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【リアルタイム追跡】Win11(24H2)のKB5063878の不具合【2025/08/15】

OSが起動しなくて焦っている人物の挿絵 WinUp情報(個別回ごと)
この記事は約22分で読めます。
このサイトには、広告が設置されています。また、プロモーション記事やアフィリエイトなどのリンクを設置した記事を公開しています。
  1. この記事の要約
  2. この記事について
  3. ダイジェスト版
    1. 音声解説スライドショー(約7分)
    2. テキスト版ダイジェスト
  4. 本文:2025/08/15午前時点
    1. 番外1:KB5063878は即時導入すべきなのか?
    2. 番外2:検証-仮想メモリとシステムエラー時の自動再起動設定
    3. 1. はじめに:昨日の予告から一夜、状況はさらに深刻化
    4. 2. 公式に認められた「インストール失敗問題」の現状
    5. 3. 新たなる疑惑:広範囲に広がる「パフォーマンス低下」問題
      1. 3.1. 「仮想メモリ設定の初期化」との関連性
      2. 3.2. 過去の類似事例
        1. 過去の事例1:ネットワークドライブ(SMB)へのコピーが極端に遅くなる
        2. 過去の事例2:エクスプローラーの動作が重くなる、表示に時間がかかる
        3. 過去の事例3:ゲーム性能の低下(FPSの低下、スタッタリング)
    6. 4. なぜ、こんなことが起きるのか?根本原因への考察(再掲・深化)
      1. 4.1. 仮説1:7月の失敗を取り繕う「屋上屋」の構造
      2. 4.2. 仮説2:「マイナーアップデートの皮を被ったメジャーアップデート」説
  5. 本文:2025/08/15 16:00時点追加情報
    1. 追加情報
      1. まとめ・今後の対応
    2. 【深掘り考察】Plutonエラーは、本当に「影響ない」のか?
      1. Plutonとは何か? なぜエラーが一部でのみ報告されるのか?
      2. 「影響ない」の裏側を読む:パフォーマンス低下との関係性
  6. 本文:時系列追加用
  7. Q&A
    1. Q. Microsoftが修正を始めたなら、もう安心?
    2. Q. このアップデート、結局適用すべき?しないべき?
    3. Q. 自分のPCがパフォーマンス低下の影響を受けているか、どうすれば確認できる?
    4. Q. パフォーマンスが低下した場合、何か対策はある?
    5. Q. この記事で提唱されている「仮説」は、本当なの?
  8. 記事中の専門用語の解説
  9. 最後に
    1. 記事へのご質問やフィードバックについて
  10. この記事中の広告リンクについて

この記事の要約

※ この要約はGoogle Geminiを利用して作成されました

2025年8月15日時点での、Windows 11 24H2向け更新KB5063878の不具合状況を追跡・解説します。Microsoftは「インストール失敗」問題を公式に認め修正を開始しましたが、新たに「ファイルコピーが遅い」など、より深刻なパフォーマンス低下の報告が急増しています。

この記事では、これらの問題の背景にある根本原因を、筆者の環境で起きた「仮想メモリ設定の初期化」現象を手がかりに考察。「これはOSの根幹に関わるメジャーアップデート級の変更、あるいは次期Windowsのβテストではないか?」という独自の仮説を提示します。

ゼロデイ脆弱性を含むためセキュリティリスクは非常に高く、筆者は「万全のバックアップ」を前提に「即時適用すべき」と結論。刻一刻と変わる状況を追跡する、リアルタイムレポートです。

この記事について

昨夜公開した「予告編」記事の、いよいよ本編だよ!Microsoftが一部の不具合を認めたけど、話はそれで終わりじゃなかった。むしろ、もっと根深い問題が見えてきたかもしれないんだ。

インストールできないだけじゃなくて、もっと深刻な話なの?

