- この記事の要約
- この記事について
- KB 一覧 (2025年10月15日リリース分)
- 1. アップデート適用前に推奨される処置
- 2. OS・バージョン別アップデート詳細
- Windows 11 (23H2) から 24H2 への強制アップデートに対処する
この記事の要約
※ この要約はGoogle Geminiを利用して作成されました
2025年10月14日(米国時間)に配信されたWindows Updateは、Windows 10の通常サポートが終了する最後のセキュリティ更新となる歴史的な節目です。Windows 10 (22H2)向けにはKB5066791が、Windows 11の25H2/24H2にはKB5066835、23H2にはKB5066793がそれぞれ配信されました。
今回の更新では、9月のアップデートで発生していたSMBv1接続の不具合などが修正された一方、旧型のFAXモデムが使用できなくなるといった重要な変更も含まれています。
Windows 10ユーザーは今後セキュリティリスクにさらされるため、Windows 11への速やかな移行が必須です。また、Windows 11 (23H2)も2025年11月11日にサポート終了を迎えるため、同様に最新バージョンへのアップデートが強く推奨されます。
この記事について
この記事は、2025年10月第3週に配信されたWindows Updateの定例更新およびプレビュー更新に関する詳細情報を提供するものです。
なお、本サイトの記事ではMicrosoftのKB情報提供方法の変更点に対応し、正式版KB公開時の記事では、必要性を鑑みプレビュー版と正式版の情報を統合して記載しています。
また、独自情報として既知の不具合のほかに「KB内容から発生が予測されうる不具合の予測」を提供しています。
項目 | 内容 |
---|---|
KB配信期間 | 2025年10月 第3週 (10/14~) |
主要KB(KBナンバー) | Win11 (25H2/24H2): KB5066835 Win11 (23H2): KB5066793 Win10 (22H2): KB5066791 |
悪意のあるソフトウェアの削除ツール | v5.136 (KB890830) |
.NET/.net更新 | 4. NET Frameworkおよび.NET関連の更新プログラム参照のこと |
Dynamic Update 他 | KB一覧参照 |
キーワード | Windows Update, KB, 2025年10月 更新, Windows 10, Windows 11, 不具合, 障害, セキュリティ, 予測, 予防, 解決策 |
対象OS/Ver. | Windows 11 (25H2, 24H2, 23H2), Windows 10 (22H2) |
情報元PC | Win11 (25H2) AMD CPU実機, Win11 (24H2/23H2) AMD CPU仮想マシン, Win10 (22H2) AMD CPU仮想マシン |
対象読者 | Windows Update関連情報を求めるユーザー、PCの安定稼働を重視する方、情報システム担当者など |
AIの利用 | 記事中の記述事項の調査・整理・予測に、AIを利用しています |
履歴 | 2025/10/15…初版公開 |
このブログのスタンス:速報性と予防効果を最優先する理由
当サイトのトップページにも記載していますが、改めて、私たちの情報発信における最も重要なスタンスについてお話しさせてください。
このサイトではWindows Update情報や、Winの不具合情報などを発信する上で完全な正確性より、速報性や予防効果に重きを置いているなどいくつかの注意点があります。
これは、単なる免責事項ではありません。読者の皆様のPCを深刻なトラブルから守るために、私たちが最も大切にしている編集方針です。
KB 一覧 (2025年10月15日リリース分)
以下は、Windows 11の各バージョン、およびWindows 10(22H2)向けに2025年10月14日(米国時間)に配信されたセキュリティ更新プログラムと、関連する.NET Frameworkの更新プログラムの一覧です。
- Windows 11 (25H2): KB5066835
- Windows 11 (24H2): KB5066835
- Windows 11 (23H2): KB5066793
- Windows 10 (22H2, x64): KB5066198 (2025年9月プレビュー更新の内容を統合)
