この記事の要約
※ この要約はGoogle Geminiを利用して作成されました
この記事は、古いプリンターを無線LAN接続で使用している際に、無線ルーターとの接続が頻繁に切断され印刷できなくなる問題について解説しています。特にWindows 11(24H2)の障害と誤解されがちですが、実際にはWindows OSとは無関係で、無線LANルーターとプリンター間の通信規格/世代の不一致が主な原因であると指摘しています。
具体的には、プリンター側が5GHz帯に対応していない古い世代である場合や、Wi-Fi 4以前の機器とWi-Fi 6以降のルーターを接続している場合に発生しやすいとしています。また、プリンターにWindows 11用の最新ドライバーやファームウェア、ユーティリティソフトが提供されていないことも要因の一つとして挙げられています。
筆者の経験に基づき、問題が発生しやすいメーカーとしてブラザーのプリンターとI-O DATAの無線LANルーターを例示していますが、これはあくまで事例であり、根本的な原因はプリンター側の通信規格にあると結論付けています。
解決策として、ルーターとプリンターのファームウェアやドライバーの更新、IPアドレスの固定、有線LANやUSB接続への変更、プリンター共有、ルーターの無線セキュリティを下げる(非推奨)、古いルーターをアクセスポイントとして利用する(非推奨)、プリンターの買い替えなど、複数の選択肢を提示しています。重要な点として、この問題はOSに起因するものではないため、PC側のトラブルシューティングでは解決しないことを強調しています。
この記事について
最近、少し古めのプリンターを無線 LAN 接続 で利用している方から、「印刷ができなくなってしまったので見に来てほしいという」依頼が大変増えています。
確認してみると、無線ルーターとプリンターの接続が切断されている状態になっていることが多いです。
Win 11 (特に24 H 2)では、(無線)LAN、 Bluetooth、USBなどの障害が多数発生していることもあり、OS 側に原因があるのではないかということでトラブルシューティングをしても直らないということで困ってしまう方もかなりいるようです。
無線ルーターとプリンターの接続が切断されている状態は、Windows OSには全く関係がありません。
※ 発生は、手元の古いルーターをWi-Fi6以降の規格のものに買い替えたという場合がほとんどです。
※ 無線LANルーターとプリンターの(接続)通信の問題で発生する事例ですので、OSとはまったく関係が無い事例です。
Windows OS には全く関係がないのですから、パソコン側をいくら修正しても直らないということになります。
この記事では、そのような事例について解説します。
対象 | 内容 |
---|---|
キーワード | 無線LAN、プリンター、印刷できない、オフライン
接続、切れる |
OS/ソフト | 無線LANルーターとプリンターのプロトコル |
対象読者 | 無線LANルーターとプリンターの接続が切れてしまうために印刷ができなくなる方 |
AIの利用 | 記事中の記述事項の調査に、AIを利用しています |
履歴 | 2025/04/22…初版公開 |
この記事で取り扱うオフラインと接続不能
この記事で主に取り扱うのは、無線 LAN で接続しているプリンターがオフラインになってしまう状態、その中でも確認した場合にプリンターと無線ルーターの接続が切れているという場合です。
なお、この記事で取り扱う原因と同じことが、ルーターとPCの無線LAN接続やBluetooth の機器でも発生しますのでそのことも覚えておいてください。
状態と原因
状態と原因についての解説です。
※ プリンターがオフラインで印刷できないという場合は、プリンターの操作パネルなどで無線接続の状態を確認してください。確認して、プリンターと無線LANルーターの接続が切れてしまっている場合は、Windows OS 上で操作をしても回復しません。
※ プリンターと無線LANルーターの接続が確保されている場合にはOS 側の問題になります。その場合は OS 側で修正を試みてください。
状態
印刷できないときの挙動
・無線LANで接続しているプリンタで印刷ができない。調べると、ルーターとプリンターの無線接続が切断状態になっている。
・プリンターの再起動を実行するとルーターとの接続が再開され、印刷ができるようになることが多い。
・接続を回復しても、またいつのまにか切れてしまう。
接続開始時などの挙動
・ルーターとの接続開始時にWPSなどの自動接続を試みるとうまくいかず、手動で接続設定をしたプリンターである。
・PCで利用しようとするときに、プリンターが自動検索で表示されなかった。そこで手動でIPアドレスなどを用いて接続した。
原因
ルーターとプリンターの接続に利用している無線 LAN の規格/世代が異なるために発生しています。主な原因は無線 LAN のセキュリティです。
また、Windows OSともセキュリティの問題でなかなか接続ができないような状態となっています。
セキュリティの規格/世代が合わないために、うまく接続できなかったり接続が不安定になっているのです。
発生しやすい状況
・プリンター側が 無線接続に5 GHz 帯を利用できない世代であること。
※ 世代が古いことが、(ほぼ)確定します。PCの内蔵無線アダプターやLAN子機も同様です。
