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【即アップグレードOK?】Windows 11(26H2)一般提供開始 ― 適用前に必ず機材スペックを確認してください【2026/10/01】

お知らせ

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【どうやって確認するの?】ユーザープロファイル破損のチェック方法【2025/06/01】

 

トラブルシューティングと予防
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記事最終更新日時:2026/10/01
本記事の内容は、公開日時点または最終更新日時点で筆者が確認した情報・検証結果に基づいて記述しています。
可能な限り正確性を期していますが、環境差や情報更新、または筆者の認識の誤り等により内容が適合しない場合があります。最終的な判断は読者ご自身でお願いいたします。詳細はサイト利用規約をご確認ください。
文責:主筆 井上 公敬
この記事の内容はあくまでこのブログの文責者の見解に基づいたものです。
この記事は記事周辺パーツなどの設置が完了していません。Win11(26H2)が提供されましたので急遽暫定公開しています。この点にご留意の上、不備部分につきましてはご了承/ご寛容ください。

2026/10/01 12:30 追記
Ryzen5600環境で、クイックアップデートした場合の所要時間(約8分で完了)とその後の動作の検証のために26H2に更新しました。 PC設定のウィンドウズアップデートからダウンロードとインストールボタンを押した場合にはクイックアップデートになるという動作の確認もできました。(ダウンロードとインストールとは書いてあるがイメージを落としてきてアップデートするわけではないということです)

この後検証を行い、従来の記事に追加する、この記事の整備ないしは26H2導入後の経過観察の記事を新たに立ち上げるかなどを決定しますが、毎月定例のWinUp記事に追加します。読者各位におきましては私が10月第二週の定例更新を正常に導入できるかどうか程度までの経過観察についてご覧になった後で適用する方が無難だと思っております。

いずれにしろ今しばらくは26H2の導入はお待ち下さる方が無断と考えています。


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例:0x800f, BitLocker, 24H2... 操作方法を表示
目次について

スマホでの表示を最適化するため、目次は折りたたんでいます。詳細な項目を確認したい方は、下の [開く] ボタンをタップしてください。

  1. 一呼吸おいて!
    1. すぐにアップグレードしない方がいい環境
      1. より詳細な説明
        1. EFI 領域が 100MB のまま
        2. メモリ 8GB 以下
        3. ストレージ空き容量が 30GB 未満
        4. 古いストレージ(SATA SSD / HDD)
        5. 古い BIOS / 古い UEFI の機材
        6. 最新の AU(累積更新)が適用されていない PC
        7. Windows 11 の適用要件を満たしていないまま導入した PC
        8. メーカーが「BIOS 更新推奨」や「Windows 11 対応 BIOS」を出しているのに未更新の機材
        9. 特殊な構成(BitLocker / WinRE カスタム / 企業向けイメージ)
        10. ユーザーフォルダをシステムディスク以外に移動している PC
        11. Servicing Stack(SSU)が古いままの PC
        12. 以下より特殊な条件
          1. SafeOS が古いままの PC
          2. WinRE が壊れている・存在しない PC
          3. 過去のアップグレードでロールバック履歴がある PC
          4. レガシーなドライバ(特に Intel ME / AMD PSP)
          5. レガシーな周辺機器ドライバ(古いプリンタ・古い USB デバイス)
          6. OneDrive の旧同期方式が残っている PC
          7. レガシーなレジストリ変更(カスタム設定)が残っている PC
  2. Windows 11 Version 26H2 の一般提供開始日
    1. 詳細
  3. アップグレード前に必ず整えておくべき環境
    1. アップグレード適用ラインの考察
      1. AI機能に関する重要な注意(NPU非搭載CPUの場合)
    2. 番外:総合ユーティリティは一旦削除を推奨
    3. 必ず整えておくべき環境
      1. 空き領域の確定方法
        1. 1. シャドウコピー(VSS)の使用量を確認する
        2. 2. 復元ポイント(RITR)の使用量を確認する
        3. 3. Windows Update の作業領域を考慮する
        4. 4. 実質空き容量の計算式
        5. 補足:高速スタートアップと休止ファイル(hiberfil.sys)について
        6. 深堀り:エクスプローラー不可視ファイルと可視ファイル-そして作業用空き容量
    4. アップグレードの際できれば行っておいたほうが良い操作(要約)
      1. 構成面で「できれば」やっておきたいこと
      2. 一度「完全シャットダウン」を行う

一呼吸おいて!

