はじめに:この記事について
2025年6月第4週にMicrosoftから配信されたWindows Updateの定例更新(またはプレビュー更新)に関する情報です。
この情報が、あなたのPCを安全かつ快適に保つための一助となれば幸いです。目次から気になる項目へジャンプしてください。
対象 | KBナンバー |
---|---|
Win11(24H2) | 2025/06/25 06:00現在未配信 |
Win11(23H2) | 2025/06/25 06:00現在未配信 |
Win10(22H2) | KB5061087(06/24)
KB5063159(06/16) |
悪意 | 2025/06/25 06:00現在未配信。多分今回は無し。 |
.NET/.net | 2025/06/25 06:00現在未配信。遅れて配信される可能性があります。 |
予備 |
対象 | 内容 |
---|---|
キーワード | Windows Update, KB, 2025年5月 更新, Windows 10, Windows 11, 不具合, 障害, セキュリティ, 予測, 予防, 解決策 |
対象OS/Ver. | Windows 11 (24H2, 23H2), Windows 10 (22H2) |
情報元PC | Win11 (24H2) AMD CPU実機, Win11 (23H2) AMD CPU仮想マシン, Win10 (22H2) AMD CPU仮想マシン |
対象読者 | Windows Update関連情報を求めるユーザー、PCの安定稼働を重視する方、情報システム担当者など |
AIの利用 | 記事中の記述事項の調査・整理・予測に、AIを利用しています |
履歴 | 2025/06/25…初版公開 |
アップデート適用前に推奨される処置
必須
明示的にシステムの復元ポイントを作成しておく
「コントロールパネル」>「システムとセキュリティ」>「システム」>「システムの保護」から、分かりやすい名前(例:2025年5月WU適用前)をつけて手動で復元ポイントを作成しておきましょう。
BitLocker回復キーの再確認と複数箇所への保存
aka.ms/myrecoverykey からMSアカウントに保存されているか確認し、別途USBメモリや紙に印刷して保管してください。
推奨
システム全体の完全なバックアップ
信頼できるサードパーティ製ソフトで、OSを含むシステムドライブ全体のイメージバックアップを取得しておきましょう。
重要なデータの外部ドライブへのバックアップ
これは日常的に行うべきことですが、アップデート前には改めて確認してください。
OS・バージョン別アップデート詳細
お使いのOSとバージョンに合わせて、詳細な更新内容をご確認ください。
現在 MS は、毎月第2週の正式版 KB 発表時に前月第4週に配信した プレビュー KB の内容はそちらを参照するようにということでアナウンスするため、KB の内容が一目で把握しにくくなっています。このサイトでは、プレビュー KB の内容と翌月のの正式版 KB の内容を比較検討して統合して掲載しています。
Windows 11 Version 24H2
ダウンロードリンク
2025/06/25 06:00現在未配信。配信後に掲載します。
Windows 11 Version 23H2
ダウンロードリンク
2025/06/25 06:00現在未配信。配信後に掲載します。
Windows 10 Version 22H2
ダウンロードリンク
帯域外:KB5063159(06/16)
ロール・プレ:KB5061087(06/24)
2025-06 x64 ベース システム用 Windows 10 Version 22H2 の累積更新プログラム (KB5063159)
2025年6月16日 – KB5063159 (OS ビルド 19045.5968) 帯域外
06/16に配信されていたのですが、気が付かずいましたのでここに掲載します。Surface Hub v1 の起動エラー修正です。
重要ポイント
- Surface Hub v1 の起動エラー修正: 以前のアップデート(KB5060533)で発生した「セキュア ブート違反」エラーを防ぎます。
- KB5060533はSurface Hub v1向けに一時停止されていましたが、今回のKB5063159がその代替となります。
- 更新推奨: EKB KB5015684を使用して、Windows 10 バージョン 22H2 へ更新してください。
- サービススタック更新プログラム (KB5063158): 更新プロセスの信頼性を向上させ、インストール時の問題を軽減します。
既知の問題
- CJKフォントのぼやけ:
- 症状: Chromiumベースのブラウザ(Edge, Chromeなど)で96DPI(100%スケーリング)表示時に、中国語・日本語・韓国語のテキストがぼやけて不明瞭になる場合があります。
- 原因: 3月のプレビューアップデートで導入されたNotoフォントと96DPIのピクセル密度制限によるものです。
- 回避策: ディスプレイのスケーリングを125%または150%に上げると、テキストの鮮明度が向上します。
- 今後の対応: Microsoftが現在調査中であり、詳細が分かり次第情報が提供される予定です。
まとめ
今回のKB5063159は、特にSurface Hub v1の起動問題を修正する重要なアップデートです。また、更新プロセスの安定性を高めるサービススタックの改善も含まれています。