- .NET Framework: KB5065960他 (セキュリティと品質のロールアップ)
1. アップデート適用前に推奨される処置
1.1. 必須処置
明示的にシステムの復元ポイントを作成しておく
Windows Update適用前には、万が一の事態に備え、必ずシステムの復元ポイントを手動で作成しておきましょう。「コントロールパネル」>「システムとセキュリティ」>「システム」>「システムの保護」から、「2025年7月WU適用前」など、分かりやすい名前をつけて作成してください。これにより、問題が発生した場合に簡単に以前の状態に戻すことが可能です。
BitLocker回復キーの再確認と複数箇所への保存
BitLockerを使用している場合は、アップデート前に回復キーが正しく保存されているか再確認し、もしもの時に備えて複数箇所に保管しておくことを強く推奨します。aka.ms/myrecoverykey からMicrosoftアカウントに保存されているか確認できるほか、USBメモリや紙に印刷して保管するなど、アクセス可能な状態にしておきましょう。
1.2. 推奨処置
システム全体の完全なバックアップ
より確実な安全策として、信頼できるサードパーティ製ソフトウェアを用いて、OSを含むシステムドライブ全体のイメージバックアップを取得しておくことをお勧めします。これにより、深刻な問題が発生した場合でも、OSやアプリケーション、設定を含め完全に復元できます。
重要なデータの外部ドライブへのバックアップ
これは日常的な習慣として重要ですが、大型アップデート前には特に、作成中のドキュメントや写真、動画など、失われると困る重要なデータを必ず外部ドライブやクラウドサービスにバックアップしてください。
2. OS・バージョン別アップデート詳細
お使いのOSとバージョンに合わせて、詳細な更新内容をご確認ください。
現在 MS は、毎月第2週の正式版 KB 発表時に前月第4週に配信した プレビュー KB の内容はそちらを参照するようにということでアナウンスするため、KB の内容が一目で把握しにくくなっています。このサイトでは、プレビュー KB の内容と翌月のの正式版 KB の内容を比較検討して統合して掲載しています。
2.1. Windows 11 Version 25H2・24H2
このバージョン向けの主要な累積更新プログラムです。セキュリティの修正と品質の向上が含まれます。
ダウンロードページへのリンク
ロール:KB5066835
2025-10 Cumulative Update for Windows 11, version 25H2 for x64-based Systems (KB5066835) (26200.6899)
2025 年 10 月 14 日 — KB5066835 (OS ビルド 26200.6899 および 26100.6899)
この更新プログラムに関する既知の問題
- 一部のBlu-ray/DVD/デジタルTVアプリで保護されたコンテンツが再生できない問題
- 2025年8月のプレビュー更新以降、一部のアプリで著作権保護エラー、再生中断、黒い画面などの問題が発生する可能性があります。
- この問題は、HDCP(高帯域幅デジタルコンテンツ保護)を利用するアプリについては9月のプレビュー更新(KB5065789)で部分的に解決されましたが、デジタルオーディオにDRM(デジタル著作権管理)を使用する一部のアプリでは、依然として問題が発生する可能性があります。
- ストリーミングサービスは影響を受けません。Microsoftは長期的な解決策を調査中です。
独自予測:Win11(25H2)のKB適用で発生する可能性のある障害
配信されたKBの内容をもとに発生の可能性のある障害を独自に予測しています。
- 旧型ファクスモデムの動作停止
- 今回の更新で「ltmdm64.sys」というドライバーが削除されます。公式情報として、このドライバーに依存する特定のファクスモデムハードウェアは動作しなくなると明記されています。該当するハードウェアを利用している場合、アップデート後に使用できなくなる可能性が非常に高いです。
- Windows Hello(顔認証)のセットアップトラブル
- USB接続の赤外線カメラモジュールを使用した場合の顔認証セットアップに関する修正が含まれています。しかし、ドライバーやハードウェアの相性によっては、この修正が逆に新たな認識問題を引き起こす可能性も否定できません。特に、これまで問題なく使えていた特定のカメラでセットアップがうまくいかなくなるケースが考えられます。
- PowerShellリモート管理の接続不安定化
