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【日記】命を守る-高速道路「逆走」に気づいたらどうする?不足している「正しい対処法」の周知【2025/06/26】

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この記事は約20分で読めます。
このサイトには、広告が設置されています。また、プロモーション記事やアフィリエイトなどのリンクを設置した記事を公開しています。

この記事について

先日、自動車道のPAに入ろうとしたところ、対向してきそうな車に遭遇しました。

思い切りクラクションを鳴らしたところ停車してくれたので、事なきを得ました。相手の運転者の方も、クラクションを鳴らされたというか、私の車が対向してきたことで「あっ!」と気づいたそうです。

30歳前後の男性の方でしたが、たぶん携帯で通話していたと思います。そのため注意散漫になり、逆走しそうになったのでしょう。

この事があって思ったのですが、私自身「高速道の車線では(通常)停止してはいけない、Uターンしてはいけない」というのは知っています。

翻って、自分自身が合流路に逆から入ってしまった場合や本線を逆走してしまった場合に、どうするのが正しいのかということが、よく分かっていないことに気がつきました。

逆走した場合どのようにしたら良いのかということはあまり周知されていない気がしますし、いざ逆走を始めてしまった場合に「どのように対処したらよいかわからない」ということで逆走を続けてしまうということがあるのではないでしょうか?

あなたが万が一逆走状態に陥ってしまった場合の正しい対処を「自分の知識として確実に身に着けて」いますか?

この記事では正しい対処方法を解説します。

まさか自分が?「知らなかった」が命取りになる高速道路の逆走

「高速道路の逆走事故」と聞くと、飲酒運転や認知症の高齢者によるもの、あるいは故意の犯行をイメージする人がほとんどでしょう。「まさか自分が逆走してしまうなんて」と、多くのドライバーがそう考えているはずです。

しかし、インターチェンジ(IC)やサービスエリア・パーキングエリア(SA/PA)の複雑な構造、夜間や悪天候時の視界不良、あるいはほんの一瞬の気の緩みや勘違いから、誰もが逆走のリスクに直面する可能性があります。

そして、この恐ろしい逆走事故において、私たちドライバーにとって、もう一つ見過ごせない大きな問題があります。それは、「もし逆走してしまったら、どうすればいいのか?」という、正しい対処法が十分に周知されていないという点です。

逆走状態を始めてしまったら、とにかくこうする

もし高速道路で逆走してしまったと気づいたら、極度のパニックに陥るでしょう。しかし、ここで冷静に「止まる」「知らせる」「避難する」「通報する」の4つの行動を最優先することが、命を守る上で最も重要です。

自分が逆走してしまった場合

慌てずに、車を路肩に寄せて停車し、ハザードランプを点灯する 他の車両との衝突を避けるため、安全な範囲で最も外側(逆走していますのであなたから見て右側になります)の路肩に車を寄せ、完全に停車してください。その後、ハザードランプを点灯させ、周囲の車に異常を知らせます。

    • 直近に退避場所(SA/PAや非常駐車帯など)がある場合でも、無理にそこまで走ろうとせず、安全が確保できる場所に停車しましょう。高速道路本線上でUターンを試みるのは、絶対にやめてください。
自分で行う車の運転行為(Uターンなど)で解決しようとするのは絶対にやめてください。とにかく車を止める ⇒ 安全な場所で道路パトートールの車などが到着するのを待つ、これに徹してください。

携帯電話か緊急電話で通報し、道路パトロールカーなどが来るまで待つ 車を降りて(安全に注意しながら)、ガードレールの外など安全な場所に避難し、警察(110番)または道路緊急ダイヤル(#9910)に通報してください。あなたの現在地(近くのキロポストや標識、風景など)を正確に伝えましょう。

    • 連絡を受けた高速道路会社は、電光掲示板などで逆走車の存在を周囲のドライバーに知らせるなどの対応を行います。道路パトロールカーや警察が到着するまで、絶対に車に戻ったり、自力で状況を打開しようとしたりしないでください。