一部の環境でCJKフォントの表示がぼやける既知の問題がありますが、一時的な回避策も示されています。対象となる方は、ぜひアップデートを適用して、システムの安定性を保ちましょう。
2025-06×64 ベース システム用 Windows 10 Version 22H2 の累積更新プログラム (KB5061087)
2025年6月24日 – KB5061087 (OS ビルド 19045.6036) プレビュー
この更新プログラムは、様々なシステムの不具合を解消し、一部の機能には利用方法の変更も含まれています。
全体的な品質向上と重要な注意点
- このアップデートを最大限に活用するためには、EKB KB5015684 を使用して、お使いのWindows 10をバージョン 22H2 に更新しておくことが推奨されます。
修正された主な問題
- COM機能の安定化: Windowsプラットフォーム上のCOM機能で、リモートアクティベーションがエラー
0x8001011
で失敗していた問題が修正されました。 - curlツールの更新: Windowsに標準搭載されている
curl
ツールが、より新しいバージョンv8.13.0
に更新されました。 - Entra ID (WAM) プラグインの改善: Entra ID Windows アカウント マネージャー (WAM) プラグインにおけるデバイス登録の問題が修正されました。
- ストレージ消費の削減: 未使用の言語パックやFeature on Demand(FOD)パッケージが完全に削除されず、不要なストレージを消費したり、Windows Updateのインストール時間を長くしたりする問題が解消されました。
- プリンターのスキャン機能修正: デュアルプロトコルインターフェースを持つUSB接続の多機能プリンターで、スキャンが失敗し、OSの内蔵スキャン機能が使えなくなる問題が修正されました。
- スタートメニューの不具合解消: スタートメニューからジャンプリストが消える問題や、更新プログラムのインストール後にスタートメニューが起動しない問題が修正されました。
- バージョン情報の正確性: 「設定 > システム > バージョン情報」で、正しいバージョン(22H2)ではなく「2009」と誤って表示される問題が修正されました。
- キオスクデバイスの安定性:
ForceAutoLogon
構成とShift Override
を使用しているキオスクデバイスが、管理者によるロック解除後にブルースクリーンで応答しなくなる可能性がある問題が修正されました。 - SMB共有の応答性改善: SMB共有にあるリソースに対するOplock解除要求を確認する際に、システムが応答を停止する可能性があった問題が修正されました。
機能の動作変更点 (特にEEA向け)
- ブラウザの自動固定: 欧州経済領域 (EEA) におけるデジタル市場法 (DMA) への準拠を維持するため、新しい既定のブラウザを設定すると、タスクバーとスタートメニューに自動的に固定されるようになりました。
- ファイル関連付けの自動化: デフォルトのブラウザを設定する際に、HTTPと.pdfファイルタイプも自動的に関連付けられるようになりました。
サービススタック更新プログラム (KB5061902)
- このアップデートには、最新のサービススタックアップデート (SSU) と累積更新プログラム (LCU) が統合されています。SSUは、Windows Updateプロセスの信頼性を向上させ、更新プログラムのインストール時の問題を軽減する重要な役割を担っています。
このアップデートの既知の問題
KB5061087には、Microsoftが現在認識している以下の既知の問題が報告されています。
- NotoフォントによるCJKテキストのぼやけ
- 症状: Microsoft EdgeやGoogle ChromeなどのChromiumベースのブラウザで、96DPI(100%スケーリング) で表示すると、中国語、日本語、韓国語 (CJK) のテキストがぼやけたり不明瞭になったりする場合があります。
- 原因: 2025年3月のプレビューアップデートで導入されたNotoフォントが、96DPIでのピクセル密度の制限により、CJK文字の明瞭度と配置に影響を与える可能性があるためです。
- 回避策: 一時的な回避策として、ディスプレイのスケーリングを125%または150%に上げると、テキストの鮮明度が向上する可能性があります。詳細については、Microsoftのサポートページ「Windowsで画面の解像度とレイアウトを変更する」を参照してください。
- 状況: Microsoftはこの問題を現在調査中であり、詳細が分かり次第、改めて情報が提供される予定です。
まとめ
今回のWindows 10 KB5061087アップデートは、多岐にわたる重要な修正が含まれており、システムの安定性と利便性の向上に大きく貢献します。COM機能の不具合、プリンターのスキャン問題、スタートメニューの不具合など、これまでユーザーが直面していた様々な問題が解消されることで、より快適なPC環境が期待できます。
既知の問題としてCJKフォントの表示に関するものがありますが、一時的な回避策が提供されていますので、該当する方はお試しください。
予測できる障害中、発生した場合に利用者への影響が大きかったり重大になると考えられるもの
今回分のKB内容で発生する可能性のある障害のうち、発生した場合にユーザーへの影響が大きいと考えられるものを抜粋しています。
MSが発表しているKB内容に基づき「私が勝手に予想した事柄」ですので、読み物程度に考えておいてください。