その可能性が出てきたんだ。この記事は、現時点で判明している事実と、その裏で何が起きているのかという僕の考察をまとめた「リアルタイム追跡レポート」だ。状況は刻一刻と変わっているから、ぜひ最後まで読んでみてね。

この記事は、8/14に公開されたWin11(24H2)用のKB5063878にプレビュー版のKB5062660に続き障害の発生が顕在化したということで、障害状況や解決策などをリアルタイムで追跡する記事です。

大きな動きがあればもちろん即時情報を追加しますし、少なくとも2日に1度は時々の状況の変化を追記します。

ブックマークをしてくださいるか、記事公開お知らせメールに登録してくださって、KB5063878に関する不具合の追加情報を入手してくださいね。

記事には、一部にGoogleGeminiで生成した画像が利用されている場合があります。AIが生成した画像には小さく「 ai 」とウオーターマークが付加されています。

項目 内容
キーワード KB5063878, 不具合, パフォーマンス低下, インストール失敗, 仮想メモリ, Windows 11, 24H2, 考察
OS/ソフト/機材 Windows 11 Version 24H2
対象読者 KB5063878の適用に不安を感じている、または適用後にPCの不調を感じているすべてのWindows 11ユーザー
AIの利用 ・記事中の記述事項の調査に、AIを利用しています
・画像の一部をAIで生成しています
履歴 2025/08/15・・・初版公開

ダイジェスト版

音声解説スライドショー(約7分)

※ 暫定版です。リアルタイム形式の不具合追跡記事のため、随時作成し直し、その後最新版を公開します。(現在08/15 15:00版です)

テキスト版ダイジェスト

2025年8月の月例更新プログラム、Windows 11 24H2向けのKB5063878が、深刻で広範囲な不具合を引き起こしています。この問題は、単にインストールに失敗するというレベルに留まらず、インストールに成功したユーザーのPCパフォーマンスを著しく低下させるという、より厄介な事態へと発展しています。

Microsoftは早々に、インストールに失敗する不具合(エラーコード: 0x80240069)を公式の「既知の問題」として認定し、「KIR」という仕組みによる修正を開始しました。しかし、それで安心はできません。現在、より深刻な問題として、「ファイルコピーが異常に遅い」「エクスプローラーが重い」「ゲーム性能が低下する」といった、広範囲なパフォーマンス低下の報告が国内外で急増しているのです。

筆者が行った「人柱レポート」では、このアップデート後に「仮想メモリ設定が初期化される」という不可解な現象が確認されました。その後のクリーンな仮想環境での検証では再現しなかったものの、このOSの根幹に関わる設定変更が、パフォーマンス低下の根本原因である可能性は依然として捨てきれません。

なぜ、このような事態が起きたのか?この記事では、Microsoftが7月の失敗を取り繕うために施した修正が裏目に出たのではないかという「屋上屋」説に加え、より深刻な可能性として、これが次期OS「Windows 12」の根幹機能をテストするための、大規模な「βテスト」だったのではないかという、独自の仮説を提示し、深く考察しています。

結論として、KB5063878自体は、PCを乗っ取られかねない「ゼロデイ脆弱性」の修正が含まれているため、「万全のバックアップ」と「適用後の設定確認」を絶対条件として、早期に適用すべきと判断します。この記事は、その判断に至った背景と、刻一刻と変わる状況を追跡するリアルタイムレポートです。


本文:2025/08/15午前時点

番外1:KB5063878は即時導入すべきなのか?

これは、「即時導入すべき」と申し上げておきます。

KB5063878には、極めて重要ないくつかのセキュリティ更新が含まれています。

特に、以下の脆弱性の修正は非常に重要度が高いと評価されています。

  1. Windows Kerberosの特権昇格の脆弱性 (CVE-2025-53779)
    • これは「ゼロデイ脆弱性」と呼ばれ、更新プログラムが公開される前に、すでに攻撃者による悪用が確認されているものです。攻撃者がシステムに侵入した場合、この脆弱性を利用して管理者権限を奪取し、PCを完全に制御下に置く可能性があります。
  2. GDI+およびWindowsグラフィックスコンポーネントのリモートコード実行の脆弱性 (CVE-2025-53766, CVE-2025-50165)
    • これらは、細工されたウェブサイトを閲覧したり、画像ファイルを開いたりするだけで、遠隔からPCを乗っ取られてしまう可能性がある、非常に危険な脆弱性です。CVSSという深刻度評価で「9.8」(最高は10.0)という極めて高いスコアが付けられています。

