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【WinUp個別】2025年7月第2週のKB配信【2025/07/09】

20男A2 説明 トラブルシューティングと予防
この記事は約53分で読めます。
このサイトには、広告が設置されています。また、プロモーション記事やアフィリエイトなどのリンクを設置した記事を公開しています。
  1. この記事の要約
  2. この記事について
  3. KB 一覧 (2025年7月9日リリース分)
    1. Windows 11 Version 24H2 用
    2. Windows 11 Version 23H2 用
    3. Windows 10 Version 22H2 用
    4. .NET Framework 関連 (Windows 11 向け)
  4. 本文
    1. 特殊:Windows セキュアブート証明書の有効期限 など
      1. Windows セキュアブート証明書の有効期限について(Microsoft公式情報抜粋)
      2. Windows セキュアブート証明書の有効期限と CA の更新 (詳細解説)
      3. セキュアブート証明書が更新されているかの確認方法
        1. 1. Windowsのシステム情報 (GUI) で確認
        2. 2. PowerShell (コマンドライン) で確認
        3. 3. BIOS/UEFI設定画面で確認
      4. Microsoft Store アプリケーションの更新に関するお知らせ
    2. 1. アップデート適用前に推奨される処置
      1. 1.1. 必須処置
        1. 明示的にシステムの復元ポイントを作成しておく
        2. BitLocker回復キーの再確認と複数箇所への保存
      2. 1.2. 推奨処置
        1. システム全体の完全なバックアップ
        2. 重要なデータの外部ドライブへのバックアップ
    3. 2. 主要KBの概要とダウンロード情報
      1. 2.1. Windows 11 Version 24H2
        1. 2025-07 .NET 8.0.18 Update for x64 Client (KB5063326)
        2. 2025-07 Cumulative Update for Windows 11 Version 24H2 for x64-based Systems (KB5062553)
          1. Windows 11 Version 24H2 向け累積更新プログラム (KB5062553) の詳細
      2. 2.2. Windows 11 Version 23H2
        1. 2025-07 Cumulative Update for .NET Framework 3.5 and 4.8.1 for Windows 11, version 23H2 for x64 (KB5056580)
        2. 2025-07 Cumulative Update for Windows 11 Version 23H2 for x64-based Systems (KB5062552)
          1. Windows 11 Version 23H2 向け累積更新プログラム (KB5062552) の詳細
      3. 2.3. Windows 10 Version 22H2
        1. 2025-07 Cumulative Update for Windows 10 Version 22H2 for x64-based Systems (KB5062554)
          1. Windows 10 Version 22H2 向け累積更新プログラム (KB5062554) の詳細
    4. 3. 今回分のKB適用で発生する可能性のある障害
      1. 3.1. Win11(24H2)のKB適用で発生する可能性のある障害
      2. 3.2. Win11(23H2)のKB適用で発生する可能性のある障害
      3. 3.3. Win10(22H2)のKB適用で発生する可能性のある障害
    5. 4. 悪意のあるソフトウェアの削除ツール (KB890830)
    6. 5. Windows 11 (23H2) から 24H2 への強制アップデートに対処する
      1. 5.1. 誤って24H2へのアップデートが始まったのを止める方法
      2. 5.2. 24H2へのアップグレード自体を停止する方法
  5. Q&A
    1. 1. Q: セキュアブートの証明書の有効期限が切れるとどうなりますか?
    2. 2. Q: セキュアブートを無効にしている場合や、TPM/セキュアブートを回避してWindows 11を導入している場合はどうなりますか?
    3. 3. Q: アップデートはすぐに適用すべきですか?
    4. 4. Q: アップデート後にPCの動作がおかしくなりました。どうすればよいですか?
    5. 5. Q: .NET Frameworkの更新は必要ですか?
    6. 6. Q: Windows 11 24H2への自動アップグレードを避けたいのですが?
  6. 最後に
    1. 記事へのご質問やフィードバックについて
  7. この記事中の広告リンクについて

この記事の要約

※ この要約はGoogle Geminiを利用して作成されました

この記事では、2025年7月第2週に配信されたWindows Update(定例更新およびプレビュー更新)の詳細を解説します。

Windows 11(24H2, 23H2)とWindows 10(22H2)を対象に、Microsoft公式情報と本サイト独自の考察を統合。特に、2026年6月以降に期限が迫るセキュアブート証明書の更新に関する重要情報や、Windows 11 24H2への意図しない強制アップデートへの対処法に焦点を当てています。

アップデート前の推奨処置、適用後に発生しうる障害の予測、そして読者の皆様からのよくある質問(Q&A)も網羅し、PCの安定稼働とセキュリティ維持に役立つ情報を提供します。

この記事について

セキュアブート証明書関連の情報収集に手間取り、記事公開時間が遅れました。ご寛容ください。

この記事は、2025年7月第2週に配信されたWindows Updateの定例更新およびプレビュー更新に関する詳細情報を提供するものです。

なお、本サイトの記事ではMicrosoftのKB情報提供方法の変更点に対応し、必要である正式版KB公開時の記事では、プレビュー版と正式版の情報を統合して記載しています。

また、本サイトでは、独自情報として既知の不具合のほかに、公開されたKBの内容と過去の事例に基づき、発生が予測される可能性のある障害について考察しています。これはあくまで予測であり、全ての環境で発生するものではありませんので、参考情報としてご活用ください。

【重要なお知らせ】

ほとんどのWindowsデバイスで使用されているセキュアブート証明書が、2026年6月以降に順次有効期限が切れる見込みです。期限内に更新されない場合、PCの起動問題やセキュリティ更新の受信停止など、重大な影響が出る可能性があります。詳細については、記事内の「特殊:Windows セキュアブート証明書の有効期限 など」およびQ&Aセクションを必ずご確認ください。

  • 記事中は日本時間表記
  • 主要KB(ロールアップ)以外の詳細情報は基本的にリンクのみ掲載しています。
  • 手元の検証用PCに配信されなかったものの情報が欠落している場合があります。
項目 内容
KB配信期間 2025年7月 第2週 (07/09~)
主要KB(KBナンバー) Win11(24H2): KB5062553(07/09)
Win11(23H2): KB5062552(07/09)
Win10(22H2): KB5062554(07/09)
悪意のあるソフトウェアの削除ツール 2025/07/09時点の配信はありません
.NET/.net更新 4. NET Frameworkおよび.NET関連の更新プログラム参照のこと
Dynamic Update 他 KB一覧参照
キーワード Windows Update, KB, 2025年7月 更新, Windows 10, Windows 11, 不具合, 障害, セキュリティ, 予測, 予防, 解決策
対象OS/Ver. Windows 11 (24H2, 23H2), Windows 10 (22H2)
情報元PC Win11 (24H2) AMD CPU実機, Win11 (23H2) AMD CPU仮想マシン, Win10 (22H2) AMD CPU仮想マシン
対象読者 Windows Update関連情報を求めるユーザー、PCの安定稼働を重視する方、情報システム担当者など
AIの利用 記事中の記述事項の調査・整理・予測に、AIを利用しています
履歴 2025/07/09…初版公開

KB 一覧 (2025年7月9日リリース分)