とにかく、「最新の更新プログラムをすぐに入手する」を OFFにしてください。
ON にしている場合、26H2 が自動的にダウンロード・インストールされてしまうことがあります。

Windows 11(26H2)の一般向け提供が開始されましたが、ここは一呼吸置いてください。
すぐに 26H2 に移行せず、まずは様子見を推奨します。少なくとも 1 ヶ月程度は待つのが安全です。

今後、検証結果などもブログで順次記事化しますが、特に以下に該当する方は、すぐに Windows 11(26H2)へアップグレードしないでください。

すぐにアップグレードしない方がいい環境

条件 理由・影響
EFI 領域が 100MB のまま Microsoft 推奨の 250MB を満たしておらず、26H2 は実質 2500MB 以上を前提としている可能性あり。領域不足でアップグレードが失敗しやすい。
メモリ 8GB 以下 SafeOS 切り替えや展開処理でメモリ不足が起きやすい。AI 機能とメモリを共有するため、アップグレード後の動作も不安定になりやすい。
ストレージの実質空き容量が 30GB 未満 シャドウコピー・仮想メモリ・一時領域・WinRE 展開領域を含めると不足しやすい。総容量の 1/3 程度の空きが望ましい。
古いストレージ(SATA SSD / HDD) I/O が遅く、SafeOS 切り替えや展開処理が遅延し、結果的に失敗率が高くなる。HDD はアップグレード後の動作も重い。
古い BIOS / 古い UEFI の機材 「Windows 11 対応 BIOS」が提供されているのに未更新の場合、ブートローダー更新時の互換性問題で失敗しやすい。
最新の AU(累積更新)が適用されていない PC SafeOS や WinRE が古いままアップグレードされ、処理中の不具合が発生しやすい。DU は制御できないため AU の適用が重要。
Windows 11 の適用要件を満たしていない PC TPM・SecureBoot・CPU 要件未満の機材は失敗率が非常に高い。一見 AU が適用されているように見えても内部では DU が落ちていることがあり、更新が壊れた状態で 26H2 に進むため危険。
過去に Feature Update で失敗した履歴がある PC WinSxS・SafeOS・WinRE の内部不整合が残っている可能性があり、26H2 でも同じ箇所で再度失敗しやすい。
メーカーが「BIOS 更新推奨」や「Windows 11 対応 BIOS」を出しているのに未更新 UEFI の互換性問題が残っている可能性があり、アップグレード失敗のリスクが高い。
特殊な構成(BitLocker / WinRE カスタム / 企業向けイメージ) 初期ロールアウト時に最も不具合が出やすい層。環境変数やスクリプトによるカスタマイズがアップグレード処理に影響する。
ユーザーフォルダをシステムディスク以外に移動している PC C ドライブ側に新しい Users が再生成されることがあり、OneDrive の Known Folder Move と衝突してファイル消失の事故が起きる可能性がある。

より詳細な説明

上記の内容について、より具体的な理由や背景、さらに細かな条件まで列挙しています。分量が多くなるため折りたたみ表示にしていますが、可能であれば一度目を通していただくことをおすすめします。アップグレードの成否に関わる重要な要素が含まれています。

※ 以下クリックすると展開します。

各項目の詳細を開く
EFI 領域が 100MB のまま

Windows 11 の Feature Update は EFI 領域に新しいブートローダーや構成ファイルを書き込みます。Microsoft の推奨値はすでに 250MB に引き上げられており、筆者の観察では 26H2 は実質的に 250MB 以上の EFI を前提として最適化されている可能性があります。100MB のままでは領域不足になり、アップグレード失敗の典型例です。

メモリ 8GB 以下

アップグレード処理中は SafeOS への切り替えや展開処理でメモリを多く使用します。さらに Windows 11 の AI 機能(Cocreator など)はメモリを共有するため、8GB の機材ではアップグレード後に動作が極端に重くなる可能性があります。古い CPU と組み合わせると不安定さが顕著になります。

ストレージ空き容量が 30GB 未満

ここで言う「空き容量」は、エクスプローラーに表示される数字だけではありません。シャドウコピー領域・仮想メモリ・一時領域・WinRE の展開領域などをすべて含めた実質的な空き容量です。これらを理解しにくい場合は、最低でも 100GB 程度の空き、または総容量の 1/3 程度の空きがあることが望ましいと考えています。