- PowerShellリモート処理とWinRM(Windows Remote Management)における10分後のタイムアウト問題が修正されました。しかし、このようなネットワーク通信と認証に関わる部分の変更は、特定のセキュリティソフトやファイアウォール設定、企業のネットワークポリシーと競合し、接続が不安定になったり、予期せぬ切断が発生したりする可能性があります。
セキュリティーに関する情報
この更新プログラムは、Windowsオペレーティングシステムのセキュリティ問題に対処する、月例のセキュリティ更新プログラムです。脆弱性の詳細については、Microsoftの公式ドキュメントをご参照ください。
ハイライト機能と新機能
この更新プログラムには、前月のプレビュー更新(KB5065789)で提供された多くの新機能と改善が含まれています。
- 全般的な機能強化
- コマンドライン用テキストエディタ「Edit」: ターミナルから「edit ファイル名」で利用できるオープンソースのテキストエディタが追加されました。
- 通知センターのマルチモニター対応: セカンダリモニターのタスクバーからも通知センターを開けるようになりました。
- ハードウェアインジケーターの位置変更: 明るさや音量などのインジケーターを画面上の任意の位置に移動できるようになりました。([設定] > [システム] > [通知])
- パスキー管理機能の強化: サードパーティ製の資格情報マネージャーアプリをパスキー管理に統合できるようになりました。
- コントロールパネルから「設定」への移行: 時刻サーバーの変更や数値・通貨の書式設定など、これまでコントロールパネルにあった項目が「設定」アプリに移動しました。
- AI・Copilot関連
- Click to Doの改善: AIを利用したアクションをより見つけやすくなり、要約機能の出力がより簡潔になりました。
- 設定のエージェント(Copilot+ PC): Copilot+ PCにおいて、設定の検索結果から直接該当ページへ移動できるリンクが提供されます。
- ファイルエクスプローラーのAIアクション: ファイルを右クリックして「AIアクション」を選択することで、画像の背景ぼかしやオブジェクト消去、ドキュメントの要約(要M365ライセンス)などが可能になりました。
- ファイルエクスプローラーと共有機能
- Windows共有のアプリピン留め: Windows共有ウィンドウにお気に入りのアプリをピン留めできるようになりました。
- コンテキストメニューの改善: パッケージ化されたアプリアイコンの背景色が削除され、視認性が向上しました。
- Git連携の強化: 「詳細設定」ページが再設計され、Gitリポジトリの情報をエクスプローラーに直接表示する機能などが追加されました。
- アクセシビリティ
- ナレーターに「点字ビューアー」追加: 画面上のテキストとそれに対応する点字をフローティングウィンドウで表示する機能が追加されました。
- ナレーターのWord体験向上: Word使用時の音声フィードバックやリスト・テーブルの読み上げがより自然になりました。
- 音声アクセスの自然言語コマンド対応(Copilot+ PC): Intel/AMD搭載のCopilot+ PCで、より自然な言葉でPCを操作できるようになりました。
- IT管理者向け機能
- Administrator Protection (プレビュー): 管理者権限をJust-In-Timeで利用できるように保護する機能が追加されました。(デフォルトではオフ)
- タスクバーのピン留めポリシー: ポリシー適用時にexplorer.exeを再起動する必要がなくなりました。
修正された主な問題点
今回の更新プログラムでは、システムの安定性とパフォーマンスを向上させるための多くの修正も含まれています。
- OS・システム全般
- Chromiumベースのブラウザーで印刷プレビューが応答しなくなる問題を修正。
- PowerShellリモート処理とWinRMでコマンドが10分後にタイムアウトする可能性がある問題を修正。
- Hyper-VでGPU準仮想化デバイスを割り当てるとセッションがフリーズする問題を修正。
- Windowsサンドボックスを有効にするとサインイン後にCPU使用率が高くなり応答しなくなる問題を修正。
- Dynamic LightingのバックグラウンドコントローラーがPCロック解除後にCPUを過剰に消費する問題を修正。
