情報を含んでいても、いち早く警鐘を鳴らし、ユーザーが取るべき予防策(アップデートの一時停止など)を提示することに重きを置いています。

「最前線の情報」をいち早く受け取り、ご自身のPCを未来のトラブルから守りたい方は、ぜひサイドバーなどに設置されている「記事公開お知らせメール機能」にご登録ください。あなたのPCのための、最も早い“警報”をお届けします。

付録:この記事の作成プロセス(AI協働メモ)

筆者の専門性とAI(Gemini+Perplexity)との協働について この記事は、Windowsトラブルシューティング20年以上の筆者が日々の体験をもとに、AI(Google Gemini+Perplexity)との協働により執筆されました。Web上の膨大な情報調査、最新情報の検索、記述内容が技術的に適正であるかの厳密な検証プロセスを経て公開しています。 ここでは、その作成過程における調査項目や思考プロセスの一部を開示することで、記事の信頼性と透明性を補強することを目的とします。

1. この記事の目的と役割

不具合が常態化した「Outlook (classic)」にしがみつくリスクを読者に認知させ、2026年現在のOS環境における「設計の寿命」という本質的な問題を理解してもらうことを目的としています。その上で、業務を止めないための具体的かつ安定した代替手段(Web版PWA等)へのスムーズな移行を支援する役割を担います。

2. 筆者の関連経験・専門性

この記事の執筆にあたり、筆者の以下の経験が活かされています。

  • 20年以上にわたるWindows OSおよびOffice製品のトラブルシューティング経験。
  • 数多くのPSTファイル破損トラブルへの対処と、メールデータ復旧の現場実績。
  • 2026年1月に発生したWindows Update起因のOutlookフリーズ騒動に対する、実機を用いた挙動確認と一次情報の収集。

3. AIとの協働内容(調査・議論のポイント)

記事作成の過程で、AI(Google Gemini)とは主に以下の点について調査、議論、内容の精査を行いました。

  • Win32設計と最新OS更新の衝突: Hotpatch等によるOS更新の高速化に対し、古いWin32アプリ(クラシックOutlook)が構造的に耐えられない技術的根拠の整理。
  • セキュリティ仕様の最新化: 2026年1月に実施されたGmailのPOP受信制限や、Yahoo!関連サービスの終了に伴う影響範囲の特定。
  • Web版(PWA)の優位性検証: サンドボックス構造によるセキュリティの堅牢性と、アプリの更新ラグが発生しないWebベースの安定性についての比較検討。

4. 主な参照情報・検証方法

記事作成にあたり、特に以下の情報源と検証結果を重要視しました。

  • 富士通(FMV)サポートポータル: 2026年1月21日更新の「Outlook (classic) が正常に利用できない事象について」の緊急アナウンス。
  • Microsoft公式カタログ (Microsoft Update Catalog): 緊急修正パッチ(KB5078127, KB5078129)の配信状況と修正内容の確認。
  • 実機検証: Exchange接続およびIMAP接続下でのWeb版Outlook(PWA化)へのサインインと同期プロセスの確認。
  • 筆者の実体験: 長年のPSTファイル管理における破損リスクの統計的知見に基づいています。
免責事項:この付録は記事作成過程のメモであり、必ずしも記事本文の内容と完全に一致するものではありません。また、ここに記載された情報が、記事の正確性を絶対的に保証するものではありません。

この記事中の広告リンクについて

この記事中の広告リンク一覧です。

記事本文中の広告リンク

このブログは、広告収入によって運営されていますが、この記事の本文中に個別の広告リンクは含まれていません。

サイドバーやヘッダー部分などの広告

広告が表示されています。

業者名や商品名など

この記事では明示的にプロモーションとして取り扱っているものはありません。

ただし、過去のプロモーションなどで取り扱った商品名や企業名などがプロモーション目的ではなくとも記載されている場合があります。

過去のプロモーションなどで取り扱った企業名は、できる限りステマ規制に関する表示についてのアフィリエイト等関連業者名一覧の項で記載していますので、お手数ですがそちらでご確認ください。

コメント

タイトルとURLをコピーしました