この記事について(先行情報版)
2025/11/26 08:00時点の追加情報
2025/11/26 08:00時点でWin11(23H2)のKB5070312が11/20付けで配信されていましたので、仮に提供しておきます。
なお、この情報は、Win11(24H2・25H2)のプレビューKB提供後に正式版記事に組み入れます。
ダウンロードページへのリンク
ロール・プレビュー:KB5070312 (2025/11/20)
2025-11 Cumulative Update Preview for Windows 11 Version 23H2 for x64-based Systems (KB5070312)
2025 年 11 月 20 日 — KB5070312 (OS ビルド 22631.6276) プレビュー
この更新プログラムに関する既知の問題
Microsoftは現在、この更新プログラムに関する問題を認識していません。
独自予測:Win11(23H2)のKB適用で発生する可能性のある障害
配信されたKBの内容をもとに発生の可能性のある障害を独自に予測しています。
- 強制アップグレードプロセスとの競合
- 【予測の根拠】: 現在、23H2から24H2/25H2への強制的なアップグレードプロセスが進行中です。このKB5070312の適用と、バックグラウンドで準備されている大型アップグレードのプロセスが競合し、「インストールの保留中」や「再起動のループ」などの不安定な状態に陥る可能性があります。
- エクスプローラーの挙動変化による混乱
- 【予測の根拠】: エクスプローラーのマウスクリック応答に関する修正が含まれています。シェルの応答性に関わる修正は、タスクバーやデスクトップの描画タイミングに微妙な変化をもたらし、一部の環境で一時的なフリーズ感やアイコンの再描画を引き起こす可能性があります。
セキュリティーに関する情報
この更新プログラムは、セキュリティ以外のプレビュー更新プログラムです。新たなセキュリティ修正は含まれていません。
ハイライト機能と新機能
- 国とオペレーターの設定資産 (COSA): 特定の携帯電話会社のプロファイルを最新の状態に更新しました。
修正された主な問題点
サポート終了直後のリリースとして、以下の品質改善が含まれています。
- エクスプローラーの応答なし: エクスプローラーを閉じて再度開くまで、マウスクリックに応答しなくなる問題を修正しました。
- ファイル管理 (.tar): ファイル名やフォルダー名に34文字を超える一般的な漢字が含まれている場合、.tarファイルの抽出(解凍)に問題が発生するバグを修正しました。
- グループポリシー (Enterprise): Azure Virtual Desktop (AVD) などの複数セッション環境で、「HideRecommendedSection」ポリシー(推奨セクションを隠す設定)が機能しない問題を修正しました。
まとめ
Windows 11 Version 23H2向けのこのプレビュー更新(KB5070312)は、サポート終了日(11月11日)の後にリリースされた異例の更新です。エクスプローラーのフリーズ問題など実用上の修正が含まれていますが、セキュリティ更新は含まれていません。
一般ユーザーの方へ: 既にサポートが終了しているバージョンのため、このKBを適用するよりも、速やかにWindows 11 24H2 または 25H2 への移行(アップグレード)を行うことが、セキュリティと安定性の観点から最優先事項です。
Win11インサイダー版での不具合発生状況(2025/11/24時点)
一般配信前のインサイダー版(主にRelease Previewチャンネル)に配信されているビルド(11月下旬のプレビュー版KBに相当)の時点での不具合発生の概況です。正式版配信時の参考にしてください。
プレビュー版KBの適用を避けるべきPC
【一般論】プレビュー版を安易に適用してはいけないPC
プレビュー版はあくまでテスト用の更新です。特に以下に該当するPCには、絶対に適用しないでください。最悪の場合、データ消失やPC起動不能に陥るリスクがあります。
- 毎日使うメインPC、仕事用のPC(業務が停止します)
- PCメーカーの「Win11 25H2/24H2サポート対象外」となっている機種
- ドライブプール(記憶域)やRAID構成(特にIntel RST/AMD RAIDXpert)を使用しているPC
- データの完全なバックアップを取得していないPC
【特に注意】今回のプレビュー版で不具合が予測される環境
インサイダー版での報告に基づき、特に今回の11月下旬プレビュー版では、以下の環境で不具合が発生するリスクが通常より高いと予測されます。
- スリープ/電源管理系が不安定なPC: スリープ復帰時のフリーズが広範なデバイスで報告されているため、Modern Standby対応ノートPCや古いPSU(電源ユニット)搭載PCはリスクが高いです。
- UIカスタマイズツール利用者: 先月(10月KB)から引き続き、サードパーティ製UIカスタマイズツールとの競合によるクラッシュリスクが継続します。