Win11の24H2用、Win11の23H2用、Win10の22H2用、.NETの抽出リストです。


Windows 11 Version 24H2 用

  • 累積更新プログラム (セキュリティ問題の修正プログラム)
    • 2025-07 arm64 ベース システム用 Windows 11 Version 24H2 の累積更新プログラム (KB5062553) – 2892.9 MB
    • 2025-07 x64 ベース システム用 Windows 11 Version 24H2 の累積更新プログラム (KB5062553) – 2912.6 MB
  • .NET Framework 3.5 および 4.8.1 の累積的な更新プログラム
    • 2025-07 .NET Framework 3.5 および 4.8.1 の累積的な更新プログラム (arm64 向け Windows 11, version 24H2 用) (KB5056579) – 88.1 MB
    • 2025-07 .NET Framework 3.5 および 4.8.1 の累積的な更新プログラム (x64 向け Windows 11, version 24H2 用) (KB5056579) – 71.6 MB
  • Critical Updates (Dynamic Update)
    • 2025-07 Safe OS Dynamic Update for Windows 11 Version 24H2 for arm64-based Systems (KB5062688) – 17.1 MB
    • 2025-07 Safe OS Dynamic Update for Windows 11 Version 24H2 for x64-based Systems (KB5062688) – 13.6 MB
    • 2025-07 Setup Dynamic Update for Windows 11 Version 24H2 for arm64-based Systems (KB5062785) – 11.4 MB
    • 2025-07 Setup Dynamic Update for Windows 11 Version 24H2 for x64-based Systems (KB5062785) – 12.3 MB

Windows 11 Version 23H2 用

  • 累積更新プログラム (セキュリティ問題の修正プログラム)
    • 2025-07 arm64 ベース システム用 Windows 11 Version 23H2 の累積更新プログラム (KB5062552) – 1025.4 MB
    • 2025-07 x64 ベース システム用 Windows 11 Version 23H2 の累積更新プログラム (KB5062552) – 893.9 MB
  • .NET Framework 3.5 および 4.8.1 の累積的な更新プログラム
    • 2025-07 .NET Framework 3.5 および 4.8.1 の累積的な更新プログラム (arm64 向け Windows 11, version 23H2 用) (KB5056580) – 89.3 MB
    • 2025-07 .NET Framework 3.5 および 4.8.1 の累積的な更新プログラム (x64 向け Windows 11, version 23H2 用) (KB5056580) – 72.4 MB
  • Critical Updates (Dynamic Update)
    • 2025-07 Safe OS Dynamic Update for Windows 11 Version 23H2 for arm64-based Systems (KB5062693) – 25.4 MB
    • 2025-07 Safe OS Dynamic Update for Windows 11 Version 23H2 for x64-based Systems (KB5062693) – 23.0 MB
    • 2025-07 Setup Dynamic Update for Windows 11 Version 23H2 for arm64-based Systems (KB5062683) – 16.8 MB

Windows 10 Version 22H2 用

  • 累積更新プログラム (セキュリティ問題の修正プログラム)
    • 2025-07 ARM64 ベース システム用 Windows 10 Version 22H2 の累積更新プログラム (KB5062554) – 674.4 MB
    • 2025-07 x64 ベース システム用 Windows 10 Version 22H2 の累積更新プログラム (KB5062554) – 723.4 MB
    • 2025-07 x86 ベース システム用 Windows 10 Version 22H2 の累積更新プログラム (KB5062554) – 421.7 MB
  • Dynamic Update (動的更新プログラム)
    • 2025-07 ARM64 ベース システム用 Windows 10 Version 22H2 の Dynamic Cumulative Update (KB5062554) – 659.5 MB
    • 2025-07 ARM64 ベース システム用 Windows 10 Version 22H2 の Dynamic Update (KB5062691) – 15.3 MB
    • 2025-07 ARM64 ベース システム用 Windows 10 Version 22H2 の Dynamic Update (KB5062682) – 19.7 MB
    • 2025-07 x64 ベース システム用 Windows 10 Version 22H2 の Dynamic Cumulative Update (KB5062554) – 707.2 MB
    • 2025-07 x64 ベース システム用 Windows 10 Version 22H2 の Dynamic Update (KB5062691) – 13.2 MB
    • 2025-07 x64 ベース システム用 Windows 10 Version 22H2 の Dynamic Update (KB5062682) – 21.6 MB
    • 2025-07 x86 ベース システム用 Windows 10 Version 22H2 の Dynamic Cumulative Update (KB5062554) – 414.2 MB
    • 2025-07 x86 ベース システム用 Windows 10 Version 22H2 の Dynamic Update (KB5062691) – 7.9 MB
    • 2025-07 x86 ベース システム用 Windows 10 Version 22H2 の Dynamic Update (KB5062682) – 18.3 MB

.NET Framework 関連 (Windows 11 向け)

  • 2025-07 .NET Framework 3.5 および 4.8.1 の累積的な更新プログラム (arm64 向け Windows 11, version 23H2 用) (KB5056580) – 89.3 MB
  • 2025-07 .NET Framework 3.5 および 4.8.1 の累積的な更新プログラム (x64 向け Windows 11, version 23H2 用) (KB5056580) – 72.4 MB
  • 2025-07 .NET Framework 3.5 および 4.8.1 の累積的な更新プログラム (x64 向け Windows 11, version 24H2 用) (KB5056579) – 71.6 MB
  • 2025-07 .NET Framework 3.5 および 4.8.1 の累積的な更新プログラム (arm64 向け Windows 11, version 24H2 用) (KB5056579) – 88.1 MB
  • 2025-07 .NET Framework 3.5 および 4.8.1 の累積的な更新プログラム (x64 向け Windows 11, version 22H2 用) (KB5056580) – 72.4 MB
  • 2025-07 .NET Framework 3.5 および 4.8.1 の累積的な更新プログラム (arm64 向け Windows 11, version 22H2 用) (KB5056580) – 89.3 MB

本文

特殊:Windows セキュアブート証明書の有効期限 など

Windows セキュアブート証明書の有効期限について(Microsoft公式情報抜粋)

重要: ほとんどのWindowsデバイスで使用されているセキュアブート証明書は、2026年6月以降に有効期限が切れます。期限内に更新されない場合、一部の個人用デバイスおよびビジネス用デバイスの安全な起動に影響が出る可能性があります。混乱を避けるため、ガイダンスを確認し、事前に証明書を更新することをお勧めします。詳細と準備手順については、 「Windowsセキュアブート証明書の有効期限とCAの更新」をご覧ください。※ Q&AセクションのQ1とQ2もご参照ください。

Windows セキュアブート証明書の有効期限と CA の更新 (詳細解説)

セキュアブートは、デバイスの起動時に信頼できるソフトウェアのみが実行されるようにするセキュリティ機能です。これは、ファームウェアに保存されたデジタル証明書(CA)と照合することで、プリブートマルウェア(ブートキット)などからデバイスを保護します。

【重要なお知らせ】
ほとんどのWindowsデバイスで使用されている主要なセキュアブート証明書が、2026年6月以降に順次有効期限が切れることが判明しています。

影響を受ける主な証明書:

  • マイクロソフトコーポレーション KEK CA 2011 (2026年6月期限切れ)
  • Microsoft Windows プロダクション PCA 2011 (2026年10月期限切れ)
  • マイクロソフト UEFI CA 2011 (2026年6月期限切れ)

更新の必要性:
Windowsデバイスを安全に使い続け、セキュリティ更新プログラムを受け取るためには、これらの期限切れになる証明書を対応する新しい2023年版の証明書に更新する必要があります。

更新が行われない場合のリスク:

  • セキュアブートが有効なWindowsデバイスは、セキュリティ更新プログラムを受け取れなくなる可能性があります。
  • 新しいブートローダーを信頼できなくなり、システムの保守性やセキュリティが損なわれるリスクがあります。

対応について:
Microsoftは多くのWindowsデバイスでこの更新プロセスをWindows Updateを通じて自動的に管理するため、ほとんどの個人ユーザーは意識せずに対応が完了する見込みです。通常のWindows Updateを適用していれば、自動的に新しい証明書が配信・インストールされることが期待されています。