このような背景から、今回は不具合のリスクを天秤にかけつつも、早期適用が望ましいと判断しました。

ただし、KB5063878の導入前に「手動で明示的に復元ポイントを作成する」、そして「システムドライブのイメージバックアップを取得しておく」、この2点は忘れないでください。

番外2:検証-仮想メモリとシステムエラー時の自動再起動設定

起動と回復

【人柱er】Win11(24H2)にKB5063878を適用してみる【2025/08/14】で触れた、KB5063878インストール後に「仮想メモリとシステムエラー時の自動再起動設定」がデフォルト状態に書き換えられてしまうのではないかという疑いについて、ハイパーV上にWin11(24H2)の仮想PCを新規に作成後にKB5063878を導入してみるという形の検証を行いました。

その結果では、KB導入前の設定が書き換えられることは発生しませんでした。

ただし、過去のVer.アップや、大きめの定例更新時などにも設定がデフォルトに戻るという例は無視できない程度の数の発生を見ていますから、PC環境により再現(発生)する可能性は否めませんが、すべてのPC環境で発生するものではないということだけは確認ができたという結果なります。

本来は、事象が発生したと考えた私のメインPCで検証するとよいのですが、エクスプローラーの動作に影響が出ているかもしれないKBの導入/削除を繰り返すのは勘弁してほしいです…。ということで、仮想PCでの検証のみでご容赦ください。

1. はじめに:昨日の予告から一夜、状況はさらに深刻化

昨日(8月14日)、「【先行仮記事というか予告編】KB5063878由来の不都合」と題した記事で、8月の月例更新プログラムKB5063878に不穏な動きがあることをお伝えしました。そして、その懸念は残念ながら的中し、状況はさらに深刻化していると言わざるを得ません。

Microsoftは早々に一部の不具合を公式に認めましたが、それは問題の氷山の一角に過ぎなかったようです。本記事では、昨日の予告通り、この問題をさらに深掘りし、現時点で何が起きていて、その根本原因は何なのかを、リアルタイムで追跡・考察していきます。

2. 公式に認められた「インストール失敗問題」の現状

まず、確定情報から整理しましょう。昨日夕方以降の最大の動きは、MicrosoftがKB5063878のインストールに失敗する問題(エラーコード: 0x80240069)を、公式の「既知の問題」として認定したことです。

  • 状況: Microsoftは問題を認め、現在調査中であると発表。
  • 原因: 主に企業向けのWSUS/SCCM環境での問題とされていますが、個人ユーザーにも影響が出ています。
  • 対策: 「Known Issue Rollback (KIR)」という仕組みで、問題を引き起こす変更をリモートで無効にする修正を展開し始めています。これにより、多くのPCでこの「インストールできない」問題は、今後数日のうちに自然と解消される可能性があります。

しかし、問題はこれだけではありませんでした。インストールに成功したユーザーから、新たな悲鳴が上がり始めたのです。

3. 新たなる疑惑:広範囲に広がる「パフォーマンス低下」問題

現在、国内外のフォーラムで最もホットな話題となっているのが、インストール成功後の深刻なパフォーマンス低下です。報告されている主な症状は以下の通りです。

  • ファイルコピー(特に大きなファイル)の速度が、以前の数分の一にまで極端に低下する。
  • エクスプローラーの動作が非常に重くなり、フォルダを開くだけで数秒待たされる。
  • 特定のゲームでフレームレートが大幅に低下する。

これらの現象は、単なる表面的なバグではなく、OSの根幹であるI/O(ディスクの読み書き)処理に、何らかの重大な問題が発生していることを強く示唆しています。そして、この問題は、私が昨日の人柱レポートで指摘した、ある不可解な現象と繋がっているのではないかと考えています。

3.1. 「仮想メモリ設定の初期化」との関連性

 この項目は現時点では、まったくの推定事項です。
 この件は少なくともすべてのPCで再現すると考えられる事象ではありませんでした。詳細は上部の「番外2:検証-仮想メモリとシステムエラー時の自動再起動設定」をご参照ください。