車両停止後の避難方向(場所)について

逆走してしまったが、進行方向とは逆向き(対向車線側を向いたまま)で路肩に停車した場合の避難場所について、具体的に解説します。

これは非常に危険な状況であり、避難場所の選択には特に注意が必要です。

逆走して反対向きに停車した場合の避難場所

基本的な原則は「車道から離れ、衝突の危険がない場所へ」ですが、車が反対向きに停車している場合、その危険性が増します。

  1. 最も安全なのは「あなたの車の前側-進行方向側」の「ガードレールの外」

    ※ 当該ポイントに後気近い場所に設置されている場合は、非常電話の設置場所やトンネル内の退避場所などもよい場所です。

    • 逆走して反対向きに停車しているということは、あなたの車の前方が、正規の進行方向から来る車と正面から向かい合う形になっています。
    • この状態で車が衝突された場合、あなたの車は逆走した車線の正規の進行方向へ向かって押し出される可能性が高いです。
    • したがって、最も安全なのは、あなたの車の「前方」、つまり正規の車の進行方向から見て「後方」にあたる場所(衝突された車が向かってこない側)の、ガードレールの外に避難することです。
    • イメージとしては、あなたが止めた車に通常走行してきた車が衝突した場合にどちらの側に動くのかと言うのを思い浮かべて見てください。
  2. 絶対に避けるべき場所

    • あなたの車の「後方」(正規の車の進行方向から見て「前方」にあたる場所):もしこの位置に避難すると、後続車に衝突されたあなたの車が、あなたに向かって押し出されてしまう危険性があります。
    • 車内への残留: 停車しているとはいえ、高速道路上では非常に危険です。すぐに車から離れてください。
    • 車道に出る: 他の車を避けようとして車道に踏み出すのは絶対にいけません。
  3. 避難後の行動 避難場所を確保したら、速やかに警察(110番)または道路緊急ダイヤル(#9910)に通報し、逆走して停車していること、正確な現在地を伝えてください。安全な場所にいることを伝え、指示を待ちましょう。

逆走して反対向きに停車するという状況は、ドライバーにとっても非常に混乱し、危険な状態です。しかし、この場合でも、「追突された際に車が動く方向から身を離す」という原則を理解し、冷静に最も安全な場所へ避難することが何よりも重要です。

逆走車を見かけた場合

  1. 安全を確保し、道路緊急ダイヤル(#9910)に通報する 逆走車を見かけたら、まず何よりも自車の安全を確保してください。急ブレーキや急ハンドルは避け、車線変更などで逆走車から距離を取りましょう。その後、すぐに道路緊急ダイヤル「#9910」に通報し、逆走車の車種、色、進行方向、ナンバー(わかる範囲で)、場所などを伝えます。
  2. ハザードランプを点灯させ、周囲に知らせる 通報後、後続車への注意喚起のため、ハザードランプを点灯させます。可能であれば、他の車にも逆走車の存在を知らせるジェスチャーなどを行うのも良いでしょう。
  3. 絶対に追いかけたり、無理に停車させようとしたりしない 逆走車を追いかけたり、クラクションを鳴らし続けたり、無理に停止させようとする行為は、二次的な事故を誘発する可能性があり大変危険です。道路緊急ダイヤルへの通報が最も適切な対応です。

車にコンシェルジュ機能やオペレーターサービスがついている場合

もしお使いの車にコンシェルジュ機能やオペレーターサービスが搭載されている場合は、逆走に関する緊急事態に遭遇した際に、これらのサービスを利用するのも非常に有効な選択肢です。

  1. コンシェルジュ/オペレーターサービスに連絡する 車載のボタンや専用アプリからコンシェルジュ/オペレーターサービスに接続し、状況を伝えてください。

    • 自分が逆走してしまった場合: 「高速道路で逆走してしまったようです。場所は〇〇(具体的な地名やキロポスト、標識など)です。どうすればいいですか?」と伝えましょう。オペレーターが、警察や高速道路の管制センターに連絡を取り、状況に応じた指示を出してくれます。GPS情報も共有されるため、より正確な位置特定が可能です。
    • 逆走車を見かけた場合: 「逆走車を見かけました。場所は〇〇で、進行方向は〇〇です。車種や色は〇〇です。」と詳細を伝えましょう。

