情報提供/注意喚起
1. はじめに:今月のWindows Updateは「いつもと違う」
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年末年始の休暇期間: Microsoftの配信スケジュールが休暇の影響で変則的になっています。
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1月定例の予定: 今月の定例アップデート(B配信)は 1月13日(火)深夜(日本時間14日未明) に予定されています。この「本番」に向けた構え方を解説します。
2. 12月18日に配信された「臨時KB」の振り返り
通常、12月後半には更新プログラムの配信はありませんが、昨年 12月18日(現地時間) には、Windows 10やWindows Server各バージョン向けに 臨時更新(累積更新プログラム) が多数リリースされました。
主な対象KB番号:
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Windows 10 Version 22H2 / 21H2: KB5074976
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※その他、Windows 10世代のServer向け等も同時配信。
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Windows Server 2019 (KB5074975)
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Windows Server 2016 (KB5074974) など
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配信の背景とアドバイス: これらはセキュリティ更新を含む累積的な内容ですが、月半ばの変則的なタイミングでのリリース(帯域外:OOB)となっています。すでに適用済みで安定している場合は問題ありませんが、未適用で現状不具合が出ていないのであれば、数日後の1月定例アップデートまで待っても遅くはありません。
3. 「12月プレビュー版(C配信)」がなかったことの影響
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例年との違い: 通常、翌月の変更点をお披露目する「プレビュー配信」が12月は休暇のためスキップされました。
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予測の難しさ: 事前のテストデータ(プレビュー版でのフィードバック)が少ない状態で1月の本番(B配信)を迎えることになります。
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大きな変更の可能性: 12月に予定されていた微修正が1月にまとめて反映される可能性がありますが、全貌が見えにくい状態です。
4. 結論:1月のアップデートは「様子見」を推奨
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推奨アクション: 配信直後の自動更新は避け、数日間はネット上の不具合報告(SNSやコミュニティ)をチェックすることを推奨します。
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特に注意すべき方: 業務でPCを使用している方、特定のソフトウェアや特殊な周辺機器を使用している環境では慎重な判断が必要です。
推測を含む項目
あえて今月の修正内容を予測すると…
現時点で判明している情報や、これまでのWinUpの傾向から、1月14日の定例アップデート(B配信)で盛り込まれる内容をあえて予測してみます。
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12/18臨時KBの正式統合: 先月12月18日に「帯域外(OOB)」として先行配信された、ユーザープロファイル画像が変更できない問題(エラー 0x80070520)の修正プログラム(KB5074976など)が、1月の累積更新プログラムに正式に統合されます。臨時KBをあえて見送っていた環境では、このタイミングで修正が適用されます。
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Windows 11 24H2の安定化修正: 現在、最新の24H2環境で報告されているエクスプローラーのレスポンス低下や、特定のハードウェア環境下でのフリーズといった細かなバグ修正が、12月のプレビュー配信がなかった分、まとめて投入される可能性があります。
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セキュリティ強化による副作用のリスク: 12月の臨時更新がセキュリティ修正を含む内容であったことから、1月もその強化方針が継続されます。その影響で、古いVPNプロトコルや特定の共有プリンターへの接続に制限がかかるといった、ネットワーク関連の「副作用」が発生する懸念が否定できません。
More:一般的懸念とリスクの深掘り
その他の一般的懸念としては、継続的なセキュリティ強化やカーネルの変更により、周辺機器や独自の業務環境に起因する障害・不都合の発生が懸念されます。
■ セキュリティ強化によるもの
- 通信のブロック: セキュリティ強度の低い(古い暗号化方式など)通信プロトコルを利用しているWebサイトや内部サーバーへの接続がブロックされる可能性があります。
- 周辺機器トラブル: 共有プリンターの認証エラーや、ネットワーク経由での印刷不可。
■ カーネルの変更によるもの
- デュアルブート環境: Linux等と共存させている環境での起動トラブル(ブートローダーの競合など)。
- UIカスタマイズソフト: OS標準以外の外観・機能を変更するサードパーティ製ツールとの競合によるフリーズ。
おまけ:ネットバンキングでの不都合とセキュリティソフトの競合
従来、ネットバンキングの運用において、専用セキュリティソフト(SaAT NetizenやIBM Trusteer Rapport)の常時起動によるPC動作の鈍重化や、以下のソフト・機能との競合による障害が発生してきました。(私の業務上の依頼でも「PCの動作が重い場合に必ず確認する項目」に入れています)
- Windows セキュリティ(Microsoft Defender)
- サードパーティー製セキュリティソフト(ウイルスバスター、ノートン等)
- SaAT Netizen / IBM Trusteer Rapport 自体
Windows Updateでブラウザ(Edge/Chrome)のエンジンやOSの核心部(カーネル)に修正が入ると、これらのツールが「未知の変更」を攻撃と誤認したり、ブラウザをフリーズさせたりする事例が後を絶ちません。(手元で、從來発生したことがないという油断は禁物です)
銀行側の例外措置という選択肢
ほとんどの銀行では、個別に届け出や設定を行うことで、これらのプラグイン(SaAT Netizen等)を利用せずに銀行サイトへ接続できる「例外措置」を選択することが可能な場合があります。
PC側に十分なセキュリティ対策が整っていることが前提ですが、「アップデートのたびに銀行サイトが重くなる・開かない」というトラブルを回避したい環境では、この運用を検討してみるのも一つの手段です。
トラブル時のチェックポイント
もし、1月のアップデート適用後にネットバンキングの動作がおかしくなった場合は、以下の切り分けを推奨します。特に、1回毎の利用件数が少ない個人の方は「スマホアプリの活用(予備)」が大変便利ですので、未利用の方は検討してみてくださいね。
- 専用ツールの手動更新: SaAT Netizen等は再インストールで解消することが多いです。
- ブラウザの拡張機能を確認: 一度拡張機能をオフにして動作が変わるか確認してください。
- スマホアプリの活用(予備): 急ぎの用件は公式の「スマートフォン用銀行アプリ」を利用する方が、OSの競合リスクを回避でき、確実性が高いです。

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