ただし、以下のような場合は、ユーザー自身が状態を確認したり、手動での対応を検討したりする必要があるかもしれません。

  • 企業などでWindows Updateの管理を厳密に行っている場合
  • PCのファームウェアが非常に古い場合(OEMからのファームウェア更新が基盤となる場合があります)
  • 普段からWindows Updateを適用していない場合
  • セキュアブートが有効になっていないデバイス(自動更新の対象外)
  • 診断データがMicrosoftに送信されることをブロックしている環境
  • デュアルブート環境など、特殊なOS構成の場合(特にLinuxなど)

詳細な手順については、Microsoftの公式ドキュメント「Windowsセキュアブートキーの作成と管理に関するガイダンス」などを参照してください。

セキュアブート証明書が更新されているかの確認方法

ほとんどのユーザー環境ではWindows Updateを通じて新しい証明書が自動的に適用されるため、特別な操作は不要です。しかし、念のため確認したい場合は以下の手順でセキュアブートが有効になっているかを確認できます。インストールされている証明書の具体的なバージョンや有効期限を直接的かつ簡単に確認するツールは一般的に提供されていませんが、セキュアブートが有効であり、通常のWindows Updateが最新であれば問題ないと考えられます。

1. Windowsのシステム情報 (GUI) で確認
  1. Windowsの検索バーに「msinfo32」と入力し、「システム情報」アプリを起動します。
  2. 左側のペインで「システム概要」が選択されていることを確認します。
  3. 右側の詳細ペインで、以下の項目を確認します。
    • 「BIOS モード」: 「UEFI」と表示されていることを確認してください。もし「レガシ」と表示されている場合、セキュアブートは利用できません。
    • 「セキュア ブートの状態」: 「オン」と表示されていることを確認してください。もし「オフ」または「サポートされていません」と表示されている場合は、セキュアブートは有効になっていません。
2. PowerShell (コマンドライン) で確認

PowerShellを使って、セキュアブートの状態をコマンドラインで確認することも可能です。管理者権限でPowerShellを起動してください。

    1. Windowsの検索バーに「powershell」と入力し、検索結果の「Windows PowerShell」を右クリックして「管理者として実行」を選択します。
    2. PowerShellウィンドウで、以下のコマンドを入力してEnterキーを押します。

      PowerShell

      Confirm-SecureBootUEFI
        • **「True」と表示されれば、セキュアブートは有効になっています。

       

        • 「False」と表示されれば、セキュアブートは無効です。

       

    3. 「Cmdlet not supported on this platform」と表示された場合は、PCがUEFIモードで起動していない(BIOSモードである)ことを意味します。
  1. (補足:専門家向け)**さらに、セキュアブート関連のUEFI変数(KEKやDBなど)の情報を取得するには以下のコマンドを使用できますが、この結果から証明書の具体的なバージョンや有効期限を判読するには専門知識が必要です。

    PowerShell

    Get-SecureBootUEFI -Name KEK | Format-List

    PowerShell

    Get-SecureBootUEFI -Name DB | Format-List
3. BIOS/UEFI設定画面で確認

PCの起動時にBIOS/UEFI設定画面に入ることで、セキュアブートの状態を確認できます。ただし、各PCメーカーやマザーボードによって設定画面のレイアウトや項目名が大きく異なるため、一般的な手順となります。

  1. PCの電源を入れ、起動直後に特定のキー(F2、F10、F12、Delキーなど。メーカーによって異なります)を連打してBIOS/UEFI設定画面に入ります。
  2. 設定画面内で、「Security(セキュリティ)」タブや「Boot(起動)」タブ、「Authentication(認証)」関連の項目を探します。
  3. その中に「Secure Boot(セキュアブート)」または類似の項目があることを確認します。通常、その項目が「Enabled(有効)」または「Disabled(無効)」と表示されます。
  4. (補足):一部のUEFIファームウェアでは、「Secure Boot Keys(セキュアブートキー)」や「Key Management(キー管理)」といった項目が存在し、そこにインストールされている証明書のリストが表示されることもあります。しかし、ここでも証明書のバージョン(例:2011年版か2023年版か)が明確に表示されていることは稀で、通常は証明書のハッシュ値や識別子が表示される程度です。

総合的に見て、「BIOS モード」が「UEFI」で、システム情報やPowerShellで「セキュア ブートの状態」が「オン」と表示され、かつ通常のWindows Updateが最新であれば、新しい証明書は問題なく適用されている可能性が高いです。もしセキュアブートが「オフ」の場合は、セキュアブートを有効にするためのBIOS/UEFI設定の変更を検討する必要がありますが、これはPCの機種によって手順が異なるため、必ずメーカーのサポート情報をご確認ください。

Microsoft Store アプリケーションの更新に関するお知らせ

Windows Updateは、オペレーティングシステムやドライバー、セキュリティ定義などの更新を管理しますが、Microsoft Storeからインストールされたアプリケーションの更新プログラムはインストールしません

Microsoft Storeアプリの更新は、Storeアプリ自体を通じて個別に管理されます。

1. アップデート適用前に推奨される処置

1.1. 必須処置

明示的にシステムの復元ポイントを作成しておく

「コントロールパネル」>「システムとセキュリティ」>「システム」>「システムの保護」から、分かりやすい名前(例:2025年7月WU適用前)をつけて手動で復元ポイントを作成しておきましょう。

BitLocker回復キーの再確認と複数箇所への保存

aka.ms/myrecoverykey からMSアカウントに保存されているか確認し、別途USBメモリや紙に印刷して保管してください。

1.2. 推奨処置

システム全体の完全なバックアップ

信頼できるサードパーティ製ソフトで、OSを含むシステムドライブ全体のイメージバックアップを取得しておきましょう。

重要なデータの外部ドライブへのバックアップ

これは日常的に行うべきことですが、アップデート前には改めて確認してください。

2. 主要KBの概要とダウンロード情報

お使いのOSとバージョンに合わせて、詳細な更新内容をご確認ください。

現在 MS は、毎月第2週の正式版 KB 発表時に前月第4週に配信した プレビュー KB の内容はそちらを参照するようにということでアナウンスするため、KB の内容が一目で把握しにくくなっています。このサイトでは、プレビュー KB の内容と翌月の正式版 KB の内容を比較検討して統合して掲載しています。

2.1. Windows 11 Version 24H2

このバージョン向けの主要な累積更新プログラムです。セキュリティの修正と品質の向上が含まれます。

ダウンロードページへのリンク

2025-07 .NET 8.0.18 Update for x64 Client (KB5063326)

この更新プログラムは、.NET 8.0.18の重要な更新を提供し、セキュリティ修正と信頼性の向上を含んでいます。詳細なリリースノートはこちらをご覧ください: .NET Release Notes

2025-07 Cumulative Update for Windows 11 Version 24H2 for x64-based Systems (KB5062553)

この累積更新プログラムには、Windows 11 Version 24H2のセキュリティ修正と品質向上のための更新が含まれています。安定性、パフォーマンスの改善、および既知の脆弱性への対処が行われます。Microsoftサポートページで詳細を確認できます: 2025年7月8日 – KB5062553 (OS ビルド 26100.4652)

Windows 11 Version 24H2 向け累積更新プログラム (KB5062553) の詳細

この累積更新プログラムは、Windows 11 Version 24H2のセキュリティ修正と品質向上のための更新が含まれています。安定性、パフォーマンスの改善、および既知の脆弱性への対処が行われます。

独自情報です: 今回のKB5062553は、プレビュー更新プログラムKB5060829(2025年6月26日リリース)の情報を統合しており、このセクションで一括して把握できるようにしています。

主なハイライトと改善点:

  • [アプリの既定値]:欧州経済領域 (EEA) 向けに、既定のブラウザー設定に関するいくつかの変更が展開されました。新しい既定ブラウザーに追加のファイル/リンクの種類が設定されたり、タスク バーやスタート メニューへのピン留め動作が調整されたりします。また、.pdfファイルの既定ブラウザー変更にワンクリックボタンが追加されました。
  • [クリックして実行 (プレビュー)]:Copilot+ PCでMicrosoft 365 Copilotにテキストや画像を送信し、質問に応答させる新しいアクションが追加されました。
  • [ナレーター]
    • 画面を黒くすることでプライバシーを保護し、フォーカスを向上させるスクリーン カーテン機能が追加されました。CapsLock + Ctrl + C でオン/オフを切り替えられます。
    • ナレーターの機能検出と学習を容易にするためのガイド機能が追加され、新しい機能や変更を段階的に説明します。
  • [PC 移行]:WindowsでのPCからPCへの移行エクスペリエンスが段階的にロールアウトされています。Windows バックアップ アプリでランディング/ペアリング ページが表示され始め、将来的にはセットアップ中にファイルと設定を転送できるようになります。
  • [設定]
    • IT管理者が管理するPC向けの商用顧客向け設定ホームページの展開が開始されました。「推奨設定」や「Bluetoothデバイス」など既存カードに加えて、デバイス情報とアクセシビリティ設定カードが追加されています。また、商用顧客向けに新しいアカウントカードも表示されます。
    • デバイスのセットアップ中に選択した国または地域が、[設定] > [時刻と言語] > [言語と地域] に表示されるようになりました。
    • [設定] > [システム > バージョン情報] のストレージ カードに、不適切な文字が表示される問題が修正されました。
  • [タスク バー & システム トレイ]
    • タスク バーのサイズが変更され、空き領域が少ない場合にアプリに合わせてアイコンのサイズが変更されるようになりました。設定で「小さなタスク バー ボタンを表示する」から調整可能です。
    • クイック設定の [アクセシビリティ] メニューで、ナレーターや音声アクセスなどの支援技術のテキスト説明が新しいグループ化で表示され、識別と学習が容易になりました。
    • タスク バー アプリの下のインジケーター (ピル) がより広く表示されるように調整されました。
    • Alt + Tab キーで開いているアプリのウィンドウを切り替える際に、WIN + Ctrl + Number が機能しなくなる問題が修正されました。
    • アプリのプレビュー ウィンドウに表示されるメディア コントロールが予期せずちらつく問題が修正されました。
  • [音声アクセス]
    • 簡体字中国語と繁体字中国語の音声コマンドを使用してWindowsを操作できるようになりました。
    • 辞書にカスタム単語を追加できるようになりました (現在サポートされている全ての音声アクセス言語で利用可能)。
  • [Windows 共有]
    • リンクまたはWebコンテンツを共有する際に、そのコンテンツのビジュアル プレビューが表示されるようになりました。
    • 画像の編集と共有時に、0-100のスケールではなく、圧縮レベル(高、中、低品質)を選択できるようになりました。
  • [色]:[設定] > [アクセシビリティ] > [カラー フィルター] の下の強度と色のブースト スライダーの位置が調整され、スライダー調整時にページ上部の色プレビューが表示されたままになるようになりました。
  • [エクスプローラー]:アーカイブ ファイル(大きな7zまたは.rarファイルなど)を抽出する際のパフォーマンスが強化されました。
  • [グラフィックス]
    • 表示関連のユーザー エクスペリエンスを強化するために基になる変更が行われ、特定のディスプレイ構成の遷移中の画面の点滅や不要なディスプレイ リセットが減少しました。
    • 修正済み: 特定のゲームでフルスクリーン排他モードからAlt + Tabキーで切り替えた後、再びゲームに戻ると、ゲームコンテンツとカーソル位置が同期しなくなる問題が修正されました (2025年6月のプレビュー更新プログラムKB5060829がインストールされている場合にのみ発生)。
    • 一部のディスプレイが予期せず緑色になる問題が修正されました。
    • UACがAlways Notifyに設定され、[システム > の設定] > [表示色の調整] の下のボタンがディスプレイに対して選択され、取り消されると、設定が応答を停止する問題が修正されました。
  • [入力]:タッチ キーボードを使用して日本語で入力する際に、英語キーボードに切り替えてから戻ると動作が停止する問題が修正されました。
  • [MSFTEdit.dll]:Sticky Notesやdxdiagなど一部のアプリが、表示言語がアラビア語またはヘブライ語に設定されている場合に応答を停止する問題が修正されました。
  • [クイック設定]:上部の行の上位3つのボタンが、有効/無効の選択に応答しない問題が修正されました。
  • [印刷]:印刷された行が予期せず太くなる問題が修正されました。
  • [スクリプト]:リモート サーバー メッセージ ブロック (SMB) 共有でスクリプトを実行すると、共有が古いWindows Serverバージョンでホストされている場合に時間がかかる問題が修正されました。
  • [ウィンドウ]
    • Alt + Tabキーを押して全画面表示ゲームから切り替えると、Windows ターミナルなどの他のウィンドウが応答しなくなる問題が修正されました。
    • 一部のデバイスでスリープと再開後のウィンドウ サイズと位置が予期せず変更される基になる問題が修正されました。
    • ウィンドウのスナップが有効になっている場合、ウィンドウをドラッグするとExplorer.exeが予期せず動作しなくなる問題が修正されました。
  • [Copilot]:Copilotキーの信頼性が向上し、キー使用後にユーザーがCopilotを再起動できない問題が解決されました。
  • [パフォーマンス]:記憶域スペース ダイレクト (S2D) の効率維持に関する問題に対処し、複雑なSDDC関連ワークフロー実行時にシステムが応答しなくなる可能性を低減しました。
  • [ストレージの最適化]:未使用の言語パックとオンデマンド機能パッケージが完全に削除されず、不要なストレージ使用とWindows Updateインストール時間が長くなる問題が修正されました。
  • [Windows Hello]:Windows Hello for Businessの期限切れ証明書の自動更新を妨げる問題が対処されました。
  • [Windows 検索]
    • Windows Search の応答が非常に遅くなる(読み込みに10秒以上かかる)問題が修正されました。
    • Windows Search の信頼性が高まり、ユーザーがWindows Searchに入力できなかった問題が解決されました。
  • [マルチメディア]:通知音(画面上のアラート、音量調整、サインイン時の音)が再生されない問題が修正されました。
  • [Windows ファイアウォール]:セキュリティが強化されたWindows ファイアウォールのイベントビューアーにイベント2042として記録されるエラーイベント(「構成の読み取りに失敗しました」)が修正されました。

AI コンポーネントの更新:

このリリースでは、以下のAIコンポーネントが更新されます。

  • 画像検索: バージョン 1.2506.707.0
  • コンテンツ抽出: バージョン 1.2506.707.0
  • 意味解析: バージョン 1.2506.707.0

Windows 11 サービス スタック更新プログラム (KB5063666): この更新プログラムは、Windowsの更新プログラムをインストールするコンポーネントであるサービス スタックの品質を向上させます。これにより、デバイスがMicrosoft更新プログラムを受信して​​インストールできるようになります。

このアップデートの既知の問題: Microsoftは現在、この更新プログラムに関する既知の問題を認識していません。(6月時点の既知の不具合は会主されたようです)

2.2. Windows 11 Version 23H2

このバージョン向けの主要な累積更新プログラムです。セキュリティの修正と品質の向上が含まれます。

ダウンロードページへのリンク

2025-07 Cumulative Update for .NET Framework 3.5 and 4.8.1 for Windows 11, version 23H2 for x64 (KB5056580)

この更新プログラムは、.NET Framework 3.5 および 4.8.1 の累積的な更新を提供し、セキュリティ修正と信頼性の向上を含んでいます。Microsoftサポートページで詳細を確認できます: 2025 年 7 月 8 日 – KB5056580 .NET Framework 3.5 および 4.8.1 の累積的な更新プログラム (Windows 11、バージョン 22H2、Windows 11、バージョン 23H2)