- WSUS(Windows Server Update Services)を利用している場合にWindows Updateが中断される問題を修正。
- サインインと認証 (Windows Hello)
- ゲームパッドのみでサインインすると、その後アプリやゲームが入力に応答しなくなる問題を修正。
- USB赤外線カメラモジュール使用時のWindows Hello顔認識のセットアッププロセスに失敗する問題を修正。
- スリープから復帰後、タッチ入力が機能せずPIN入力ができないことがある問題を修正。
- Microsoft Entra IDドメイン参加デバイスでPINのセットアップに失敗する(エラー 0x80090010)問題を修正。
- グラフィックスとメディア
- HDCPを利用する特定のBlu-ray/DVD/デジタルTVアプリで保護されたコンテンツの再生に影響する問題を修正。(※既知の問題として一部残存)
- 設定で有効にした後、HDRが予期せずすぐにオフになることがある問題を修正。
- ネットワーク
- SMBv1プロトコルを使用している場合に共有ファイルやフォルダーに接続できないことがある問題を修正。
- 入力 (IME)
- 中国語IMEを使用しているときに一部の文字が正しく表示されない、または空のボックスとして表示される問題を修正。
まとめ
今回のWindows 11 (25H2/24H2)向け更新プログラム(KB5066835)は、月例のセキュリティ修正を適用するとともに、9月のプレビュー版で提供された多数の新機能・改善点を正式に展開するものです。特に、ファイルエクスプローラーへのAI機能の統合、ナレーターの点字ビューアー追加、コマンドライン用エディタの搭載など、多岐にわたる機能強化が行われています。一方で、旧型のファクスモデムが使用できなくなるという互換性の問題や、一部のメディア再生アプリで既知の不具合が継続している点には注意が必要です。アップデートを適用する際は、事前にシステムのバックアップを取ることを強く推奨します。
2.2. Windows 11 Version 24H2(25H2と分離された場合のために残しています)
このバージョン向けの主要な累積更新プログラムは現在25H2と同じ内容です。今後分離された場合のために項目を残しています。
2.3. Windows 11 Version 23H2
このバージョン向けの主要な累積更新プログラムです。セキュリティの修正と品質の向上が含まれます。
ダウンロードページへのリンク
ロール:KB5066793
2025-10 Cumulative Update for Windows 11 Version 23H2 for x64-based Systems (KB5066793)
2025年10月14日 – KB5066793 (OS ビルド 22621.6060 および 22631.6060)
この更新プログラムに関する既知の問題
Microsoftは現在、この更新プログラムに関する問題を認識していません。
独自予測:Win11(23H2)のKB適用で発生する可能性のある障害
配信されたKBの内容をもとに発生の可能性のある障害を独自に予測しています。
- 旧型ファクスモデムの動作停止
- 今回の更新で「ltmdm64.sys」というドライバーが削除されます。公式情報として、このドライバーに依存する特定のファクスモデムハードウェアは動作しなくなると明記されています。該当するハードウェアを利用している場合、アップデート後に使用できなくなる可能性が非常に高いです。(※ LANやUSB接続のFAX複合機には影響ありません)
- PowerShellリモート管理の接続不安定化
- PowerShellリモート処理とWinRM(Windows Remote Management)におけるタイムアウト問題が修正されました。このようなネットワーク通信と認証に関わる部分の変更は、特定のセキュリティソフトやファイアウォール設定、企業のネットワークポリシーと競合し、接続が不安定になったり、予期せぬ切断が発生したりする可能性があります。
セキュリティーに関する情報
この更新プログラムは、Windowsオペレーティングシステムのセキュリティ問題に対処する、月例のセキュリティ更新プログラムです。脆弱性の詳細については、Microsoftの公式ドキュメントをご参照ください。
ハイライト機能と新機能
この更新プログラムはセキュリティと品質の向上に焦点を当てており、ユーザー向けの新機能の追加はありません。
修正された主な問題点
今回の更新プログラムでは、9月のプレビュー版(KB5065790)の内容が統合され、以下の問題点が修正されています。