私の環境では、KB5063878適用後、手動で固定していた「仮想メモリ」の設定が、勝手に「システム管理サイズ」に初期化されていました。当初は私の環境だけの特殊な例かとも思いましたが、仮に無視できない数の同様事例が発生しているとすると、このパフォーマンス低下の報告が広がるにつれ、両者の関連性が強く疑われます。

今回の更新には、ブルースクリーンからブラックスクリーンへの変更のような起動シークエンスの変更が含まれています。

それに加えて、もし、多くのPCで同様の設定初期化が起きている、あるいはOSのメモリ管理の仕組みそのものに大きな変更が加えられたとしたら?それが原因でディスクへの過剰なアクセス(スワップ)が発生し、システム全体のパフォーマンスを著しく低下させている。その可能性は十分に考えられます。

3.2. 過去の類似事例

過去の事例1:ネットワークドライブ(SMB)へのコピーが極端に遅くなる

これは、Windows 10/11の機能アップデートや月例更新で、繰り返し発生している伝統的な不具合の一つです。ネットワーク上のNASやファイルサーバーとの間で、数KB/sまで速度が低下する現象です。

  • 原因の例:
    • SMBv3の新しい機能(SMB Multichannel, SMB Compressionなど)と、特定のネットワーク機器(ルーターやNAS)のファームウェアとの相性問題。
    • ネットワークアダプターのドライバーに搭載された、特定のオフロード機能(Large Send Offloadなど)の不具合。
  • 当時有効だった解決策:
    • PowerShellでSMB Multichannelを無効化する。
    • ネットワークアダプターのプロパティから、「Large Send Offload (LSO)」などのオフロード機能を無効にする。
    • SMBv1を(非推奨ながら)一時的に有効化してみる。
    • ネットワークアダプターのドライバーを更新、または古い安定バージョンにロールバックする。
過去の事例2:エクスプローラーの動作が重くなる、表示に時間がかかる

特定の更新プログラムを適用後、エクスプローラーが頻繁に固まったり、フォルダ内のファイル一覧の表示に時間がかかったりする問題です。

  • 原因の例:
    • Windows Search(検索インデクサー)の不具合。インデックスデータベースが破損し、常に再構築を試みてディスクI/Oを占有してしまう。
    • 特定のクラウドストレージ(OneDriveなど)との同期に問題が発生し、ファイルのステータス確認に時間がかかってしまう。
    • 特定の種類のファイル(動画や画像)のサムネイル生成やプレビュー表示に問題が発生する。
  • 当時有効だった解決策:
    • Windows Searchサービスを一時的に無効化、またはインデックスの再構築を手動で実行する。
    • エクスプローラーのオプションで、「別のプロセスでフォルダー ウィンドウを開く」にチェックを入れる。
    • 問題の切り分けのため、OneDriveなどの同期を一時的に停止する。
    • 特定のサードパーティ製シェルの拡張機能(コンテキストメニューに追加される項目など)を無効化する。
過去の事例3:ゲーム性能の低下(FPSの低下、スタッタリング)

特にゲーマーから悲鳴が上がる問題で、アップデート後にフレームレートが不安定になったり、カクつき(スタッタリング)が頻発したりします。

  • 原因の例:
    • OSのメモリ管理機能の変更が、特定のゲームエンジンやグラフィックドライバーと競合する。
    • 新しいセキュリティ機能(VBSやHVCIなど)が、デフォルトで有効化され、CPUのオーバーヘッドが増加する。
    • グラフィックドライバーのバージョンとOSの間に非互換性が生じる。
  • 当時有効だった解決策:
    • グラフィックドライバーを、最新版または逆に安定していた旧バージョンへクリーンインストールする。
    • Windowsの「ゲームモード」のオン・オフを切り替えてみる。
    • 「グラフィック設定」で、特定のゲームアプリを高パフォーマンスに手動で割り当てる。
    • 「コア分離(メモリ整合性)」などの仮想化ベースのセキュリティ機能を一時的に無効化してみる。

