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【コラム】2026年問題の先に待つ「真の切り捨て」— 26H2・Windows 12移行時に発生するハードウェアの壁を予測する【2026/02/20】

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このコラムについて

これまで本ブログでは、Windows OSにおける「過去資産(古いハードウェア)の切り捨て」について継続的に警鐘を鳴らしてきました。しかし、2025年12月頃からのKB(更新プログラム)の内容を精査するうちに、Microsoftが描く「次なる選別」のシナリオが、いよいよ具体的かつ冷徹に浮き彫りになってきたと感じています。

そこで今回は、2026年2月の定例更新までの最新動向を踏まえ、今まさに水面下で起きている変化を改めて整理してみます。

なお、本稿は要点を絞った概要コラムです。情報の陳腐化が非常に激しい分野ですので、より詳細な予測については、以前公開した『【警告】Win11が今後3年で「切り捨てる機器・機能」高確度予測リスト』(2025/12/20公開)も併せて読み解いていただければ、Microsoftの「真の狙い」がより立体的に見えてくるはずです。

動画解説

※ 8分11秒

【コラム】現状のWinUp不具合から予測する 26H2・Windows 12移行時の「真の困難」

2026年2月、私たちはWindows Updateの歴史に残る「物理的な壁」に直面しています。

4GBを超える巨大な更新プログラムと、それに伴うEFI領域(100MB)の枯渇、そして再起動ループ。
しかし、これらは単なる一時的なバグではありません。Microsoft(MS)が次世代OSへの移行を前に、「古い機材を静かに、しかし確実に見限るためのストレステスト」を開始したシグナルと言えるでしょう。

26H2ないしはWin12でAI対応プロセーッサーとそれ以前のプロセッサーへの対応がどうなるのかは現時点ではまったく不明です。しかしながら、次期OSには「ノンAIプロセッサーには不要なパーツ(機能)がたくさん搭載されていてそれをkillして利用する」といういびつな運用になりそうです。「問題発生源にならないとよいのだが…」と考えています。

1. インサイダーチャンネルが示す「AI PCへの強制連行」

最新のCanaryチャンネル(Build 295xx番台想定)では、OSの基幹部分にNPU(ニューラル・プロセッシング・ユニット)を前提としたコードが深く組み込まれ始めています。

※ 現状、正式提供時に26H2となるのかWin12となるのかは定かではありません。
  • 26H1の衝撃的な選別: 2026年前半に登場する「26H1」は、Snapdragon X2等の新型チップ搭載機のみをターゲットにしており、既存のx86-64機は「25H2」から更新できない仕様でテストされているという衝撃的な事実があります。
  • NPU 40 TOPSの「踏み絵」: Copilot+ PCとしてのフル機能(Recall、ライブキャプション等)を利用するには、40 TOPS以上のNPU性能が必須要件となりつつあります。NPUを持たないPCは、OSこそ動いても「知能(AI)を持たない legacy Windows」として事実上切り分けられていくことになります。

2. 「Pluton」と「署名整合性」による物理的パージ

今回の2026年問題で露呈した「セキュアブート署名の更新(KB5077181)」への対応状況が、次期OSへの「搭乗チケット」になります。

  • Plutonセキュリティの必須化: MSが設計したセキュリティプロセッサ「Pluton」を統合した最新CPU(Intel Core Ultra 200V / AMD Ryzen AI等)への最適化が加速しています。これが搭載されていない第11世代以前のIntel機などは、セキュリティレベルにおいて「足切り」に遭うリスクが極めて濃厚です。
  • 命令セットの寿命: 24H2での「POPCNT(人口計数命令)」必須化に続き、最新ビルドではAVX2命令セットを多用するAI処理パスが強化されています。これを物理的に持たないCPUは、回避策を使っても動作が極端に重くなるか、カーネルパッチにより起動不能(物理的な寿命)となる未来が予測されます。

TPM導入時を彷彿とさせる「新たな選別」の始まり

Windows 11の登場時、多くのユーザーを困惑させた「TPM 2.0」という高いハードウェアの壁。当時、性能的には十分なはずのPCが「セキュリティ」という大義名分の下で一線から退かされたのと同様の、あるいはそれ以上に過酷な「機器の選別」が再び行われようとしています。CPU命令セットの問題ももちろんですが、Plutonセキュリティの必須化のほうがより大きな問題となる可能性は低くありません。