- PowerShell/WinRM: PowerShellリモート処理とWindowsリモート管理(WinRM)でコマンドが10分後にタイムアウトする可能性がある問題を修正しました。
- ネットワーク: SMBv1プロトコルを使用している場合に共有ファイルやフォルダーに接続できないことがある問題を修正しました。
- リモートデスクトップ(RDP): 複数モニターを使用したRDPセッション中にドッキングステーションから切断すると、システムが予期せずシャットダウンする可能性がある問題を修正しました。
- 入力(IME): 中国語IMEを使用しているときに一部の文字が正しく表示されない、または空のボックスとして表示される問題を修正しました。
- 認証: モバイルブロードバンド接続使用時にSIM PINを入力するとサインイン画面が応答しなくなる問題を修正しました。
- ブラウザ: Microsoft EdgeのIE互換モードで、特定のドメインリダイレクトが原因で応答しなくなる問題を修正しました。
- プリンター: 共有プリンターの印刷キューを表示すると、UIが動作を停止する問題を修正しました。
- その他: 携帯電話会社のプロファイルを最新の状態に更新しました。また、McpManagementサービスに説明が表示されない問題も修正されています。
まとめ
今回のWindows 11 (23H2)向け更新プログラム(KB5066793)は、月例のセキュリティ修正が中心です。新機能の追加はありませんが、PowerShellのリモート管理やネットワーク共有、リモートデスクトップなど、特に企業環境で影響のあった複数の不具合が修正されています。一方で、旧型のFAXモデムが使用できなくなるなど、一部の古いハードウェアに影響が出る変更も含まれています。
何よりも重要なのは、バージョン23H2のサポートが2025年11月11日に終了するという点です。セキュリティを維持するためにも、この更新を適用するとともに、計画的に新しいバージョンへのアップグレードを進めることを強くお勧めします。
2.4. Windows 10 Version 22H2
ダウンロードページへのリンク
ロール:KB5066791
2025-10 Cumulative Update for Windows 10 Version 22H2 for x64-based Systems (KB5066791)
2025 年 10 月 14 日 – KB5066791 (OS ビルド 19044.6456 および 19045.6456)
この更新プログラムに関する既知の問題
Microsoftは現在、この更新プログラムに関する問題を認識していません。
独自予測:Win10(22H2)のKB適用で発生する可能性のある障害
配信されたKBの内容をもとに発生の可能性のある障害を独自に予測しています。
- 旧型ファクスモデムの動作停止
- 今回の更新で「ltmdm64.sys」というドライバーが削除されます。公式情報として、このドライバーに依存する特定のファクスモデムハードウェアは動作しなくなると明記されています。該当するハードウェアを利用している場合、アップデート後に使用できなくなる可能性が非常に高いです。(※ LANやUSB接続のFAX複合機には影響ありません)
- PowerShellリモート管理の接続不安定化
- PowerShellリモート処理とWinRM(Windows Remote Management)における600秒後のタイムアウト問題が修正されました。このようなネットワーク通信と認証に関わる部分の変更は、特定のセキュリティソフトやファイアウォール設定、企業のネットワークポリシーと競合し、接続が不安定になったり、予期せぬ切断が発生したりする可能性があります。
セキュリティーに関する情報
この更新プログラムは、Windowsオペレーティングシステムのセキュリティ問題に対処する、月例のセキュリティ更新プログラムです。脆弱性の詳細については、Microsoftの公式ドキュメントをご参照ください。
ハイライト機能と新機能
この更新プログラムは主にセキュリティと品質の向上に焦点を当てていますが、以下の機能改善が含まれています。
- SMBセキュリティ強化のサポート(IT管理者向け): IT管理者がSMB(サーバーメッセージブロック)のセキュリティ強化策を展開するためのサポートが有効になります。
- サービススタック更新プログラム(SSU)の改善: Azure環境の検証を向上させるための証明書チェーンが更新されました。
修正された主な問題点