4. なぜ、こんなことが起きるのか?根本原因への考察(再掲・深化)

では、なぜMicrosoftはこれほどまでにシステムの根幹に影響を与えるような変更を、月例のアップデートに含めてしまったのでしょうか。昨日の記事で提示した仮説を、最新の状況を踏まえて、さらに深掘りしてみましょう。

4.1. 仮説1:7月の失敗を取り繕う「屋上屋」の構造

先月7月の更新(KB5062660)でのインストール失敗の多発を受け、MicrosoftがOSのインストーラーや起動シーケンスに慌てて修正を加えた結果、システムの整合性が取れなくなり、予期せぬパフォーマンス問題を引き起こした、という説です。

KB5062660の適用の失敗原因を根本的に修正するのではなく、対応療法で修正する手法を取った場合などには、新旧両方のファイルを残し、その両方のファイルを参照後に適宣一方を選択するなどの余計な動作を実行することになったり、タイムアウトまでその動作をループしてしまうなどの現象が発生してしまうケースがあり、これがパフォーマンス低下の一因となっている可能性が考えられます。

4.2. 仮説2:「マイナーアップデートの皮を被ったメジャーアップデート」説

こちらが、より深刻で、かつ私が本命だと考えている説です。KB5063878は、実は累積更新プログラムという名目でありながら、次期OS「Windows 12(仮称)」に向けた、OSの根幹(メモリ管理やI/Oスケジューリング)に関わる新機能を先行して組み込むための、大規模な「βテスト」だったのではないか、というものです。

この仮説の背景には、Microsoftが近年、毎年10月頃にOSのメジャーバージョンアップを行う傾向が非常に高いという事実があります。もし次期OSのリリースが2ヶ月後に迫っているとすれば、その根幹に関わる機能を、8月の月例更新に紛れ込ませて大規模な実地テストを行う、というのは、十分に考えられるシナリオです。

なぜなら、現在報告が急増している「ファイルコピーの極端な低速化」や「エクスプローラーの動作の重さ」といった不具合は、単なる表面的なプログラムのミスというよりも、OSの根幹であるI/O処理やメモリ管理に何らかの大きな変更が加えられない限り、発生しにくい現象だからです。

Microsoftは、ユーザーに十分な情報を開示しないまま、システムの根幹に関わる重大な変更を行い、その結果として広範囲なパフォーマンス問題を引き起こしてしまった。もしこの仮説が正しければ、これは単なる不具合ではなく、企業の姿勢そのものが問われる大問題と言えるでしょう。

本文:2025/08/15 16:00時点追加情報

追加情報

  1. ダウンロードやインストールが極端に遅い・進まない現象
    • 一部環境で「ダウンロードが数%のまま終わらない」「普段の倍以上かかる」「再起動に1時間程度かかる」などが報告されています。
    • こちらは「待っていれば最終的に終わる」ケースが大半で、致命的な障害を伴う広範な事例は出ていません。
  2. KBアンインストール時のトラブル
    • 「アンインストール自体がエラーで削除できない」「セーフモードでもPINエラーが出る」などの事例がSNS等で報告されています。
    • 万が一該当した場合は「システムの復元」が有効だったという報告もあります。
  3. イベントビューアーに「Microsoft Pluton Cryptographic Provider」のエラーが出る
    • 表示されるものの、Microsoftは「動作上の問題は発生しない」とアナウンスしており、今後の更新で対応予定とのことです。
  4. その他の個別動作不安定例(発生頻度は低い)
    • 一部で「再起動ループ」「Secure BootやPIN設定の異常」などが個別報告として散見されます。

まとめ・今後の対応

  • 企業利用者でWSUS等を用いる場合は“再同期”を推奨(8/15以降なら正常適用可とされています)。
  • 一般ユーザーでインストールが「著しく遅い」「止まる」場合も、放置して待てば進むケースが多いようです。※1
  • 深刻なシステム障害や使用不能に至るトラブルは、8月15日16:00現在、公式には「未発表」です。

※1 特に企業では、「お盆明けの業務に直接的に差し障る」ケースも考えられます。業務開始時にPCが長時間アップデートで使えないといった事態を避けるため、お盆休み前に適用・確認しておくなどの対応をおすすめします。


【深掘り考察】Plutonエラーは、本当に「影響ない」のか?