古いストレージ(SATA SSD / HDD)

古いストレージは I/O が遅く、アップグレード処理全体が長時間化します。タイムアウトが頻発するわけではありませんが、SafeOS 切り替えや展開処理が遅延し、結果的に失敗率が高くなる層です。特に HDD の場合はアップグレード後の動作も重くなります。

古い BIOS / 古い UEFI の機材

メーカーが新しい BIOS を提供している場合は、更新してからでないと不具合が出る可能性があります。UEFI の互換性問題が残っていると、ブートローダー更新時に失敗することがあります。「Windows 11 対応 BIOS」が提供されている場合は必ず更新してください。

最新の AU(累積更新)が適用されていない PC

AU が未適用だと SafeOS や WinRE が古いままアップグレードされます。その結果、アップグレード中の不具合が発生しやすくなります。一般ユーザーは DU を制御できないため、AU の適用状況が最重要です。

Windows 11 の適用要件を満たしていないまま導入した PC

(TPM・SecureBoot・CPU 要件を無視して導入した機材は、Feature Update の失敗率が非常に高い層です。26H2 でも同様の問題が発生する可能性があります。さらに、一見 AU(累積更新)が適用されているように見えても、内部では DU(Dynamic Update)が適用されていないケースがあり、SafeOS や WinRE が古いまま更新が進んでしまうことがあります。内部的には更新が壊れている状態のまま 26H2 に進むことになるため、アップグレード自体を推奨しません。)

メーカーが「BIOS 更新推奨」や「Windows 11 対応 BIOS」を出しているのに未更新の機材

UEFI の互換性問題が残っている可能性があります。特に Windows 11 対応 BIOS が提供されている場合は、更新していないとアップグレードが失敗する可能性が高いです。

特殊な構成(BitLocker / WinRE カスタム / 企業向けイメージ)

初期ロールアウト時は最も不具合が出やすい層です。BitLocker の有効化状態や WinRE のカスタム構成がアップグレード処理に影響することがあります。企業向けに環境変数やスクリプトでカスタマイズしている場合は、十分な検討と事前テストを行ってください。

ユーザーフォルダをシステムディスク以外に移動している PC

(現在でも「プロパティ → 場所」からユーザーフォルダを移動できますが、この方法は Windows 11 の Feature Update と相性が悪く、展開処理が正常に行われない可能性があります。特に Users フォルダを別ドライブへ移動している場合、アップグレード時に C ドライブ側に新しい Users フォルダが再生成されることがあり、OneDrive の Known Folder Move と衝突して ファイルが消失する事故が起きる可能性があります。ProfilesDirectory の変更やシンボリックリンクによる移動も同様に危険です。)

Servicing Stack(SSU)が古いままの PC

過去の Windows 7 SP1 や Windows 10 の大型更新でも、Servicing Stack(SSU)が古いままだとアップグレード前の前処理が正常に行われず、途中で停止する・ロールバックするといった問題が発生していました。Windows 11 でも SSU は AU と同時に更新されるため、AU が適用されていない環境では前処理が古いままアップグレードが進行し、途中でクラッシュする可能性があります。

以下より特殊な条件
SafeOS が古いままの PC

SafeOS はアップグレード中に使用される「別のミニOS」で、Windows 10 時代からSafeOS が古いとアップグレードが途中で止まる・再起動ループになる問題がありました。DU が適用されていない環境では SafeOS が古いまま残るため、26H2 の展開処理で SafeOS 切り替え時に失敗する可能性があります。

WinRE が壊れている・存在しない PC

Windows 10 → 11 の移行期でも、WinRE が壊れている PC はアップグレード中に回復環境の展開ができず、途中で停止する問題がありました。WinRE が壊れている状態は AU では気づきにくく、アップグレード時に初めて問題が表面化する典型例です。

過去のアップグレードでロールバック履歴がある PC

Windows 10 時代から、過去にアップグレードがロールバックした PC は内部構造(WinSxS・SafeOS・WinRE)が不整合のまま残っていることがあり、次のアップグレードでも同じ箇所で失敗する傾向があります。ロールバック履歴がある PC は 26H2 でも再発する可能性が高い層です。

レガシーなドライバ(特に Intel ME / AMD PSP)