- AI機能を利用する法人環境: Copilotの自動化など、AI関連の新機能が追加導入されており、これらがセキュリティソフトやネットワーク管理システムと競合する可能性があります。
インサイダー版での不具合発生状況
- システムフリーズ/起動不良: スリープ復帰時に、Intel、AMD、Snapdragonなど広範なデバイスでシステムがフリーズし、応答不能になる事例が複数報告されています。
- UI操作系の操作不良: スタートメニュー(クリックで開かない)、通知センターが開かないといった、操作系の基本的な信頼性に影響する不具合が一部で報告されています。
- プロセス残留の継続: タスクマネージャーのプロセスが終了後もバックグラウンドで稼働し続け、リソースを消費する問題が確認されています。
- AI関連のセキュリティリスク: Copilotの自動化機能など、AI関連の新機能に伴うセキュリティリスクについて、MS公式からの注意喚起が継続しています。
まとめ/推奨
今回のプレビュービルドは、広範なデバイスでフリーズ問題が確認されており、安定性が非常に低いと判断されます。
安定稼働を重視する場合は、正式版配信後もしばらく様子見とし、このプレビュー版の適用は絶対に避けてください。
付録:現状発生している影響が広範囲と考えられる障害
重大・影響大の不具合トップ10
-
- ゲームパフォーマンス低下:KB5066835以降のNvidia環境(24H2/25H2)で広範なゲームが重くなる。
- WinRE(回復環境)でキーボードやマウスが使えない障害:復旧不可となる場合あり、緊急のパッチ(KB5070773)で対応中。
- HTTP/2接続・ローカルホスト障害:開発者やエンタープライズ利用でWebアプリやIIS接続不能になる事例。
- BitLockerが未検出PCでも勝手に回復キーを要求・リカバリ強制になる事例あり。
- タスクマネージャーが複数バックグラウンドで残り、PC動作が極端に遅くなる(11月パッチ適用後に多発)。
- 外付けHDD使用時にスピンダウン・システム系統への影響(アクセス干渉)。
- ネットワーク共有・他PC検出不可:FDResPubサービス関連でファイル共有・プリンタ利用が不能になる場合あり。
- プリンター障害:24H2世代のARM, Copilot+搭載PCで重大な印刷障害が報告。
- クリップボード履歴が消失/同期できない障害。
- スタートメニュー・通知センター・タスクバーがクリックで開かない障害(最近のInsider Buildで発生)。
- その他付記
ゼロデイ脆弱性(CVE-2025-62215)も今月報告されており、メモリ破損バグによる攻撃リスクが存在しますが、現状はアクセス権限を持つ攻撃者のみが対象となっています。
- 特定の外部デバイスやLogitech製品で動作不良多発。
この10件が現在、最も広範なユーザーへの影響が大きいWindows 11上の障害として報告されています。アップデート適用前に周知の不具合を必ず確認することが重要です。
最新のWindows 11環境で報告されているデバイス動作不良の具体例
主な症状・機種例(Logitech製品)
Logitech製品(Webカメラ、マウス/キーボード管理ツールなど)は、今回のWindowsアップデート以降、システムへの深いアクセスを行うがゆえに、以下の複合的な動作不良が報告されています。
- Logitech製Webカメラ(C920, C925e, C922系など)を接続するとオーディオデバイスが一時的に無効化される。
- 「Logi Capture」アプリや管理ソフト(Logitech Options, Logi Options+)が起動不能、またはデバイス認識不能の障害が多発しています。
- 無線マウス/キーボード(Unifyingレシーバー含む)が突然認識されなくなり、デバイスマネージャで黄色の警告が出る事例。
重要な警告:問題はLogitech製品に限定されません
発生傾向・回避策
USBデバイス(特にLogitechや外付けHDD)は特定のポートやハブ経由だと認識不能、USB電源供給はあるがコンテンツ認識のみ失敗する事例が増加傾向です。
最新Windowsアップデートによるデバイスドライバーの互換問題やプログラム側のバージョン未対応が主因として指摘されています。管理ソフトの再インストールやドライバーのロールバックが一部機器で有効です。
Logitech関連では特定のWebカメラと管理ツールに集中して障害報告があり、外付けHDD・USBストレージについても認識不安定の問題が検証されています。今後もアップデート前の動作確認・周辺機器メーカーの最新情報参照が推奨されます。
最後に
記事を最後までお読みくださりありがとうございました。
この記事は、次の更新プログラムが配信されるまで、新たな不具合報告などを追跡し、情報を随時追記していきます。更新情報がありましたら、またご確認ください。
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