この記事について(先行情報版)
Win11インサイダー版での不具合発生状況(2025/10/27朝時点)
一般配信前のインサイダー版(主にRelease Previewチャンネル)に配信されているビルド(11月下旬のプレビュー版KBに相当)の時点での不具合発生の概況です。正式版配信時の参考にしてください。
プレビュー版KBの適用を避けるべきPC
【一般論】プレビュー版を安易に適用してはいけないPC
プレビュー版はあくまでテスト用の更新です。特に以下に該当するPCには、絶対に適用しないでください。最悪の場合、データ消失やPC起動不能に陥るリスクがあります。
- 毎日使うメインPC、仕事用のPC(業務が停止します)
PCメーカーの「Win11 24H2/25H2サポート対象外」となっている機種 - ドライブプール(記憶域)やRAID構成(特にIntel RST/AMD RAIDXpert)を使用しているPC
- データの完全なバックアップを取得していないPC
【特に注意】今回のプレビュー版で不具合が予測される環境
インサイダー版での報告に基づき、特に今回の11月下旬プレビュー版では、以下の環境で不具合が発生するリスクが通常より高いと予測されます。
10月の更新(KB5066835)でストレージ問題を抱えているPC
Phison製コントローラ搭載SSDや、古いM/Bファームウェア(BIOS)が原因でストレージが不安定になっている場合、今回の更新でも問題が継続・悪化する可能性があります。当該すると考えられるストレージを利用している場合は、今後に備える意味でも、ファームウエアの即時更新を強くおすすめします。残念ながら対応ができない機種の方は、残念ですが機材の更新を考えてください。
古い業務アプリや管理スクリプトを利用するPC
今回の更新で「PowerShell 2.0」が完全に廃止されます。これに依存する古い社内システムや管理ツールは、動作しなくなる可能性が非常に高いです。
開発環境・仮想化環境・デュアルブート環境のPC
ファイルエクスプローラーのクラッシュや、インストール自体の不安定化が、これらの複雑な環境で発生しやすい傾向が報告されています。なお、Intel IRSTはもちろんですが、SSHDも問題の発生源になるという報告がごく少数あるようです。(SSHDの利用自体が少数ですので、発生割合としての高低は不明です)
プレビュー版での不具合発生状況
1. 主要な新不具合および注意点
ストレージ関連の不具合(継続中)
一部環境(特にPhisonコントローラSSDや古いM/Bファームウェア)において、「ストレージ消失(RAW化)」や「ドライブの認識不良」といった問題が10月の更新から引き続き残存しています。
Microsoftは最新のファームウェア/ドライバー適用を推奨しており、不安定な場合はアップデートの様子見が賢明です。
新機能導入に伴う競合
UIや通知関連での小規模な競合バグ(通知センターやサウンド設定がリセットされる等)が一部で発生しています。
PowerShell 2.0の完全廃止に伴い、古い管理スクリプトや業務アプリを利用している環境では互換性の検証が必須です。
パフォーマンス・クラッシュ系(継続中)
10月から報告されている「ファイルエクスプローラーのプレビュー空白化」やクラッシュ、NDIストリーミングのパフォーマンス低下などが、既知の不具合として継続しています。
2. インストール・安定性に関する傾向
一般ユーザー環境でのインストール安定性は向上しているものの、仮想化環境、デュアルブート、古いハードウェア構成では依然として不具合率が高めです。
KB適用後に「再起動が非常に遅い(10分以上)」との報告もありますが、これは初回の初期化処理による一時的な現象と見られています。
3. まとめ/推奨
11月末のプレビュー版は、12月の正式版に向けた布石ですが、ストレージや互換性の面で一部不安定な報告が続いています。
安定稼働を最優先する業務PCなどでは、プレビュー版の適用は見送り、12月の正式月例更新(Patch Tuesday)を待つことを推奨します。
… 2025年11月下旬の正式なプレビューKB配信開始後、この記事に詳細な不具合追跡本文が追加されます …

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