Windows 10 → 11 の移行期でも、Intel ME や AMD PSP の古いドライバが残っているとアップグレード中にハードウェア初期化が正常に行われず、SafeOS 切り替えで失敗する例がありました。ファームウェア系ドライバが古いままの PC はアップグレード失敗率が高い層です。

レガシーな周辺機器ドライバ(古いプリンタ・古い USB デバイス)

Windows 10 の大型更新でも、古いプリンタドライバや古い USB デバイスがアップグレード処理を妨げる例がありました。Windows 11 でも同様で、アップグレード前に不要な周辺機器を外すことが推奨されます。

OneDrive の旧同期方式が残っている PC

Windows 10 → 11 の移行期でも、OneDrive の旧同期方式(Groove.exe 時代の設定)が残っているとKnown Folder Move と衝突し、アップグレード後にファイルが消失する例がありました。
OneDrive の設定が古いままの PC は、ユーザーフォルダ移動と組み合わせると特に危険です。

レガシーなレジストリ変更(カスタム設定)が残っている PC

Windows 7 → 10、10 → 11 の移行期でも、レジストリでカスタム設定を行っている PC はアップグレード中に互換性チェックが正常に行われず、途中で停止する例がありました。特に「ProfilesDirectory」「ProgramFilesDir」などの変更は危険です。


Windows 11 Version 26H2 の一般提供開始日

Windows 11 Version 26H2 の一般提供(GA)は、米国時間 2026 年 9 月 29 日に開始され、
日本では 2026 年 9 月 30 日〜10 月 1 日にかけて順次配信されています。

詳細

  1. 一般提供開始日
    米国時間:2026 年 9 月 29 日
    日本時間:2026 年 9 月 30 日〜10 月 1 日
    Microsoft 公式発表:September 29, 2026
  2. 配信方法
    Windows Update 経由の段階的ロールアウト(controlled feature rollout)対象:Windows 11 Version 25H2 / 24H2「最新の更新プログラムをすぐに入手する」が ON の場合は自動的にダウンロード・インストールとされています。
  3. 提供対象ビルド番号
    現状、26H2 は 2026 年 9 月の定例累積更新(KB5124010)適用後の OS ビルド 26300.9550 に対して配信されているようです。プレビュー更新(2026 年 9 月 22 日配信)を適用している環境では、より早期に表示される可能性があります。
  4. サポート期間
    Home / Pro:24 ヶ月
    Enterprise / Education:36 ヶ月
    最初の Patch Tuesday:2026 年 10 月 13 日

アップグレード前に必ず整えておくべき環境

Windows 11(26H2)のアップグレードは、SafeOS・WinRE・EFI・ドライバ署名・サービス依存関係など、
複数の層が同時に切り替わる「多層トランザクション」です。
そのため、余計な要素を減らし、OS が本来の構成で処理できる状態を作ることが成功率に直結します。
以下は、最小構成化よりも広い範囲で必ず整えておくべき環境です。

Windows 11(26H2)は、従来の「25H2 の延長版」というよりも、AI 機能が OS に深く統合された「AI OS の進化版」と捉えておくほうが安全です。Copilot の OS 統合、Recall、Live Captions、Studio Effects などの AI 機能が標準搭載され、NPU を活用した AI 処理が大幅に強化されています。ただし、従来の Windows 機能(ファイル管理、ネットワーク、セキュリティ)は 25H2 と同様であり、アプリやドライバーの互換性も維持されています。内部構造の変更が大きいため、機材側の対応状況やユーティリティ類の互換性は
改めて確認しておく必要があります。

アップグレード適用ラインの考察

以下の構成は「アーリーアダプタとして今すぐ 26H2 を適用したい方」向けの“大丈夫ライン”です。安定してから適用する一般ユーザー向けの最低ラインとは異なりますのでご注意ください。

この程度の構成であれば、Windows 11(26H2)のアップグレードは「ほぼ」確実に安全と考えています。(アップグレード後の安定性まで含めた “大丈夫ライン”)

私の考えではありますが、これより下の構成は「チャレンジャー」と捉え、不都合が発生した際に自力で対処できる方のみがアップグレードを実行する範囲と考えています。

なお、私の手元に「Ryzen 5600 + メモリ 24GB + RTX3050」、「Ryzen 8400 + メモリ 32GB + GTX1050Ti」という機材がありますので、週末までには双方を 26H2 にアップグレードし、GTX1050 世代の挙動も報告する予定です。