追加情報の中でも特に気になるのが、「Microsoft Pluton Cryptographic Provider」のエラーです。Microsoftは「動作上の問題はない」とアナウンスしていますが、パフォーマンス低下が広がる中で、本当に無関係なのでしょうか?

Plutonとは何か? なぜエラーが一部でのみ報告されるのか?

Microsoft Plutonは、2022年以降の新しいCPU(AMD Ryzen 6000シリーズ、Intel Core Ultraシリーズなど)から搭載が始まった、CPU統合型の新しいセキュリティプロセッサです。しかし、CPUが対応していても、PCメーカーが設定で有効にしていなければ動作しません。このエラーが一部のPCでのみ報告されているのは、この「メーカーによる有効・無効の設定の違い」が関係していると考えられます。

「影響ない」の裏側を読む:パフォーマンス低下との関係性

車のエンジンと警告灯

車のエンジンを修理(OSをアップデート)に出したら加速が悪くなり(パフォーマンス低下)、同時に「走行には関係ない」はずの警告灯が点灯した(Plutonのエラー)。…これは本当に無関係でしょうか?

Microsoftの言う「影響ない」とは、「PCが起動不能になる等の致命的な障害はない」という意味だと思われます。しかし、PlutonのようなOSの心臓部でエラーが頻発すれば、そのリトライ処理などがCPUに負荷をかけ、システム全体のパフォーマンスをじわじわと低下させる「直接的な原因」になっている可能性はあります。

あるいは、もっと深刻な可能性として、Plutonのエラーは「根本原因の症状」、つまり「炭鉱のカナリア」であるという見方です。OSの根幹に大きな変更を加えた結果、副作用としてPlutonとの通信にも、そしてI/O処理にも、両方に問題が生じている。このエラーは、OSの最も深い部分で問題が起きていることを示す、目に見える警告なのかもしれません。

本文:時系列追加用

N/A

※ 次回の調査追加は、遅くとも8/16お昼ごろを予定しています。

Q&A

Q. Microsoftが修正を始めたなら、もう安心?

A. いいえ、まだ安心はできません。Microsoftが公式に認めて修正を開始したのは、あくまで「インストールに失敗する」問題だけです。現在広がっている「パフォーマンス低下」の問題については、まだ公式な見解は出ておらず、原因も不明です。むしろ、インストールに成功したユーザーが直面する、こちらの問題の方がより深刻である可能性があります。

Q. このアップデート、結局適用すべき?しないべき?

A. 非常に難しい判断ですが、記事冒頭の「番外1」で解説した通り、基本的には「即時導入すべき」と考えます。なぜなら、このKBにはすでに攻撃が確認されている「ゼロデイ脆弱性」の修正が含まれているからです。パフォーマンス低下のリスクは確かにありますが、PCを乗っ取られるセキュリティリスクと比較すれば、後者の方が遥かに深刻です。ただし、必ず「復元ポイントの作成」と「システム全体のバックアップ」を行った上で、万全の備えをしてから適用してください。

Q. 自分のPCがパフォーマンス低下の影響を受けているか、どうすれば確認できる?

A. まずは、普段の操作でファイルのコピー(特に大きなファイル)や、フォルダを開くのが異常に遅くないか体感で確認してみてください。また、記事の「番外2」で検証したように、ご自身で設定した「仮想メモリ」が「システム管理サイズ」に戻っていないか、「システムのプロパティ」から確認することをお勧めします。もし設定が変更されていた場合、パフォーマンス低下の影響を受けている可能性を示す一つの兆候と考えられます。

Q. パフォーマンスが低下した場合、何か対策はある?

A. 現時点では、Microsoftから公式な情報が出ていないため、確実な解決策はありません。しかし、記事中の「3.2. 過去の類似事例」で紹介したような対策(ネットワークドライバーの特定機能の無効化、Windows Searchサービスの再起動など)が、今回の問題にも有効である可能性はあります。ただし、これらは自己責任での対処となりますので、まずはバックアップから元の環境に戻すことを優先するのが安全です。