    【重要】オペレーターとの通話中も、安全確保を最優先に! コンシェルジュサービスは非常に有用ですが、通話に集中しすぎて、車外への安全な避難が遅れることがないよう注意してください。 連絡が繋がり次第、オペレーターに状況を簡潔に伝え、速やかにハザードランプの点灯、路肩への停車、そしてガードレールの外など安全な場所への避難を最優先で行いましょう。オペレーターは避難後の場所からもサポートを継続できます。

  2. オペレーターの指示に従う コンシェルジュ/オペレーターは、状況に応じて安全確保のための具体的な指示(例:ハザードランプの点灯、安全な場所への停車、車外への避難など)や、その後の対応(警察や道路パトロール隊の手配)を迅速に行ってくれます。パニックになっている状況でも、専門家が冷静にサポートしてくれるため、非常に心強いです。

コンシェルジュ機能は、特に緊急時に冷静な判断が難しい状況において、大きな助けとなります。普段から、緊急連絡先の登録や、サービスの使い方を確認しておくことをお勧めします。

「パニック」が招く最悪の事態:なぜ対処法を知る必要があるのか

高速道路で自分が逆走していることに気づいた時、ドライバーは極度のパニックに陥るのが自然です。脳が真っ白になり、冷静な判断ができなくなるでしょう。

このような状況で、適切な対処法を知らないと、以下のような「知らなかった」では済まされない危険な行動につながる可能性が高まります。

  • 無理なUターン: 「早く元の方向に戻らなければ」と焦り、高速走行中の本線上でUターンを試みる。これは、後続車や対向車との正面衝突を招く、最も危険で絶対にしてはいけない行為です。
  • 急ブレーキ・急停車: 突然のことで混乱し、前後の確認をせずに急ブレーキを踏んだり、本線上に停車したりしてしまう。これにより、後続車による追突事故を誘発してしまいます。
  • 情報伝達の遅れ: 自分が逆走していることを、どうやって周囲に知らせれば良いのか、どこに連絡すれば良いのか分からず、対応が遅れてしまう。これは、他の車両を危険に晒すことにつながります。

これらの「誤った対処」は、単独事故で済まず、多くの車を巻き込む重大な多重事故を引き起こす原因となりかねません。逆走事故は、逆走車両だけでなく、正常に走行していた車両の命まで奪う悲劇です。

だからこそ、「自分には関係ない」と思わず、「もしも」の時の正しい対処法を知っておくことが、私たちドライバー全員に求められています。

逆走に気づいた時、命を守る「正しい対処法」

もし、あなたが高速道路で逆走していることに気づいたり、逆走しそうになったりした場合は、以下の手順で落ち着いて行動してください。

1. 逆走する前に「異変」に気づいた場合(ICやSA/PAの合流・分岐で)

インターチェンジの入口、またはサービスエリア・パーキングエリアの出口などで、標識や周囲の車の流れ、路面の矢印(特に「進入禁止」や逆方向を示す矢印)がおかしいと感じた場合は、絶対に本線に入らないでください。

  1. すぐに停車する: 安全な場所に停車し、周囲の状況をよく確認します。
  2. 標識を再確認する: 「進入禁止」「止まれ」などの標識や、路面の矢印、進入方向を示す青い看板などを冷静に再確認します。
  3. 絶対にUターンしない、係員に尋ねる: SA/PAの出口などで、誤って逆走方向に入りそうになった場合は、無理にUターンしようとせず、施設内にいる係員に声をかけるか、安全な場所に停車して周囲の状況を慎重に確認し、正しい方向へ進むようにしてください。

2. すでに逆走してしまったと気づいた場合(高速道路本線を逆走中)