● M/B・チップセット
・Intel:400 シリーズ以降(Z490 / B460 / H470 以上)
・AMD:B550 / X570 以降
※ AI OS 化でストレージ判定が厳密化するため、古いチップセットは避ける。

● CPU
・Intel:第 11 世代以降(Tiger Lake / Rocket Lake)
・AMD:Ryzen 5000(Zen3)以降
※ 第10世代は動作はするものの、AI OS の常駐負荷を考えると推奨ラインには入れない。

● メモリ
・最低 16GB(メモリは32GBを推奨。実質必須に近い)
※ AI 常駐領域・NPU バッファ・GPU UMA が増えるため、16GB は「動作はする」下限。

● GPU
・ディスクリート GPU:RTX 20 シリーズ以降 / Radeon RX 5000 以降
・iGPU のみでも動作はするが、AI 機能の一部が制限される
※ アップグレード時に GPU ドライバの切り替えが走るため、古い世代は不具合が出やすい。

● ストレージ
・OS は「マザーボード直結のストレージ」1 台に配置(増設カード経由不可)
・NVMe は M.2 スロット直結(PCIe 増設ボード経由は避ける)
・総容量 500GB 以上(空き容量は 30GB 以上、できれば総容量の 1/3)
※ SafeOS/WinRE の再構成が安定し、回復領域のズレが起きにくい。

● その他
・EFI 領域は 300MB 以上
・総合ユーティリティ(電源管理・ファン制御・RGB制御など)は一旦削除
・セキュリティソフトは一時停止
・高速スタートアップと M/B の Fast Boot は無効化

AI機能に関する重要な注意(NPU非搭載CPUの場合)

26H2 の新機能には Copilot、Recall、Studio Effects、Live Captions など、
AI を前提とした機能が多数含まれていますが、NPU(Neural Processing Unit)を
搭載していない CPU では、これらの AI 機能が一部または大部分が制限されます。

Ryzen 8000 番台・9000 番台でも「Ryzen AI 非搭載モデル」が存在するため、
型番だけでは AI 機能がフルに使えるとは限りません。

Intel 第 11 世代・第 12 世代、Ryzen 5000/7000 などの NPU 非搭載 CPU では、
以下のような制限が発生します。

・Studio Effects(背景ぼかし・アイコンタクトなど)が利用できない、または遅い
・Recall が利用できない構成がある
・Copilot のリアルタイム処理が CPU にフォールバックし、動作が重くなる
・GPU UMA と合わせてメモリ消費が増え、16GB 構成では余裕がなくなる

AI機能を目的として 26H2 を適用する場合は、NPU 搭載 CPU(Core Ultra / Ryzen AI)
が必須に近いと考えてください。

26H2 提供以降は WinUp KB も「24H2・25H2 共用」から「25H2」「26H2」分離体制になると
考えられます。初期には 26H2 適用者も比較的少数になると考えられますので、
障害発生時の回復情報なども少なめになる可能性があることも考慮に入れてくださいね。

番外:総合ユーティリティは一旦削除を推奨

メーカー製 PC の総合ユーティリティ(電源管理・ファン制御・最適化ツール)、
GPU のオーバークロック/電力管理ユーティリティ、
そして マザーボードの総合ユーティリティ(電圧管理・ACPI 拡張・ファン制御) は、
Windows 11(26H2)のアップグレード処理と深く競合する可能性があります。

  • ACPI(電源管理)への深いフック
  • フィルタドライバ・カーネルモジュールの常駐
  • GPU / CPU の OC 設定が SafeOS と競合
  • 起動時 DLL が WinRE 展開と衝突
  • サービス停止では残骸が残るケースがある

これらは「停止」では不十分で、アップグレード中に SafeOS がクラッシュし、
ロールバックが発生する典型例です。
少なくとも 25H2 に対応していない総合ユーティリティは、一旦削除することを強く推奨します。
(再入手できない場合があるため、必要に応じて事前にインストーラーを確保してください)