※ 最新のテスト版である26H1では、armに於いてではありますが従来版のプロセッサーが切り捨てられています。

歴史は繰り返す:セキュリティから「AI」へ

  • 名目の変化: かつてはTPM 2.0がその役割を担いましたが、次期OSでは「40 TOPS以上のNPU」や「Microsoft Pluton」が、インストールを許可するか否かの新たな境界線(ゲートキーパー)になると予測されます。
  • 免責という名の切り捨て: 今回の2026年問題(KB5077181)でMSが見せた「OSは起動するが、保護機能は実質的に放置する」という姿勢は、かつてのTPM要件を回避したPCへの「サポート外」宣告の延長線上にあります。
  • 静かなる強制引越し: 物理的な不具合(4GBパッチによる容量不足等)をあえて解消せず放置することで、古い機材のユーザーに限界を実感させ、最新のAI PCへと乗り換えを促す巨大な圧力がかかっています。

実際、2026年2月リリースの Windows 11 26H1 は、Snapdragon X2等の新型シリコンに限定され、既存デバイスはアップデート対象から外されました。TPM 2.0の時は「CPUの世代」が基準でしたが、次は「AI処理能力」と「チップ直結のセキュリティ」が基準となります。これは、現在私たちが手にしている「AI非搭載の高性能PC」ですら、数年後には「レガシー(遺物)」として選別の対象になる可能性を強く示唆しています。

3. 26H2 / Windows 12 で予想される「ハードウェアの壁」

今回の「ゴースト適用」や「EFI容量不足」に悩まされている機材は、次期OS(Hudson Valley)への移行時に、以下のラインで振り落とされる可能性が極めて高いです。

項目 次世代の「必須」基準 切り捨てられたり動作に不満が発生しかねない恐れがある対象
RAM(メモリ) 16GB以上 現行の8GB標準機
セキュリティ Microsoft Pluton 統合 TPM 2.0のみの旧世代機
演算能力 40 TOPS以上のNPU NPU非搭載の従来型PC
ブート構造 2023年版DB完全整合 今回DB更新がスキップされた機材

💡 結論:2026年は「買い替え」の巨大な圧力になる

MSはもはや、古いPCの小さな器(100MBのEFIパーティション等)に巨大なパッチを押し込める努力を放棄しつつあります。
「OSは起動するが、セキュリティは放置する」という今回の免責戦略は、実質的に「安全に使いたければ最新のAI PCを買え」という強烈なメッセージに他なりません。

次世代のWindows 12(Hudson Valley)が正式にリリースされる際、現在の「2026年問題」への対応可否が、そのままPCの「生死」を分ける分水嶺となるでしょう。

4. 個人的見解:Windows 11の「終わりの始まり」と救済措置の予測

あくまで可能性の話ですが、現在の「AI PCへの強烈なシフト」を見る限り、Windows 11(25H2以前)の運命は、かつてのWindows 10と似た道を辿る気がしてなりません。

2027年以降の「二階建て」サポート体制?

Windows 11(25H2等)の通常サポート終了は2027年10月です。しかし、世の中の膨大な「11対応だがAI非対応(NPUなし)」のPCを切り捨てるには、2027年は早すぎます。おそらく今回のWindows 10と同様に、「1年間の無償延長、その後2年程度の有償延長(ESU)」という救済措置が用意されるのではないでしょうか。

  • 「いびつな共存」の弊害: 次世代OS(26H2 / Win12)がNPUやPlutonを前提とした設計になる一方で、旧来のPCには「不要なAIコンポーネントを大量に抱えながら、機能は動かさない」という極めて非効率なパッチが送られ続けることになります。これが今回の4GBパッチのような「容量不足」や「更新の失敗」をさらに加速させるでしょう。
  • 様変わりする「推奨構成」: 以前公開した「次期OSに耐えうる構成」という記事も、今や楽観的すぎたかもしれません。今後は「動くかどうか」ではなく、「AIによるリアルタイム保護や最適化(NPU 40 TOPSの恩恵)を受けられるかどうか」が、PCの真の寿命を決めるパラダイムシフトが起きています。

「OSが起動するから大丈夫」という言葉は、もはや「安全に使い続けられる」ことの保証ではありません。

2026年2月のこの混乱は、単なるバグではなく、私たちが手にしている「従来のPC」が新しい時代の波に飲み込まれ始めた、歴史的な分岐点なのかもしれません。

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