今回の更新プログラムでは、9月のプレビュー版(KB5066198)やセキュリティ更新(KB5065429)で発生した既知の問題を含め、以下の点が修正されています。
- ネットワーク共有 (SMBv1): 9月の更新プログラム適用後、SMBv1プロトコルを使用している場合に共有ファイルやフォルダーに接続できなくなる問題が修正されました。
- Windows Autopilot: 9月の更新プログラム適用後、Windows Autopilotの登録状態ページ(ESP)がOOBE(Out-of-Box Experience)中に読み込まれないことがある問題が修正されました。
- PowerShell/WinRM: PowerShellリモート処理とWinRMでコマンドが600秒後にタイムアウトする問題を修正しました。
- 入力(IME): 中国語IMEで、プライベートUnicode文字が正しく表示されない問題を修正しました。また、テキストフィールドが文字数制限に達するとサロゲートペアが空のボックスとして表示される問題も修正されています。
- ネットワークパフォーマンス: ネットワークデバイスインターフェイス(NDI)を使用してストリーミングを行う際に発生していた遅延やオーディオ/ビデオのパフォーマンス問題が修正されました。
まとめ
今回のWindows 10 (22H2)向け更新プログラム(KB5066791)は、通常サポートで提供される最後の月例セキュリティ更新プログラムとなります。この更新では、9月のアップデートで発生していたSMBv1接続の不具合やWindows Autopilotの問題など、重要な既知の問題が解決されています。
また、古いFAXモデムが使用できなくなるなど、一部ハードウェアへの影響も含まれています。何よりも重要なのは、2025年10月14日をもってWindows 10の通常サポートが完全に終了したという事実です。今後セキュリティの脅威からPCを守るためには、Windows 11への移行を強く推奨します。業務上の理由などで移行が困難な場合は、有償の拡張セキュリティ更新プログラム(ESU)の利用を検討してください。
2.5.悪意のあるソフトウェアの削除ツール (KB890830)
ダウンロードリンク
悪意:KB890830
悪意のあるソフトウェアの削除ツール x64 – v5.136 (KB890830)
Windows 悪意のあるソフトウェアの削除ツール で特定の一般的なマルウェアを削除する (KB890830)
※ WinUpからの自動更新ではクイック実行となります。フルスキャンを実行したい場合は、スタンドアロン版としてダウンロード後に手動で実行し、フルスキャンを選択してください。
Windows 11 (23H2) から 24H2 への強制アップデートに対処する
Windows 11 (23H2) から 24H2 への強制アップデートは、ユーザーの意図しない環境変化を引き起こす可能性があります。以下の点に留意し、必要に応じて対応を行ってください。
誤って24H2へのアップデートが始まったのを止める方法
誤って(意図せず/予期せず)24H2へのアップデートが開始してしまった場合は、慌てずに以下の手順で対応してください。
- ダウンロード中の場合: Windows Update設定画面で「更新の一時停止」操作を行ってください。クリーンアップに時間がかかる場合がありますが、そのまま待ちます。
- インストールが始まってしまった場合: 途中で停止するとOSに不具合が発生しやすくなるため、そのまま完了させてください。完了後にPCを再起動し、起動オプションから「以前のバージョンに戻す」(ロールバック)を試みてください。
24H2へのアップグレード自体を停止する方法
自動更新を停止する方法として、以下の手段を検討してください。どうも24H2へのアップグレードだけを個別に止める方法はなく、システム全体の自動更新停止が唯一の手段のようです。
- Windows Pro / Enterpriseエディション: ローカルグループポリシーエディターで自動更新を無効化する。
- Windows Homeエディション: レジストリ操作で自動更新を停止する。
詳細な手順は、以下の記事を参照してください。

【自己責任】Win11(24H2)へのアップグレードを停止する【2025/04/23】
重要:過去にローカルグループポリシーエディターで設定していた方も、Home版では設定が反映されなくなった事例が報告されています。Home版ユーザーはレジストリでの停止方法への切り替えを検討してください。