必ず整えておくべき環境

以下の項目は、Windows 11(26H2)へのアップグレード前に必ず整えておくべき内容です。まずは全体像を確認してください。

  • OS・ブート・サービスまわりの整理
  • ドライバ・署名・ファームウェアの整理
  • ストレージ・EFI・WinRE の健全性確認
  • Windows Update の前提条件を整える
  • アップグレード方式の選択
  • 最低限のバックアップ
項目 内容
OS・ブート・サービスまわりの整理 OS 側の高速スタートアップ無効化、マザーボード側 Fast Boot 無効化、msconfig で「Microsoft 以外のサービス」を停止、周辺機器を外して最小構成化。
ドライバ・署名・ファームウェアの整理 Intel ME / AMD PSP の更新、古いフィルタドライバの確認、IRST / AMD RAID の更新、BIOS / UEFI の最新化(Windows 11 対応 BIOS がある場合は必須)。
ストレージ・EFI・WinRE の健全性確認 ストレージの実質空き容量 30GB 以上(できれば総容量の 1/3)、EFI 領域 300MB 以上(100MB の場合は拡張)、WinRE の正常性確認。
Windows Update の前提条件を整える 最新 AU の適用、DU が落ちていないか確認、過去にロールバック履歴がある場合は整合性チェック。
アップグレード方式の選択 標準アップグレード方式(できる限り、こちらを推奨)、制限解除型アップグレード方式(/Compat IgnoreWarning)。
最低限のバックアップ ユーザーデータのバックアップ、必要に応じてシステムイメージ取得。

空き領域の確定方法

Windows の「空き容量」は NTFS の未使用領域を示すだけで、シャドウコピー・復元ポイント・WinRE・休止ファイル・仮想メモリ・Windows Update の作業領域などは “空き領域の中で動く”ため、実際に使える空き容量とは異なります。

以下の手順で、アップグレードに必要な「実質空き容量」を推定します。

1. シャドウコピー(VSS)の使用量を確認する

最も空き領域を圧迫するのがシャドウコピーです。PowerShell(管理者)で以下を実行します。

vssadmin list shadowstorage

「Used」が現在シャドウコピーが占有している容量です。
例:Used = 12GB → 表示空き容量から 12GB を差し引きます。

2. 復元ポイント(RITR)の使用量を確認する

復元ポイントが大量にある場合、10〜40GB 程度が空き領域内で消費されます。

vssadmin list shadows

復元ポイントが多い場合は削除を検討します(必要に応じて自己判断)。

3. Windows Update の作業領域を考慮する

AU / DU / SafeOS の更新直前・直後は、一時的に 10〜20GB 程度の作業領域が必要になります。
これは直接確認できないため、推定値として差し引きます。

4. 実質空き容量の計算式

以下の式で「実際にアップグレードに使える空き容量」を推定できます。


実質空き容量 = 表示空き容量
                 − シャドウコピー使用量
                 − 復元ポイント使用量
                 − Windows Update 作業領域(10〜20GB)

例:表示空き 120GB、シャドウコピー 12GB、復元ポイント 18GB、WU 作業領域 20GB
→ 実質空き容量 = 120 − 12 − 18 − 20 = 70GB

※ 実質空き容量が 30GB を下回る場合、アップグレード処理(SafeOS 展開・WinRE 再構成・EFI 書き換え)が失敗する可能性があります。

補足:高速スタートアップと休止ファイル(hiberfil.sys)について

高速スタートアップを無効化しても、休止ファイル(hiberfil.sys)は自動では削除されません。
高速スタートアップは休止ファイルを利用しているだけで、休止ファイル自体はカーネルの状態保持・SafeOS・WinRE・一部の AI 機能など複数の用途に使われるためです。

Windows Update や OS アップグレードが領域不足になった場合でも、休止ファイルが自動削除されることはありません(必要に応じて縮小される場合はあります)。そのため、表示上の空き容量が十分でも、実質空き容量が不足してアップグレードが失敗するケースがあります。

特に Windows 11(26H2)は AI OS の本格統合版であり、休止ファイルが内部処理の一部で利用される可能性があります。アップグレード前に休止ファイルを完全削除することは推奨しません。
高速スタートアップの無効化のみで十分です。

※ エクスプローラーの「空き容量」は NTFS の未使用領域のみを示します。
休止ファイル(hiberfil.sys)や仮想メモリ(pagefile.sys)は NTFS 上の通常ファイルとして“使用領域” に計上されるため、空き容量の計算には含まれません。

そのため、実質空き容量の計算では休止ファイルを差し引く必要はありません。
Windows 11(26H2)は SafeOS・WinRE・AI 機能の一部で休止ファイルを参照する可能性があるため、アップグレード前に休止ファイルを完全削除することは推奨しません。
高速スタートアップの無効化のみで十分です。