2025-07 Cumulative Update for Windows 11 Version 23H2 for x64-based Systems (KB5062552)

この累積更新プログラムは、Windows 11 Version 23H2のセキュリティ修正と品質向上のための更新が含まれています。安定性、パフォーマンスの改善、および既知の脆弱性への対処が行われます。Microsoftサポートページで詳細を確認できます: 2025 年 7 月 8 日 – KB5062552 (OS ビルド 22621.5624 および 22631.5624)

Windows 11 Version 23H2 向け累積更新プログラム (KB5062552) の詳細

この累積更新プログラムは、Windows 11 Version 23H2のセキュリティ修正と品質向上のための更新が含まれています。安定性、パフォーマンスの改善、および既知の脆弱性への対処が行われます。

独自情報です: 今回のKB5062552は、プレビュー更新プログラムKB5060826(2025年6月25日リリース)の情報を統合しており、このセクションで一括して把握できるようにしています。このビルドには、Windows 11 バージョン 22H2 のすべての改善点が含まれています。

主なハイライトと改善点:

  • [アプリのデフォルト]:欧州経済領域 (EEA) 地域の既定ブラウザーに、[設定] > [アプリ] > [既定のアプリ] の [既定に設定] ボタンからいくつかの小さな変更が導入されました。追加のファイルおよびリンクタイプが登録されている場合、新しい既定のブラウザーに設定され、チェックボックスをオフにしてピン留めしないことを選択しない限り、タスク バーとスタート メニューにピン留めされます。また、ブラウザーが .pdf ファイルタイプを登録している場合、.pdf の既定を変更するための別のワンクリック ボタンが追加されました。
  • [PC 移行]:WindowsでのPCからPCへの移行エクスペリエンスのロールアウトが開始されました。Windows バックアップ アプリにランディングページとペアリングページが表示されるようになり、今後の機能の概要を一足先にご確認いただけます。完全なロールアウトでは、セットアップ中に古いPCから新しいPCにファイルと設定を転送できるようになります。PCセットアップ中のこの機能のサポートは、今後のアップデートで提供される予定です。
  • [Windows 共有]:Windows 共有ウィンドウを使用してリンクまたは Web コンテンツを共有すると、そのコンテンツのビジュアル プレビューが表示されるようになりました。
  • [Windows セットアップ]:管理者は、新しいデバイスが OOBE (Out-Of-Box Experience) 中に重要な更新プログラムを取得するかどうかを構成できるようになりました。
  • [監査]:権限使用の監査に関するセキュリティイベントログが過剰に生成され、システムドライブを圧迫しユーザーがサインインできなくなる問題が修正されました
  • [認証]:Windows 11 22H2 または 23H2 を実行しているドメインに参加しているマシンが Windows Server 2025 ドメイン コントローラー上のアカウントパスワードを更新できず、信頼関係の問題が発生する問題が修正されました
  • [国とオペレータの設定アセット (COSA)]:特定のモバイル オペレータのプロファイルが最新になりました。
  • [ディスプレイカーネル]:デバイスを再起動するまでリモート デスクトップ プロトコル (RDP) 接続ができなくなる問題が修正されました
  • [ネットワーク ファイル共有]:サーバー メッセージ ブロック (SMB) 共有にあるリソースに接続するときにワークステーションとサーバーが応答を停止する可能性がある問題が修正されました
  • [パフォーマンス]:未使用の言語パックとオンデマンド機能パッケージを完全に削除できない問題が修正されました。この問題により、以前は不要なストレージの使用と Windows Update のインストール時間の延長が発生していました。
  • [シェル]:管理者によってロックおよびロック解除された後にキオスク デバイスが応答しなくなる可能性がある問題が解決されました
  • [Windows Hello]:Windows Hello for Businessで期限切れの証明書の自動更新が妨げられていた問題に対処します
  • [Windows Search]:Windows Search の応答が非常に遅く、検索ボックスが使用可能になるまでに 10 秒以上かかることがある問題が修正されました
  • [グラフィック]:モニターの接続や切断など、ディスプレイの変更時に黒い画面の問題を引き起こす可能性がある以前のリリースの修正に対処しています。

Windows 11 サービス スタック更新プログラム (KB5063707):

この更新プログラムは、Windowsの更新プログラムをインストールするコンポーネントであるサービス スタックの品質を向上させます。サービス スタック更新プログラム (SSU) により、堅牢で信頼性の高いサービス スタックが確保され、デバイスが Microsoft 更新プログラムを受信して​​インストールできるようになります。

このアップデートにおける既知の問題:

Microsoftは現在、この更新プログラムに関する既知の問題を認識していません。(6月時点の「Notoフォントの問題」は解消されたようです)

2.3. Windows 10 Version 22H2

このバージョン向けの主要な累積更新プログラムです。セキュリティの修正と品質の向上が含まれます。

ダウンロードページへのリンク

  • .NET Framework:不明
  • ロールアップ:KB5062554
2025-07 Cumulative Update for Windows 10 Version 22H2 for x64-based Systems (KB5062554)

この累積更新プログラムは、Windows 10 Version 22H2のセキュリティ修正と品質向上のための更新が含まれています。安定性、パフォーマンスの改善、および既知の脆弱性への対処が行われます。Microsoftサポートページで詳細を確認できます: 2025 年 7 月 8 日 – KB5062554 (OS ビルド 19044.6093 および 19045.6093)

Windows 10 Version 22H2 向け累積更新プログラム (KB5062554) の詳細

この累積更新プログラムは、Windows 10 Version 22H2のセキュリティ修正と品質向上のための更新が含まれています。安定性、パフォーマンスの改善、および既知の脆弱性への対処が行われます。

独自情報です:今回のKB5062554は、2025年6月にリリースされたプレビュー更新プログラム(KB5061087)および帯域外更新プログラム(KB5063159)の情報を統合しており、このセクションで一括して把握できるようにしています。また、2025年6月10日の定例更新(KB5060533)の修正も含まれています。

主なハイライトと改善点:

  • [Surface Hub v1 ユーザーへのお知らせ]:この更新プログラム(KB5062554)はSurface Hub v1デバイスにも適用されますが、以前のKB5060533で発生した起動エラー「セキュア ブート違反」を防ぐ修正が含まれています。もし以前にKB5060533をインストールして問題が発生した場合は、更新プログラムKB5063159で修正されています。Surface Hub 2S および Surface Hub 3 はこの問題の影響を受けません。
  • [Windows OS 内部]:Windows OS 内部機能に対する様々なセキュリティ強化が含まれています。このリリースでは、具体的な新たな問題は報告されていません。
  • [モバイルオペレータプロファイル]:国およびオペレータ設定資産 (COSA) プロファイルが更新されました。
  • [アプリプラットフォームとフレームワーク]
    • Windows プラットフォーム上のコンポーネント オブジェクト モデル (COM) 機能に影響する問題が修正されました。リモート COM アクティベーションがエラー 0x8001011 で失敗する問題に対処しています。
    • Windows に含まれるcurlツールのバージョンが v8.13.0 に更新されました。
  • [認証プラットフォーム]:Entra ID Windows アカウント マネージャー (WAM) プラグインでのデバイス登録に影響する問題が修正されました
  • [入力と構成]:未使用の言語パックとFeature on Demand(FOD)パッケージの完全削除に影響する問題が修正されました。この問題により、不要なストレージ消費が発生し、Windows Updateのインストール時間が長くなっていました。
  • [プリンターと周辺機器]:デュアルプロトコルインターフェースを備えたUSB接続の多機能プリンターで、スキャンに失敗しオペレーティングシステムの内蔵スキャン機能を使用できなくなる問題が修正されました
  • [スタートメニュー]
    • スタート メニューからジャンプ リストが消える問題が修正されました
    • 更新プログラムをインストールした後にスタート メニューが起動しない問題が修正されました
  • [ウィンSaS]
    • 「設定 > システム > バージョン情報」にバージョン 22H2 ではなくバージョン 2009 が誤って表示される問題が修正されました
    • 欧州経済領域 (EEA) での DMA 準拠を維持するために、新しい既定のブラウザーが設定されると、タスク バーとスタート メニューに自動的に固定されるようになりました。
    • デフォルトのブラウザを設定するときに、HTTP と .pdf ファイル タイプを関連付ける動作が変更されました。
  • [サービス]:ForceAutoLogon構成とShift Overrideを使用しているキオスク デバイスが、サポート管理者によってロックおよびロック解除された後にブルー スクリーンで応答しなくなる可能性がある問題が修正されました
  • [ファイルサーバー]:SMB共有にあるリソースに対するOplock解除要求を確認するときにシステムが応答を停止する可能性がある問題が修正されました
  • [監査]:権限使用の監査に関するセキュリティイベントログが過剰に生成され、システムドライブを圧迫し、ユーザーがサインインできなくなる問題が修正されました。(KB5060826からの情報)
  • [認証]:Windows 11 22H2 または 23H2 を実行しているドメインに参加しているマシンが Windows Server 2025 ドメイン コントローラー上のアカウントパスワードを更新できず、信頼関係の問題が発生する問題が修正されました。(KB5060826からの情報)
  • [ディスプレイカーネル]:デバイスを再起動するまでリモート デスクトップ プロトコル (RDP) 接続ができなくなる問題が修正されました。(KB5060826からの情報)
  • [ネットワーク ファイル共有]:サーバー メッセージ ブロック (SMB) 共有にあるリソースに接続するときにワークステーションとサーバーが応答を停止する可能性がある問題が修正されました。(KB5060826からの情報)
  • [Windows Hello]:Windows Hello for Businessで期限切れの証明書の自動更新が妨げられていた問題に対処します。(KB5060826からの情報)
  • [Windows Search]:Windows Search の応答が非常に遅く、検索ボックスが使用可能になるまでに 10 秒以上かかることがある問題が修正されました。(KB5060826からの情報)

Windows 10 サービス スタック更新プログラム (KB5063706):

Microsoft は、お使いのオペレーティング システム向けの最新のサービス スタック アップデート (SSU) と最新の累積更新プログラム (LCU) を統合しました。SSU により更新プロセスの信頼性が向上し、更新プログラムのインストール時に発生する可能性のある問題が軽減されます。

この更新プログラムは、Windows 更新プログラムをインストールするコンポーネントであるサービス スタックの品質を向上させます。SSU の詳細については、関連ドキュメントを参照してください。

このアップデートの既知の問題:

  • Notoフォントの問題:症状:Microsoft EdgeやGoogle ChromeなどのChromiumベースのブラウザで96DPI(100%スケーリング)で表示すると、CJK(中国語、日本語、韓国語)のテキストがぼやけたり不明瞭になったりするという報告があります。この問題は、96DPIでのピクセル密度の制限により、CJK文字の明瞭度と配置が低下する可能性があるためです。回避策:MicrosoftはGoogleと協力して調査を進めています。ディスプレイのスケーリングを上げると、テキストレンダリングが強化され、明瞭度が向上する場合があります。さらなるサポートが必要な場合は、Google Noto Fonts公式GitHubリポジトリから問題を報告できます。
  • 延期ポリシーによる更新の遅延:症状:IT管理者が品質更新プログラム(QU)の延期ポリシーを使用している環境の一部デバイスでは、2025年6月のWindowsセキュリティ更新プログラム(KB5060533)の受信に遅延が発生する可能性があります。これは、更新メタデータのタイムスタンプ(6月20日)とリリース日(6月10日)の不一致によるものです。回避策:更新プログラムの展開を加速するために、管理者は延期設定をバイパスするための迅速化ポリシーを作成するか、影響を受けるデバイスの遅延時間を減らすために展開リングまたは延期構成を調整できます。この遅延は更新プログラムの提供開始時期のみに影響し、品質や適用性には影響しません。

3. 今回分のKB適用で発生する可能性のある障害

このサイトでは、独自情報として既知の不具合のほかに、公開されたKBの内容と過去の事例に基づき、発生が予測される可能性のある障害について考察しています。これはあくまで予測であり、全ての環境で発生するものではありませんので、参考情報としてご活用ください。

それでは、OS/バージョン別に見ていきましょう。

3.1. Win11(24H2)のKB適用で発生する可能性のある障害

Microsoftは現時点では、本更新プログラム(KB5062553)に関する既知の問題を認識していません。(6月時点の既知の不具合は解消されたようです)

しかし、Windows 11 Version 24H2は、Windows 11のメジャーアップデートであり、多くの新機能や内部的な変更が含まれています。特に、古い周辺機器やドライバーとの互換性問題が発生しやすい傾向にありますが、新しい機材や一般的な構成のPCであっても、特定のアプリケーションや利用シナリオで問題が発生する可能性があり、決して安心はできません。

  • OS起動・シャットダウンの遅延/フリーズ: コアシステムやパフォーマンス関連の修正が含まれるため、ごくまれに起動やシャットダウンに時間がかかったり、フリーズしたりする問題が発生する可能性があります。
  • ネットワーク接続の不安定化: ネットワークファイル共有やRDP接続の修正があるため、場合によってはネットワークドライブへのアクセスが不安定になったり、リモートデスクトップ接続に問題が生じたりする可能性が考えられます。特に、複雑なネットワーク環境やVPNを利用している場合に注意が必要です。
  • 周辺機器の動作異常: 直接的な記述はありませんが、Dynamic UpdateやOSの基盤部分の変更により、プリンター、スキャナー、特殊なUSBデバイスなど、一部の周辺機器が一時的に認識されなくなったり、正常に動作しなくなったりする可能性も考えられます。ドライバーの再インストールや更新で解決することが多いです。
  • アプリケーションの予期せぬ終了/動作不良: .NET Frameworkの更新やアプリの既定値の変更が含まれるため、特定のアプリケーション(特に古いものや、システムに深く統合されるタイプのアプリ)が、起動しなくなったり、予期せずクラッシュしたりする可能性があります。特に24H2では、AutoCAD 2022、Voicemeeter、Easy Anti-Cheatなど、特定のアプリケーションとの互換性問題が報告されています。
  • 認証関連の問題(旧OSからのアップグレードPCへの影響を含む): Windows Helloやドメイン参加済みマシンのパスワード更新に関する修正があるため、複雑な認証環境やエンタープライズ環境では、アップデート後に一時的な認証エラーが発生する可能性も考えられます。

    【独自考察:旧OSからのアップグレードPCへの影響】

    Windows 11 Version 24H2は、「POPCNT」命令をサポートするCPUが必須となるなど、より厳格なハードウェア要件が導入されています。このため、旧OS(Windows 7/8.1など)から直接アップグレードしたPCの中には、この要件を満たさず、24H2へのアップデート自体が不可能、または起動不能となるリスクがあります。

    また、アップグレードPCは、OSクリーンインストールされたPCと比べて、古いドライバーや互換性の低いソフトウェアが残存している可能性が非常に高いです。24H2は新しい機能や内部的な変更が多いため、これらの古いコンポーネントが原因で、システムの不安定さ(ブルースクリーン、フリーズなど)や、結果として認証プロセスを含むOSの動作全体に深刻な影響を与える可能性がより高まります。

    特に、旧OSからアップグレードしたPCがドメインに参加しており、かつ比較的新しいWindows Serverのドメインコントローラーが混在しているような複雑なエンタープライズ環境下にある場合は、認証関連の問題(ドメイン参加の失敗、信頼関係の問題など)が発生するリスクがさらに増大します。このシナリオでは、アップグレード経路そのものよりも、環境の複雑さやレガシーな要素との組み合わせが問題を引き起こす主要な要因となり得ます。