・wi-fi 4 以前の機器とwi-fi 6以降のルーター間で無線接続している。
・同様に異なる規格の Bluetooth で接続している。
・プリンター側にwindows 11 用のドライバーやファームウェア、そしてユーティリティソフトが用意されていない。
発生しやすいメーカー
あくまで私のところに修理依頼が多かったということであり、実際に不具合が発生している割合とは異なるのかもしれないことに注意をしていただきたいのですが、私の印象では以下のメーカーの製品の場合が多かったという程度のものです。
私のところに来た案件で多かったメーカー
・プリンター
たまたまなのかもしれませんが、私のところに来た案件ではブラザーさんのものが大半でした。その中には、Win11用のユーティリティーソフトが用意されていないものも3台ありましたので、メーカー依存というよりも、プリンターのファームウエアの更新でWAP3に対応できているかどうかの問題のように考えられます。
Win OS側でなんとかしようとしてしまうとドツボにはまりますので、「ブラザーさんのプリンターが多かったという話もあった」程度に覚えておいてください。(ちなみに、私の手元で「4510Nと6710CDWの2機種で障害が発生しました)
※ 依頼の中にはエプソンさんとキャノンさんのものも各1台ありました。
・無線LANルーター
I-O DATEというのが3台あったのですが、バッファロー、NEC、PD LINK など色々なメーカーのものもあり、ルーターは固有のメーカーというよりもwi-fi 6以降の方式のものであればどのメーカーということもなく(プリンターの通信規格が古いと)発生するように思います。
問題の発生源は「無線LANルーターではなく、プリンター側にある」と考えられます。
解決方法
無線LANルーターとプリンターの接続が不安定だったり、接続ができない/難しい場合は、解決方法としては以下になり、お手元で修正できるかどうかを試し、自分に都合の良い(自分にあった)方法を選択してください。
汎用的手法
・ルーターとプリンターのファームウェアを最新のものにする。
・プリンターのドライバーを最新のものにする。
・プリンターのIPアドレスを固定してみます。 DHCP環境では、自動取得の場合にプリンターのIPアドレスがルーターによって変わることがあり、接続が不安定になることがあります。プリンターの設定画面から手動でIPアドレスを設定し、ルーター側でそのIPアドレスを予約することで安定する場合があります。
・無線 LAN 接続から有線 LAN 接続に変更する。
・LAN 接続 から USB 接続に変更する。
・プリンターを共用する場合はプリンターを1台の PC に USB 接続し、プリンター共有を行う。
・お使いのルーターの無線セキュリティをWAP3からWAP2などへ下げる。(セキュリティー上非推奨)
・お使いのルーターの川下に古い規格の無線ルーターをアクセスポイントとしてぶら下げ、古い規格のプリンターは古い規格の無線ルーターに接続する。(セキュリティー上非推奨ですが、今使用しているルーターのセキュリティーを下げるよりはマシです)
・プリンターを買い替える。
2025/04/28追記:効果が検証されていない手法
只のサポート屋さんより、コメントにて「プリンタ共有専用のSSID (WPA2) を無線親機に設定してみては?」という提案をいただきました。
実は、手元のブラザー社プリンター2台で試してみたのですが、やはり接続が不安定なのが改善しなかったために、「何らかの理由で、汎用性がないのかもしれない」手法を掲載していなかった手法です。
お願い: この方法は、私の手元のブラザープリンター2台ではだめでした。皆さんの手元で試してみての結果をコメント欄で教えてください。何かしらの他の原因というか本当の原因のようなものが見えてくるかもしれませんので、よろしくお願いします。
少々手間がかかり、それなりのスキル(と機器の設定項目があることが条件になります)が必要な方法ですが、追記しておきます。
プリンタ共有専用のSSID (WPA2) を無線親機に設定する方法は、お使いの無線親機(ルーター)のメーカーや機種によって設定画面や項目名が異なります。しかし、基本的な手順は共通しています。
ここでは一般的な手順と、主要なメーカーのルーターにおける設定のヒントを解説します。お手持ちのルーターの取扱説明書を併せて参照しながら設定を進めてください。
一般的な手順の流れ
無線親機の設定画面にアクセスします
通常、Webブラウザ(Google Chrome, Firefox, Microsoft Edgeなど)のアドレスバーに、無線親機のIPアドレスを入力してアクセスします。
※ 一般的なIPアドレスの例:192.168.0.1、192.168.1.1 など。
IPアドレスが不明な場合は、以下のいずれかの方法で調べることができます。
Windowsの場合: コマンドプロンプトを開き (cmd と入力してEnter)、ipconfig と入力してEnterします。「デフォルトゲートウェイ」に表示されているIPアドレスが、ルーターのIPアドレスである可能性が高いです。
ルーターの取扱説明書: 取扱説明書に設定画面へのアクセス方法やIPアドレスが記載されている場合があります。
ルーターメーカーのユーティリティ: メーカーによっては、設定画面にアクセスするための専用ユーティリティを提供している場合があります。