最も危険な状況ですが、決してパニックにならず、安全確保と外部への通報を最優先してください。

  1. すぐにハザードランプを点灯させる: 対向車や後続車に、あなたの車が危険な状態にあることを知らせる最も重要なサインです。
  2. 最も外側の路肩に寄せる: 他の車の走行を妨げないよう、できるだけ早く、そして安全に、最も外側の路肩(あなたから見ると走行車線側の右端)に車を寄せます。
  3. 停車し、エンジンを切る: 車を完全に停止させ、エンジンを切ります。
  4. 発炎筒を焚く、または停止表示板を置く: 通常走行してくる車への注意喚起を強化するため、あなたの車の前側(通常走行の車がやって来る方向)に発炎筒を焚くか、停止表示板を設置します。
    • 重要: 交通量の多い場所、夜間、悪天候時など、車外に出ることが危険だと判断した場合は、無理に車外に出ず、車内で安全を確保してください。
  5. ガードレールの外など安全な場所に避難する: 車内に留まらず、ガードレールの外側など、車から離れた安全な場所に避難します。
  6. 警察(110番)または道路緊急ダイヤル(#9910)に通報する: 携帯電話から、逆走してしまったこと、そして現在の正確な位置(近くのキロポスト、標識、風景などを伝える)を伝えます。これにより、警察や高速道路会社が迅速に対応し、他のドライバーへの注意喚起や交通規制を行うことができます。
    • 絶対にUターンしない: 高速道路の本線上でのUターンは、非常に危険で、さらなる事故を引き起こす可能性が極めて高いため、絶対に行わないでください。

「知っている」が命を救う

高速道路の逆走は、想像を絶する事態です。だからこそ、多くの人が「まさか」と考え、その対処法を知らないままにしてしまっています。しかし、たった一度の不注意や勘違いが、取り返しのつかない大事故につながるのが高速道路の怖さです。

このブログ記事が、一人でも多くのドライバーの皆さんに「逆走時の正しい対処法」を周知するきっかけとなり、命を守るための知識として広まることを願っています。

高速道路を利用する際は、常に周囲の標識や路面表示に注意を払い、安全運転を心がけましょう。

高速道路の逆走事故:保険と法的な取り扱い

2025/06/26 21:25 問い合わせより質問がありましたので、高速道路の逆走事故:保険と法的な取り扱いのセクションを追加します。

保険や法的な取扱上も、冷静に「止まる」「知らせる」「避難する」「通報する」の4つの行動を最優先することが重要であることがわかると思います。

高速道路の逆走事故:保険と法的な取り扱いのセクションは誤った情報が記載されている可能性があります。なた、一般論のため、加給している保険毎に細かな規定などがあります。

私は旧資格となりましたが、損害保険特級(一般)資格の保持者です。あまり間違ったことを書いてはいないと思いますが、錯誤事項を記載している可能性があります。この点にはご留意ください。

確実な情報の入手には、加入されている保険会社などにお問い合わせください。

高速道路上での事故において、「逆走中」と「(逆走はしたが)停車している場合」では、法的な評価や保険上の取り扱いが大きく異なります。

あらあらですが、逆走中と(逆走はしたが)停車している場合では、前者は危険な運転を実行中という取り扱いになり、校舎は単純に高速道路上で故障などで停車している場合という取り扱いに準ずるということになります。

逆走中(危険な運転を実行中)の取り扱い

  • 状況: 車が動いており、意図的に、または過失によって逆方向へ走行している状態。
  • 評価:
    • 道路交通法違反: 「通行区分違反」や「逆行」など、明確な交通違反となります。
    • 著しい過失・重大な過失: 運転者には極めて重い過失があると判断されます。
    • 危険運転: 事故を起こした場合、「自動車運転死傷行為処罰法」の危険運転致死傷罪に問われる可能性も出てきます。
  • 保険・法的影響:
    • 運転者の車両保険: ほとんどの場合、支払われません。
    • 運転者・同乗者の人身補償(搭乗者傷害・人身傷害): 運転者自身の補償は制限されるか、支払われない可能性が高まります。同乗者への補償はされることが多いですが、好意同乗減額の可能性も。
    • 行政処分・刑事罰: あなたに、免許停止・取消し、罰金、懲役刑など、非常に重い処分が科せられます。

