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【対応手順】2025年12月10日更新起因の【現場用】BitLocker回復ループ・緊急対応チェックシート【2025/12/15】

お知らせ
最近、ユーザープロファイル破損が原因と考えられる障害が増えています。一度お手元のPCの状態を確認しておいてくださいね。
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嬉しそうなビジネスマン トラブルシューティングと予防
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目次について

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※お急ぎの方へ:記事よっては、最後部に「目的別ショートカット(索引)」も用意していますので、そちらもご活用ください。(現状、2025/12/15以降に公開した必要性のある記事だけに設置されています)

この記事について

この記事は、2025/12の定例更新後に「予期せずBitLocker回復キーを要求される」、また再起動ループになるという状況が発生しているということで、急遽「現場対応用のチェックシート形式」で当ブログ内で紹介している手法を纏めたものです。

そのため、通常時のようにワンストップの記事になっていませんし、記事の構成は非常に簡易なものになっていますが、現場で手軽に利用できます。

お役に立てば幸いです。

▼手順の詳細などを知りたい場合
【2025年5月度改定完全版】「BitLockerを使ってないのに回復キー?」Windows予期せぬ要求の解決策-そして予防策と原因【2025/05/22】 」をご参照ください。

▼この記事で不明なケース
お手数ですが「 【BitLocker】このサイトのBitLocker関連記事リンク【2025/03/20】 」より、ほかの記事もご参照ください。


【現場用】BitLocker回復ループ・緊急対応チェックシート

🚨 最優先確認:2025年12月更新 KB起因か?

症状: 更新直後、またはLSASSエラー後にループに入った。

  • 対策忘れに注意: 修正パッチ KB5061768 は適用になっていますか?
  • 現場での動き:
    1. 回復キーで一度でも起動できれば、即座にWindows Updateを実行(またはカタログからKB5061768を適用)。
    2. 起動できない場合、BIOSで「Intel VT-d」「Intel TXT」を一時的に無効化して起動を試みる。

回復キーがある場合:

スマホ等で確認し、入力すれば起動します。一度起動すれば、再起動しても表示されなくなります。

回復キーを入力しても再起動を繰り返す(ループする)場合:

正しい回復キーを入力しているにもかかわらず、何度も回復画面に戻ってしまう場合は、BIOS/UEFI設定で一時的に「Secure Boot」を「Disabled(無効)」にすることで起動できる可能性があります。

危険性のある手法です。
ループ状態から抜け出せない場合に「しかたがないので試す」自己責任での手法です。
会社のPCなどの場合、独断で実行せず、必ず管理者に確認してから行ってください。

※注意:この操作を行っても、初回起動時には回復キーの入力が必要です。
キーが不明な場合、この方法で解決することはできません。

※無事に起動し、BitLockerが無効化されたら、BIOS設定を「Enabled」に戻してください。


📍 フェーズ1:基本の解錠と「おまじない」

  • [ ] 回復キーの捜索
    • スマホで客先のアカウントにログイン確認: aka.ms/myrecoverykey
    • 注意: 48桁の数字。ID(UUID)が合致しているか確認。
  • [ ] キー入力・物理キーボード確認
    • 数字の入力ミス、キーボード故障の可能性。USBキーボードやスクリーンキーボードを試す。
  • [ ] 「再起動」連打(20~30回)
    • 手順: 回復画面で電源ボタン長押し強制終了 → 起動 をひたすら繰り返す。
    • 根拠: 記事内「第3部 1.2」より。一時的なハードウェア認識ズレならこれで直ることがある。

📍 フェーズ2:WinRE(回復環境)での修復

※回復画面の「このドライブをスキップ」等から「トラブルシューティング」→「詳細オプション」へ

  • [ ] スタートアップ修復(×3回)
    • 1回で諦めず、連続で3回試行する。
  • [ ] コマンドプロンプトでの状態確認
    • manage-bde -status
    • チェック点: 「保護は有効です」になっているか?(実は暗号化されていない「空騒ぎ」でないか確認)
  • [ ] セーフモード起動
    • 「スタートアップ設定」→「4」または「F4」。
    • 重要: 起動できたら、即座にBitLockerを無効化する。
    • コマンド:manage-bde -off C:

📍 フェーズ3:BIOS/UEFI・ハードウェア切り分け

  • [ ] 周辺機器をすべて外す
    • USBメモリ、SDカード等をすべて抜いて起動。
  • [ ] BIOS設定の確認(セキュアブート/TPM)
    • セキュアブート: 無効化してみる(または有効化してみる)。
    • TPM (PTT/fTPM): 一時的に無効化してみる(※Win11要件だが、起動優先で切り分け)。
    • Fast Boot: 無効化(Disabled)にする。
  • [ ] CMOSクリア / 放電
    • バッテリー外し、電源ボタン長押し(30秒)で放電。
    • BIOS設定の「Load Optimized Defaults」を実行。

📍 フェーズ4:最終手段(データ保全優先)

  • [ ] データの救出(最優先)
    • コマンドプロンプト(notepadで簡易エクスプローラ代用)や、Linux起動ディスク等でデータを外部USBへ退避。
    • 注: ドライブが本当にロックされている場合、回復キーが通らなければ業者の領域。

※ BitLockerの誤作動で、OSは起動できないが、ディスクの暗号化が実際には行われていないケースがあります。その場合は、データのレスキューは可能です。

  • [ ] システムの復元
    • 注意: パスワードや回復キーを再度求められ、詰む可能性があるため優先度低。
  • [ ] OSクリーンインストール
    • ディスクがロックされてインストールできない場合、DiskPartで clean コマンドが必要。

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