    したがって、旧OSからのアップグレードPCをご利用のユーザーで、ドメイン環境や特殊な認証設定を使用している場合は、24H2へのアップデートは特に慎重に行い、事前の十分な情報収集とバックアップを強く推奨します。

これらの予測は、過去のWindows Updateの傾向や今回のKB内容、および24H2で報告されている既知の問題から独自に考察したものです。ほとんどのユーザー環境では問題なく適用されると予想されますが、念のため上記の点にご留意いただき、万が一不具合が発生した際のトラブルシューティングの参考にしていただければ幸いです。

3.2. Win11(23H2)のKB適用で発生する可能性のある障害

Microsoftは現時点では、本更新プログラム(KB5062552)に関する既知の問題を認識していません。また、プレビュー版(KB5060826)で報告されていた「Notoフォントの問題」も解消されたようです。

しかし、KB5062552は、そのベースとなっているWindows 11 Version 22H2の改善点もすべて含んでおり、さらにアプリの既定値、PC移行、Windows共有、Windowsセットアップといった新機能や変更も含まれています。これらの変更は、システムの安定性を高めるものですが、まれに特定の環境下で予期せぬ挙動を引き起こす可能性も考えられます。

  • OS起動・シャットダウンの遅延/フリーズ: コアシステムやパフォーマンス関連の修正が含まれるため、ごくまれに起動やシャットダウンに時間がかかったり、フリーズしたりする問題が発生する可能性があります。
  • ネットワーク接続の不安定化: ネットワークファイル共有やRDP接続の修正があるため、場合によってはネットワークドライブへのアクセスが不安定になったり、リモートデスクトップ接続に問題が生じたりする可能性が考えられます。特に、複雑なネットワーク環境やVPNを利用している場合に注意が必要です。
  • 周辺機器の動作異常: 直接的な記述はありませんが、Dynamic UpdateやOSの基盤部分の変更により、プリンター、スキャナー、特殊なUSBデバイスなど、一部の周辺機器が一時的に認識されなくなったり、正常に動作しなくなったりする可能性も考えられます。ドライバーの再インストールや更新で解決することが多いです。
  • アプリケーションの予期せぬ終了/動作不良: .NET Frameworkの更新やアプリの既定値の変更が含まれるため、特定のアプリケーション(特に古いものや、システムに深く統合されるタイプのアプリ)が、起動しなくなったり、予期せずクラッシュしたりする可能性があります。
  • 認証関連の問題(旧OSからのアップグレードPCへの影響を含む): Windows Helloやドメイン参加済みマシンのパスワード更新に関する修正があるため、複雑な認証環境やエンタープライズ環境では、アップデート後に一時的な認証エラーが発生する可能性も考えられます。

    【独自考察:旧OSからのアップグレードPCへの影響】

    今回の認証関連の修正は、主に新しいWindows Server環境やエンタープライズ認証機能を使用しているドメイン参加PCを対象としていると考えられます。そのため、Windows 7/8.1から直接無償アップグレードしたPCが、純粋なコンシューマー環境で使用されている場合、この修正による直接的な影響は小さいでしょう。

    しかし、アップグレードPCは、OSクリーンインストールされたPCと比べて、古いドライバーや互換性の低いソフトウェアが残存している可能性があります。このような古いコンポーネントが間接的にシステムの不安定さを引き起こし、結果として認証プロセスを含むOSの動作全体に影響を与える可能性は否定できません。

    特に、もし旧OSからアップグレードしたPCがドメインに参加しており、かつ比較的新しいWindows Serverのドメインコントローラーが混在しているような複雑な環境下にある場合は、この認証関連の問題の影響を受ける可能性があります。このシナリオでは、アップグレード経路そのものよりも、環境の複雑さやレガシーな要素との組み合わせが問題を引き起こす要因となり得ます。

    したがって、旧OSからのアップグレードPCをご利用のユーザーで、ドメイン環境や特殊な認証設定を使用している場合は、特に注意が必要です。

これらの予測は、過去のWindows Updateの傾向や今回のKB内容から独自に考察したものです。ほとんどのユーザー環境では問題なく適用されると予想されますが、念のため上記の点にご留意いただき、万が一不具合が発生した際のトラブルシューティングの参考にしていただければ幸いです。

3.3. Win10(22H2)のKB適用で発生する可能性のある障害

Microsoftは現時点で、本更新プログラム(KB5062554)に関する新たな既知の問題を認識していません。しかし、以下の点がすでに既知の問題として挙げられています。

  • Notoフォントの問題(既知の不具合): Microsoft EdgeやGoogle ChromeなどのChromiumベースのブラウザで96DPI(100%スケーリング)で表示した場合に、CJK(中国語、日本語、韓国語)テキストがぼやける、または不明瞭になる現象が報告されています。これは、96DPIでのピクセル密度の制限に起因しています。回避策としては、ディスプレイのスケーリングを上げることで明瞭度が向上する場合があります。Microsoftは現在、Googleと協力してこの問題の解決に取り組んでいます。
  • 延期ポリシーによる更新の遅延(既知の不具合): IT管理者が品質更新プログラムの延期ポリシーを使用している環境の一部デバイスで、2025年6月のWindowsセキュリティ更新プログラムの受信に遅延が発生する可能性があります。これは更新メタデータのタイムスタンプの不一致によるもので、管理者は迅速化ポリシーの作成や延期設定の調整で対応できます。

上記の既知の不具合のほかに、今回のKB5062554は、複数の過去のプレビュー版や帯域外更新の修正を含んでおり、広範囲なコンポーネントに影響を与える可能性があります。これにより、稀に以下のような予期せぬ不具合が発生する可能性も考えられます。

  • プリンターや周辺機器の動作不良: USB接続の多機能プリンターのスキャン失敗や、その他の周辺機器(特に古いもの)が認識されない、または正常に動作しないといった問題がごく稀に発生する可能性があります。ドライバーの再インストールや更新で解決することが多いです。
  • スタートメニューやタスクバーの表示問題: スタートメニューのジャンプリスト消失、起動不良、タスクバーアイコンの表示調整など、UI関連の修正が含まれるため、アップデート後にこれらの表示が一時的に崩れる、あるいは機能が予期せず動作しないといった軽微な問題が考えられます。
  • アプリケーションの起動や動作の不安定化: 特にCOM機能やEntra ID WAMプラグインなど、システムの中核機能に関わる修正が含まれるため、これらの変更と連携する一部のサードパーティ製アプリケーション(特に古いものや業務アプリ)が、起動しなくなったり、予期せず終了したりする可能性があります。
  • ネットワーク接続・ファイル共有の問題: SMB共有や認証プラットフォームに関する修正が含まれるため、複雑なネットワーク環境やドメイン環境でファイルサーバーへの接続が不安定になったり、共有リソースへのアクセスに問題が生じたりする可能性が考えられます。

これらの予測は、過去のWindows Updateの傾向と今回のKB内容から独自に考察したものです。Windows 10は比較的安定していますが、念のため上記の点にご留意いただき、万が一不具合が発生した際のトラブルシューティングの参考にしていただければ幸いです。

4. 悪意のあるソフトウェアの削除ツール (KB890830)

2025/07/09時点での配信はありません。

5. Windows 11 (23H2) から 24H2 への強制アップデートに対処する

Windows 11 (23H2) から 24H2 への強制アップデートは、ユーザーの意図しない環境変化を引き起こす可能性があります。以下の点に留意し、必要に応じて対応を行ってください。

一般コンシューマー向けではありませんしMS推奨では無いのですが、「背に腹は代えられない」という部分がありますので、このサイトでもレジストリ操作などで24H2へのVerアップを停止する方法を公開します。十二分に注意を払って利用してください。利用する方は、【自己責任】Win11(24H2)へのアップグレードを停止する【2025/04/23】をご覧ください。