(逆走はしたが)停車している場合(単純に高速道路上で停車している場合)の取り扱い

  • 状況: 逆走に気づいた後、ハザードランプを点灯させ、安全に路肩に停車し、車外に避難するなど、適切な措置を取っている状態。
  • 評価:
    • 逆走行為自体への違反: 逆走したこと自体に対する交通違反(反則金や行政処分)は残ります。
    • 事故原因の過失: しかし、その後の事故が「停車している車両への追突」という形であれば、事故の主たる原因は追突してきた相手側にあると判断されます。
    • 安全措置の有無: 停車時のハザードランプ点灯、発炎筒設置、安全な場所への避難といった措置を適切に行っていれば、あなたの過失割合は非常に小さくなります。
  • 保険・法的影響:
    • 相手の保険からの賠償: 追突してきた相手の対人・対物賠償保険から、あなたの損害(人身・物損)が補償されます。
    • 運転者・同乗者の人身傷害保険: ご自身が加入している人身傷害保険からも、過失割合にかかわらず補償が受けられます(車外避難中も対象)。
    • 行政処分・刑事罰: 逆走行為に対する処分はありますが、停車中の事故であれば、その事故に対する刑事責任や民事責任は追突してきた相手が主に負うことになります。
まとめ

「危険な運転(逆走)を実行している最中」「危険な運転に気づき、安全確保のために停止している状態」では、事故発生時の責任の重さ、保険の適用範囲、そして法的な取り扱いが大きく変わります。

だからこそ、逆走に気づいた際には、とにかく「安全に停車し、安全な場所に避難する」ことが、その後の被害を最小限に抑える上で極めて重要な行動となります。

以下、重複する部分もありますが、もう少し詳細な情報です。

1. 逆走中の事故の場合

逆走は道路交通法に違反する行為であり、非常に危険性が高い運転と見なされます。このため、保険の適用や法的な処分は厳しくなります。

保険上の取り扱い

  • 自賠責保険: 被害者への補償は支払われます。自賠責保険は、事故の被害者を救済するための最低限の補償であり、運転手の過失割合にかかわらず支払われます。
  • 任意保険:
    • 対人賠償保険・対物賠償保険: 通常、逆走であっても被害者への補償は支払われます。これは、被害者保護の観点からです。しかし、保険会社によっては、著しい重過失(飲酒運転や故意の事故など)と判断された場合、保険金が減額されたり、免責(支払われない)になる可能性もゼロではありませんが、逆走のみで免責となるケースは稀です。
    • 車両保険: 自分の車の修理費を補償する車両保険については、保険金が支払われない可能性が非常に高いです。逆走は「著しい過失」または「重大な過失」に該当すると判断されることが多く、保険の約款で免責事項(保険金が支払われないケース)として定められているためです。
    • 搭乗者傷害保険・人身傷害保険: 逆走している車両に乗っていた人(運転者や同乗者)への補償は、保険会社や約款によって判断が分かれますが、運転者の著しい過失と判断されれば、支払われないか、大幅に減額される可能性が高いです。

行政処分・法的な責任

  • 行政処分:
    • 交通違反: 「通行区分違反」または「逆行」として扱われます。非常に悪質な違反と見なされ、高額な反則金罰金が科せられる可能性があります。
    • 免許停止・取消し: 逆走は一発で免許停止(90日以上)や、場合によっては免許取消し(欠格期間1年以上)といった重い行政処分につながります。事故を起こした場合は、さらに処分が重くなります。
  • 刑事責任: 事故を起こして死傷者が出た場合、「自動車運転死傷行為処罰法」の「危険運転致死傷罪」や「過失運転致死傷罪」に問われる可能性があり、懲役刑などの刑事罰が科せられます。
  • 民事責任: 事故の被害者に対して、損害賠償責任が発生します。保険で支払われる部分もありますが、保険でカバーしきれない損害や、保険会社から運転者へ求償(保険会社が支払った分を運転者に請求)される可能性もあります。

2. 路肩などに停車していて事故に遭った場合

逆走に気づき、ハザードランプを点灯して安全に路肩に停車し、適切に通報して待機している状況で事故に遭った場合です。

保険上の取り扱い

  • 自賠責保険・任意保険(対人・対物): 停車中の事故であれば、通常の追突事故などと同様に、追突してきた相手側の過失が大きくなります。そのため、被害者として相手の保険から補償を受けることができます。
  • 車両保険: 停車中の事故であれば、自分の車両保険も問題なく適用される可能性が高いです。 ただし、逆走自体は違反行為であるため、事故原因の一部(例:危険な場所への停車、停車方法の不備など)として、ご自身の過失割合が通常より高めに認定される可能性はゼロではありません。しかし、それでも追突してきた相手の過失が主となるでしょう。
  • 搭乗者傷害保険・人身傷害保険: 停車中の事故であれば、こちらも適用される可能性が高いです。