Q. この記事で提唱されている「仮説」は、本当なの?

A. これらは、現時点で観測されている複数の事実を合理的に説明するために立てた、あくまで筆者の「推論」です。特に「Win12のβテスト説」は、もし真実であれば非常に大きな問題ですが、現時点ではそれを裏付ける直接的な証拠はありません。この記事では、今後も新たな事実が判明し次第、これらの仮説が正しかったのか、あるいは間違っていたのかを、誠実に追跡・検証していきます。

記事中の専門用語の解説

【重要】  ブラックスクリーン (Black Screen of Death / BSOD)
Windows 11 24H2に今回から導入された、新しいシステムクラッシュ画面。従来は「ブルースクリーン」として知られていましたが、OSのデザインに合わせて黒色に変更されました。しかし、これは単なる色の変更に留まらない可能性があります。エラーログ生成の高速化など、OSの起動シーケンスに関わる内部的な変更が含まれているとされ、今回の広範囲なパフォーマンス低下問題の、根本的な原因の一つになっているのではないかと筆者は推測しています。
ゼロデイ脆弱性
ソフトウェアのセキュリティ上の欠陥(脆弱性)に対する修正パッチが提供されるより前に、その脆弱性を悪用する攻撃が行われている状態のこと。対策が間に合わないため非常に危険とされる。
CVSS
共通脆弱性評価システム(Common Vulnerability Scoring System)の略。脆弱性の深刻度を数値で評価するための世界共通の基準。スコアが高いほど危険度が高いことを示す。
Known Issue Rollback (KIR)
MicrosoftがWindows Updateで配信した修正に、セキュリティ関連以外の不具合が見つかった場合、その原因となった特定の修正だけを、ユーザーのPCに新しい更新プログラムを適用させることなく、リモートで無効化できる仕組み。これにより、広範囲な不具合に対して迅速な対応が可能になる。
仮想メモリ (Virtual Memory)
物理的なメモリ(RAM)の容量が不足した際に、ストレージ(HDDやSSD)の一部を、メモリの代わりとして利用する仕組みのこと。「ページングファイル」とも呼ばれる。この仕組みへの過度な依存や、設定の不備は、システムのパフォーマンス低下に直結する。
エクスプローラー (Explorer)
普段私たちがファイルやフォルダを操作するウィンドウだけでなく、デスクトップ画面、スタートメニュー、タスクバーといった、Windowsの基本的な操作画面(シェル)全体を管理している、OSの中核的なプロセス(explorer.exe)のこと。エクスプローラーの動作が重くなるということは、PC操作全体の快適性が損なわれることを意味する。
Microsoft Pluton Cryptographic Provider
Microsoftが設計し、AMDやIntel、QualcommといったCPUメーカーと共同で開発した、新しいセキュリティプロセッサ(ハードウェア)のこと。従来のTPM(Trusted Platform Module)をさらに進化させたもので、CPUに直接統合することで、物理的な攻撃からもPCの重要な情報(暗号化キーや資格情報など)を保護する、より強固なセキュリティを実現します。記事中で触れられているエラーは、このPlutonハードウェアと連携するためのWindows上のソフトウェアコンポーネントで発生しているものと考えられます。

最後に

記事を最後までお読みくださりありがとうございました。

KB5063878を巡る問題は、単なる月例アップデートの不具合というレベルを超え、OSの根幹に関わる、非常に大きな問題へと発展する可能性を秘めています。状況はまだ流動的であり、明日にはまた新たな事実が判明するかもしれません。

このブログでは、引き続きこの問題をリアルタイムで追跡し、検証と考察を続けていきます。皆さんのPCで起きている現象も、ぜひコメント欄で共有してください。その一つ一つの情報が、問題の全体像を明らかにするための、重要なピースとなります。

今回の記事は以上となります。

記事へのご質問やフィードバックについて

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