深堀り:エクスプローラー不可視ファイルと可視ファイル-そして作業用空き容量

※ クリックで展開します

Windows Update/OSアップグレード時の空き容量の意味

Windows Update や OS アップグレードが参照する「空き容量」は、NTFS の未使用領域のみです。休止ファイル(hiberfil.sys)や仮想メモリ(pagefile.sys)は NTFS 上の通常ファイルとして
“使用領域” に計上されるため、空き容量の計算には含まれません。

そのため、エクスプローラーで「空き容量 100GB」と表示されている場合、休止ファイルが 40GB あっても、アップグレードに利用できる空き領域は 100GB のままです。休止ファイルは空き領域を消費しないため、実質空き容量から差し引く必要はありません。

アップグレード時に空き領域を消費するのは以下の項目です:

  • シャドウコピー(VSS)
  • 復元ポイント(RITR)
  • Windows Update の作業領域(10〜20GB)
  • WinRE の展開領域

これらは “空き領域の中で動く” ため、実質空き容量の計算では差し引く必要があります。

通常の作業時の空き容量の意味

通常の作業時にエクスプローラーで表示される「空き容量」は、NTFS の未使用領域です。休止ファイル・仮想メモリ・システム予約領域などは使用領域側に計上されるため、空き容量の計算には含まれません。

そのため、空き容量が 100GB と表示されている場合は、実際に 100GB の領域がアプリケーション・ファイル保存・一時領域として利用できます。

ただし、シャドウコピーや復元ポイントが増えると、空き領域内で消費されるため、実質的な空き容量が減少することがあります。

アップグレードの際できれば行っておいたほうが良い操作(要約)

  • ストレージの実質空き容量を 30GB 以上確保する
    詳細な確認方法は「空き領域の確定方法」セクションで解説しています。シャドウコピー・復元ポイント・Windows Update の作業領域を差し引いたうえで、30GB 以上を確保しておくと安全です。
  • Intel ME / AMD PSP などの管理系ドライバを更新しておく
    古い管理エンジン系ドライバは 26H2(AI OS)で常駐領域が増えた際に不安定要因になります。「ドライバ・署名・ファームウェアの整理」の項目と合わせて確認してください。
  • WinRE と EFI の状態を事前に確認しておく
    reagentc /info による WinRE の有効状態確認、EFI 領域の容量確認(100MB の場合は拡張検討)は、アップグレード時の SafeOS/回復環境再構成の失敗を防ぐうえで重要です。
  • 最低限のバックアップを取っておく
    ユーザーデータだけでも外部ストレージに退避しておくと、万が一ロールバック不能になった場合でも復旧が容易です。

構成面で「できれば」やっておきたいこと

一度「完全シャットダウン」を行う

  • 一度「完全シャットダウン」を行う
    高速スタートアップのセッションが残っていると、アップグレード時に古い状態を参照してしまうことがあります。
    また、完全シャットダウンを行うことで、UEFI・ACPI・デバイス初期化がすべて再読み込みされ、ハードウェア構成を最新の状態で認識させることができます。(可能な限り、Shiftキー+シャットダウンではなくこちらの方法を取ってください。)

    shutdown /s /f /t 0

    アップグレード前に一度だけ完全シャットダウンしておくと、SafeOS が誤った構成情報を参照するリスクを減らせます。

  • 可能なら、OS を載せるストレージを一台に絞る
    複数ストレージ構成や、増設ボード経由の NVMe からの起動は、SafeOS や WinRE の再構成時に「どのディスクをシステムとみなすか」が複雑になります。アップグレード中だけでも、マザーボード直結のストレージ 1 台から起動する構成にしておくと、意図しないディスク側に OS や回復環境が展開されるリスクを減らせます。

Windows 11 にしている機材でも、元々 M.2 スロットがなく、PCIe 増設ボード(M.2 アダプタ)から OS を起動している構成の人がいます。
結論として、この構成は Windows 11 のアップグレード時に失敗しやすく、ターゲットではないストレージ側に OS をインストールしようとする挙動が発生する可能性があります。
深い仕組みまで踏み込むと読者にとって重くなるため、記事では「アップグレード時はできるだけマザーボード直結ストレージからの起動を推奨する」という表層の注意喚起に留めるのが現実的です。


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