行政処分・法的な責任

  • 行政処分: 逆走という行為自体に対する行政処分(反則金や免許停止・取消し)は依然として発生します。ただし、事故自体が停車中に相手の追突によって起きた場合、その事故に対する直接的な過失責任は追突してきた相手に多く帰属することになります。
  • 刑事責任・民事責任: 停車中に追突された事故であれば、追突してきた相手が主たる責任を負います。逆走という違反行為は考慮されるものの、停車している側が一方的に大きな責任を負うことは稀です。ただし、「高速道路上での不適切な停車」として、安全義務違反などが問われる可能性はあります。

高速道路で車外避難中に事故に遭った場合の保険の取り扱い

この状況で最も重要になるのは、「人身傷害保険」です。

  1. 人身傷害保険が最も有効

    • 適用範囲: 人身傷害保険は、契約車両に搭乗中の事故だけでなく、記名被保険者(保険の契約者)やその家族が、自動車に関わる事故に遭った場合であれば、車外(歩行中や自転車乗車中、あるいは今回のように高速道路の路肩で避難中に他車に轢かれた場合など)であっても補償の対象となります。
    • 過失相殺の原則なし: 事故の相手がいる場合、通常は過失割合に応じて損害額が減額されます(過失相殺)。しかし、人身傷害保険は、自身の過失割合にかかわらず、実際の損害額(治療費、休業損害、精神的損害など)を実費で補償してくれます。
    • 示談交渉不要: 相手方との示談交渉を待つことなく保険金が支払われるため、迅速に治療や生活の再建ができます。

    したがって、高速道路で逆走や故障で停止後、適切に車外に避難していたにもかかわらず事故に遭われた場合、加入している人身傷害保険から、ご自身やご家族の傷害に対して保険金が支払われる可能性が極めて高いです。

  2. 相手方の自動車保険(対人賠償保険)

    • 避難中のあなたやあなたの車に、別の車が追突してきた場合、その**追突してきた相手側の自動車保険(対人賠償保険や対物賠償保険)**が適用され、損害を賠償することになります。
    • あなたの過失: あなたが逆走していたり、故障で停車していたりしたことは、事故の**「きっかけ」ではありますが、適切に路肩に停止し、ハザードランプや発炎筒などで周囲に知らせ、安全な場所に避難していたのであれば、「避難中に追突された事故」としてのあなたの過失割合は非常に小さく、通常は相手側の過失がほとんど**と判断されるでしょう。ただし、明らかに危険な場所に停車していたり、必要な安全措置(発炎筒など)を怠っていたりした場合は、その状況に応じて一部過失が認定される可能性はゼロではありません。
  3. 搭乗者傷害保険は適用外

    • 搭乗者傷害保険は、その名の通り「車に搭乗中」の事故が対象です。したがって、車外に避難している状態で事故に遭った場合は、原則として適用されません

まとめ

高速道路で逆走や故障により車外に避難中に事故に遭われた場合、ご自身の人身傷害保険が、あなたの実際の損害を過失割合にかかわらず手厚く補償します。また、事故の相手がいる場合は、その相手の自動車保険から賠償を受けることになりますが、適切に避難していればあなたの過失は限定的になるでしょう。

最も重要なこと

このように、逆走は運転者自身の過失が非常に重く問われる行為です。特に、動いている逆走車での事故は、保険上の不利益だけでなく、重い行政処分や刑事罰、そして何よりも命の危険に直結します。

したがって、逆走に気づいたら、とにかく「車を安全に停止させる」ことが最優先であり、その後の行動(通報、避難)も極めて重要です。停車後の事故の責任は、走行中の事故よりもはるかに軽くなる可能性が高いため、ためらわずに安全を確保することが大切です。

最後に

記事を最後までお読みくださりありがとうございました。

今回の記事は以上となります。

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