5.1. 誤って24H2へのアップデートが始まったのを止める方法

誤って(意図せず/予期せず)24H2へのアップデートが開始してしまった場合は、慌てずに以下の手順で対応してください。

  • ダウンロード中の場合: Windows Update設定画面で「更新の一時停止」操作を行ってください。クリーンアップに時間がかかる場合がありますが、そのまま待ちます。
  • インストールが始まってしまった場合: 途中で停止するとOSに不具合が発生しやすくなるため、そのまま完了させてください。完了後にPCを再起動し、起動オプションから「以前のバージョンに戻す」(ロールバック)を試みてください。

5.2. 24H2へのアップグレード自体を停止する方法

自動更新を停止する方法として、以下の手段を検討してください。どうも24H2へのアップグレードだけを個別に止める方法はなく、システム全体の自動更新停止が唯一の手段のようです。

  • Windows Pro / Enterpriseエディション: ローカルグループポリシーエディターで自動更新を無効化する。
  • Windows Homeエディション: レジストリ操作で自動更新を停止する。

詳細な手順は、以下の外部記事を参照してください。
簡単!Windows 11 24H2への自動更新をブロック!自動アップデートさせない方法とアップデートを元に戻す手順 画像付きで解説【初心者向け】2025年2月版

重要:過去にローカルグループポリシーエディターで設定していた方も、Home版では設定が反映されなくなった事例が報告されています。Home版ユーザーはレジストリでの停止方法への切り替えを検討してください。


Q&A

1. Q: セキュアブートの証明書の有効期限が切れるとどうなりますか?

A: ほとんどのWindowsデバイスで使用されているセキュアブート証明書は、2026年6月以降に順次有効期限が切れます。期限内にこれらの証明書が更新されない場合、主に以下のような問題が発生する可能性があります。

PCの起動に関する問題: デバイスが起動時にセキュアブートの認証に失敗し、「セキュアブート違反: 無効な署名が検出されました」といったエラーメッセージが表示され、PCが起動できなくなる恐れがあります。これは、特にセキュアブートが有効になっているPCで発生するリスクがあります。

セキュリティ更新プログラムの受信停止: 期限切れの証明書が残存していると、Windowsが新しいセキュリティ更新プログラムを信頼できなくなり、重要なセキュリティ修正を受け取れなくなる可能性があります。これにより、システムが新たな脅威に対して脆弱な状態になるリスクが高まります。

ブートローダーの更新不可: Windowsの起動に必要なブートローダーの更新がブロックされるなど、システムの保守性やセキュリティ機能の維持が困難になることがあります。

対策:

通常のWindows Updateの適用: ほとんどの個人ユーザーや自動更新を有効にしている企業では、必要な新しい証明書(2023年版)がWindows Updateを通じて自動的に配信され、インストールされる予定です。日頃からWindows Updateを最新の状態に保つことが最も重要です。

手動での確認と対応(該当する場合):

Windows Updateの管理を厳密に行っている組織は、Microsoftが提供するガイダンスを確認し、計画的に証明書を更新する必要があります。

ご自身のPCのセキュアブートの状態を確認したい場合は、「ファイル名を指定して実行」でmsinfo32と入力し、「システム情報」ウィンドウで「セキュア ブートの状態」を確認してください。「オン」になっていれば、セキュアブートが有効です。

より詳細な情報や手動での対応手順については、記事冒頭の「特殊:Windows セキュアブート証明書の有効期限 など」セクションにあるMicrosoftの公式ドキュメント「Windowsセキュアブート証明書の有効期限とCAの更新」を参照してください。

2. Q: セキュアブートを無効にしている場合や、TPM/セキュアブートを回避してWindows 11を導入している場合はどうなりますか?

A: これらのケースでは、セキュアブート証明書の有効期限切れに対する挙動が異なります。

セキュアブートを無効にしている場合:

セキュアブートが最初から無効になっているPCでは、OSの起動プロセスがこれらの証明書に依存していません。したがって、証明書の有効期限が切れても、起動不能になる直接的な影響は受けないと考えられます。

しかし、セキュアブートが無効であることは、ブートキットなどのプリブートマルウェアに対する保護が低下している状態を意味します。セキュリティ上のリスクが高まることに注意が必要です。

また、セキュアブートが無効な状態では、Windows Updateが新しいセキュアブート証明書を自動的にインストールしない可能性が高いです。将来的にセキュアブートを有効にしようとした際に、古い証明書が原因で問題が発生する可能性があります。

TPMやセキュアブートの要件を回避してWindows 11を導入している場合:

TPMはセキュアブート証明書の有効期限とは直接関係ありませんが、TPMを回避してWindows 11を導入している場合、BitLockerなどTPMに依存するセキュリティ機能が制限されたり、正常に機能しなかったりする可能性があります。

セキュアブートの要件を回避している場合、それは実質的にセキュアブートが無効な状態でWindows 11が動作していることを意味します。このため、前述の「セキュアブートを無効にしている場合」と同様に、証明書期限切れによる直接的な起動不能には陥りにくいでしょう。

しかし、Windows 11はセキュアブートとTPM 2.0の有効化を公式なシステム要件としています。これらの要件を回避して導入されたOSは、「サポートされていない構成」で動作していることになります。

このような非サポート構成では、将来のWindows Update(特に大型の機能更新プログラム)が正しく適用されない、特定のセキュリティ機能が利用できない、予期せぬシステムの不安定化、さらにはMicrosoftからのサポートを受けられないといった潜在的なリスクが非常に高まります。セキュアブート証明書の自動更新も行われない可能性が高いです。

対策:

セキュアブートを無効にしている場合や要件を回避している場合は、セキュリティリスクが高い状態であることを認識してください。

可能であれば、PCのUEFI設定でセキュアブートを有効にし、Windows 11の公式要件を満たすことを検討してください。

非サポート構成でWindows 11を運用し続ける場合は、重大な問題が発生した場合にMicrosoftのサポートを受けられないことを理解し、自己責任での運用となります。重要なデータの定期的なバックアップと、万が一の事態に備えたOS再インストールの準備を強く推奨します。

3. Q: アップデートはすぐに適用すべきですか?

A: 特にWindows 11 24H2のような新しめのバージョンでは、リリース直後の不具合報告も多いため、重要なデータのバックアップを取り、しばらく様子を見てから適用することを推奨します。自動更新を一時停止する設定も検討できます。

4. Q: アップデート後にPCの動作がおかしくなりました。どうすればよいですか?

A: まずはPCの再起動を試してください。改善しない場合は、システムの復元ポイントからの復元や、該当KBのアンインストールを検討してください。詳細な手順は記事内の「アップデート適用前に推奨される処置」や「誤って24H2へのアップデートが始まったのを止める方法」を参考にしてください。

5. Q: .NET Frameworkの更新は必要ですか?

A: .NET Frameworkは多くのアプリケーションの動作に必要なコンポーネントです。セキュリティ修正も含まれるため、基本的には適用を推奨します。

6. Q: Windows 11 24H2への自動アップグレードを避けたいのですが?

A: 記事内の「Windows 11 (23H2) から 24H2 への強制アップデートに対処する」セクションで、具体的な停止方法(グループポリシーやレジストリ操作)を解説しています。


最後に

最後まで記事を読んでいただき、本当にありがとうございました。

Windows UpdateはPCを最新の状態に保ち、セキュリティを強化するために不可欠です。特に、セキュアブート証明書の有効期限切れのような潜在的なリスクや、Windows 11 Version 24H2のような特定のバージョンが持つ特異性は、事前の情報収集と適切な準備によってその影響を大きく軽減できます。本記事が、皆さんのPCの安定稼働とセキュリティ維持の一助となれば幸いです。

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