Q&A
Q. 今回のアップデートで「旧型ファクスモデムが動作しなくなる」とありますが、LANやUSBで接続しているFAX複合機(PC-FAX機能)にも影響はありますか?
A. いいえ、LAN(ネットワーク)やUSBで接続されている一般的なFAX複合機や複合プリンター(MFP)には影響ありません。
今回の更新で削除されるドライバー(ltmdm64.sys
)は、PCに内蔵されたりUSBで直接接続されたりする「FAXモデム」という、PC自体をFAX機として電話回線に繋ぐための古い部品用のものです。
一方、FAX複合機のPC-FAX機能は、複合機メーカーが提供する専用のドライバー(プリンタードライバーやPC-FAX送信用ドライバー)を使って動作します。この場合、PCは文書データを複合機に送るだけで、実際のFAX通信(電話回線への発信)はすべて複合機側が担当します。そのため、Windowsの古いモデムドライバーは使用しておらず、今回の変更による影響は受けません。
ご自身の環境がFAX複合機を利用したPC-FAXであれば、心配なくアップデートを適用いただけます。
Q. Windows 10のサポートが終了したとのことですが、PCはもう使えなくなるのですか?
A. いいえ、PCを使い続けること自体は可能です。しかし、セキュリティ更新プログラムが今後一切提供されなくなるため、インターネットに接続して使用するのは非常に危険な状態になります。
例えるなら、「家の鍵をかけずに外出する」ようなもので、いつウイルス感染や不正アクセス、情報漏洩といった被害にあってもおかしくありません。お使いのPCとご自身の情報を守るためにも、Windows 11への移行を強くお勧めします。
※ ないしは、(無償)延長サポートを利用してください。
Q. Windows 11 23H2のサポートももうすぐ終了するようですが、急いでアップデートすべきですか?
A. はい、計画的に、しかしお早めのアップデートを強く推奨します。
サポートが終了すると、Windows 10と同様にセキュリティ更新が受けられなくなり、PCが危険にさらされます。現在、23H2から新しいバージョン(24H2など)へは通常のWindows Update経由でスムーズに移行できます。サポート終了間際に慌てて作業するよりも、時間と心に余裕のある今のうちに済ませておくのが賢明です。
最後に
記事を最後までお読みくださりありがとうございました。
今回の2025年10月のWindows Updateは、単なる月例更新ではなく、Windowsの歴史における大きな節目となるものです。長年にわたり多くのユーザーに愛用されてきたWindows 10の通常サポートが、ついに最終回を迎えました。同時に、Windows 11(23H2)をお使いの方にとっても、サポート終了が目前に迫っています。
まさに今、ご自身のPCを未来の脅威から守るため、Windows 11の最新バージョンへの移行を真剣に計画・実行すべき重要な時期に来ています。今回の更新が、皆様のPC環境を安全に保ち、次のステップへ進むための一助となれば幸いです。
もしこの記事がPCトラブル解決のお役に立てましたら、ぜひ記事下のシェアボタンからSNSで共有してください。皆さまのシェアが、同じように困っている方々の助けとなり、今後の記事作成の大きな励みとなります。
今回の記事は以上となります。
記事へのご質問やフィードバックについて
記事の内容に関してご不明な点やご質問がありましたら、お気軽にコメント欄にご投稿ください。すべてのご質問に必ずしも回答できるとは限りませんが、可能な限りお答えしたり、今後の記事作成の参考にさせていただきます。
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業者名や商品名など
この記事では明示的にプロモーションとして取り扱っているものはありません。
ただし、過去のプロモーションなどで取り扱った商品名や企業名などがプロモーション目的ではなくとも記載されている場合があります。
過去のプロモーションなどで取り扱った企業名は、できる限りステマ規制に関する表示についてのアフィリエイト等関連業者名一覧の項で記載していますので、お手数ですがそちらでご確認ください。
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