アクセス時にユーザー名とパスワードを求められます。初期設定のユーザー名とパスワードは、ルーターの取扱説明書や本体のラベルに記載されていることが多いです(例: admin / password、root / 空欄 など)。
無線LAN(Wi-Fi)の設定メニューを探します
設定画面にログインしたら、「無線LAN設定」、「Wi-Fi設定」、「ワイヤレス設定」などの項目を探します。メニューの構成はメーカーや機種によって異なります。
「ゲストSSID」、「セカンダリSSID」、「追加SSID」などの項目を探します。
プリンタ共有専用のSSIDを作成するために、「ゲストSSID」や「セカンダリSSID」といった機能を利用することが一般的です。これらの機能は、メインのSSIDとは異なる設定(セキュリティ、アクセス制限など)を持つSSIDを作成できます。メーカーによっては、「追加SSID」のような名称になっている場合もあります。
新しいSSIDの設定を行います。
「ゲストSSID設定」や「セカンダリSSID設定」などの画面で、以下の項目を設定します
・SSID (ネットワーク名): プリンタ専用と分かりやすい名前を入力します(例: PrinterOnly-WPA2 など)。
・無線機能 / Wi-Fi: 「使用する」、「有効にする」などにチェックを入れます。
・暗号化方式 (セキュリティ): 「WPA2-PSK (AES)」を選択します。セキュリティ強度が高く、一般的なプリンタも対応しているため推奨されます。他のWPA2のオプションがある場合は、通常「AES」を選択してください。「TKIP」はセキュリティがやや劣ります。
・パスワード (暗号化キー / パスキー): 8文字以上の強力なパスワードを設定します。他の人に推測されにくい、英数字と記号を組み合わせたものにしましょう。チャンネル: 通常は「自動」で構いませんが、電波干渉が気になる場合は、他のSSIDと異なるチャンネルを手動で選択することもできます。
・周波数帯 (2.4GHz / 5GHz): プリンタが対応している周波数帯を選択します。多くのプリンタは2.4GHz帯に対応しています。どちらの帯域でも設定可能な場合は、干渉の少ない方を選択すると良いでしょう。
設定を保存または適用します
設定内容を確認し、「保存」、「適用」、「設定」などのボタンをクリックします。ルーターが再起動する場合があります。
主要メーカー別 設定のヒント
BUFFALO (バッファロー):
設定画面で「無線設定」>「マルチSSID設定」などの項目を探します。
「ゲストポート」や「セカンダリSSID」の項目で、新しいSSID、暗号化方式、パスワードなどを設定できます。
NEC (Aterm):
設定画面で「無線LAN設定」>「無線LAN詳細設定」などの項目を探します。
「セカンダリSSID設定」や「ゲストSSID設定」の項目で、同様に設定を行います。
TP-Link:
設定画面で「Wireless」>「Guest Network」または「Multi-SSID」などの項目を探します。
そこで新しいSSID、セキュリティ方式、パスワードなどを設定できます。
ASUS (エイスース):
設定画面で「Wireless」>「Guest Network」などの項目を探します。
「Enable Guest Network」をオンにし、SSID、認証方式 (WPA2)、パスワードなどを設定します。
設定後の注意点
設定した新しいSSIDとパスワードをプリンタに設定します。プリンタの設定方法は、プリンタの取扱説明書を参照してください。
プリンタに接続するPCやスマートフォンなどのデバイスも、新しいSSIDに接続できることを確認してください。
メインのSSIDとは異なるパスワードを設定することで、セキュリティを向上させることができます。
最後に
記事を最後までお読みくださりありがとうございました。
Win11の不具合が多いということで、不具合時にどうしてもWin11を疑ってしまいますが、そうではない場合もあります。
ただし、Win11ではセキュリティーがどんどん厳しくなってきていて、古い機器で対応できないものは切り捨てるという方向になっています。
ユーザーにとっては迷惑と言える部分もあるのですが、「新しい酒は、新しい革袋に」という部分があるのは仕方がないのかもしれません。
今回の記事は以上です。
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業者名や商品名など
この記事では明示的にプロモーションとして取り扱っているものはありません。
ただし、過去のプロモーションなどで取り扱った商品名や企業名などがプロモーション目的ではなくとも記載されている場合があります。
過去のプロモーションなどで取り扱った企業名は、できる限りステマ規制に関する表示についてのアフィリエイト等関連業者名一覧の項で記載していますので、お手数ですがそちらでご確認ください。
コメント
プリンタ共有専用のSSID (WPA2) を無線親機に設定してみては?
手元のブラザープリンターが2台ともだめだったので、記事に載せていなかったのですが、オッサyるとおり載せておくべきですね。私の他の方の結果がどうなるのかで、何かしらの他の原因というか本当の原因のようなものが見えてくるかもしれませんね。