利用方法としては頭の隅に留め置いて、手元で障害が発生した場合に「そういえば…」と思い返していただいて役に立てば幸いと言う程度です。
Windows 11 (24H2) は比較的新しいバージョンであり、Copilot+ PC向けのAI機能など、多くの新機能が導入されています。そのため、影響が重大になる可能性のある項目が複数あります。
※ 抜粋ではなく詳細を見たい方は次のセクション「今回のKB適用で発生する可能性のある障害(詳細版)」を御覧ください。
Windows 11 (24H2) の場合
N/A
Windows 11 (23H2) の場合
N/A
Windows 10 (22H2) の場合
KB5063159
既知の問題以外は、特にありません
KB5061087
既知の問題以外で、KB5061087を適用することによって、広くユーザーに影響するような重大な新しい障害が発生する可能性は低いと予測されます。
今回分のKB適用で発生する可能性のある障害
今回分ので発生する可能性のある障害の予想です。
MSが発表しているKB内容に基づき「私が勝手に予想した事柄」ですので、読み物程度に考えておいてください。
利用方法としては頭の隅に留め置いて、手元で障害が発生した場合に「そういえば…」と思い返していただいて役に立てば幸いと言う程度です。
それでは、OS/バージョン別に見ていきましょう。
Win11(24H2)のKB適用で発生する可能性のある障害
N/A
Win11(23H2)
N/A
Win10(22H2)
KB5063159
特にありません
KB5061087
KB5061087の内容から予測される障害は、主に「既知の問題」として明記されている内容になります。
したがって、最も予測される障害は、やはり「CJK(中国語、日本語、韓国語)フォントの表示がぼやける問題」です。
- 詳細な予測される影響:
- 日本語、中国語、韓国語のテキストを扱うユーザー: 特に影響を受ける可能性が高いです。
- 低DPI(96DPI、100%スケーリング)のディスプレイを使用しているユーザー: より顕著にぼやけを感じるかもしれません。
- Chromiumベースのブラウザ(Microsoft Edge、Google Chromeなど)の利用者: ウェブサイト上のテキストが影響を受ける可能性があります。
Microsoftはこれを「調査中」としており、現時点での回避策はディスプレイのスケーリング変更(125%または150%に上げる)です。このことから、この問題はソフトウェアレベルでのフォントレンダリングに関する課題であり、一時的な回避策はあるものの、根本的な修正にはMicrosoftからの追加のパッチが必要であることが予測されます。
その他の障害(可能性は低いがゼロではないもの)の予測:
KB5061087は多くの問題を修正するものであり、基本的にはシステムの安定性向上に寄与します。しかし、更新プログラム全般に言えることとして、以下のような予測もできます。
- 特定のハードウェア/ドライバーとの稀な競合: KB5061087が修正する多岐にわたる項目(COM機能、プリンター、サービスなど)は、システムの中核に近い部分に触れることもあります。そのため、非常にまれなケースですが、特定の古いハードウェアや、カスタムドライバーなどとの間で予期せぬ競合が発生し、軽微な機能不全や安定性の低下が起こる可能性も否定できません。ただし、これは特定の環境に限定されることがほとんどです。
- アップデートの適用に失敗する可能性: ダウンロード中にネットワークが不安定になったり、ディスク容量が不足したりするなど、ユーザーの環境要因でアップデートの適用自体がうまくいかないことがあります。これはKB5061087特有の障害というよりは、Windowsアップデート全般で起こりうる事象です。
総じて、KB5061087を適用することによって、広くユーザーに影響するような重大な新しい障害が発生する可能性は低いと予測されます。主な懸念は、公式に明記されているCJKフォントの表示問題に限られるでしょう。
.NETと.net
2025/06/25 06:00現在未配信。
遅れて配信される可能性があります。
悪意のあるソフトウェアの削除ツール (KB890830)
2025/06/25 06:00現在未配信。
今回はたぶんありません。
Windows 11 (23H2) から 24H2 への強制アップデートに対処する
Windows 11 (23H2) から 24H2 への強制アップデートは、ユーザーの意図しない環境変化を引き起こす可能性があります。以下の点に留意し、必要に応じて対応を行ってください。
誤って24H2へのアップデートが始まったのを止める方法
誤って(意図せず/予期せず)24H2へのアップデートが開始してしまった場合は、慌てずに以下の手順で対応してください。
- ダウンロード中の場合: Windows Update設定画面で「更新の一時停止」操作を行ってください。クリーンアップに時間がかかる場合がありますが、そのまま待ちます。
- インストールが始まってしまった場合: 途中で停止するとOSに不具合が発生しやすくなるため、そのまま完了させてください。完了後にPCを再起動し、起動オプションから「以前のバージョンに戻す」(ロールバック)を試みてください。
24H2へのアップグレード自体を停止する方法
自動更新を停止する方法として、以下の手段を検討してください。どうも24H2へのアップグレードだけを個別に止める方法はなく、システム全体の自動更新停止が唯一の手段のようです。
- Windows Pro / Enterpriseエディション: ローカルグループポリシーエディターで自動更新を無効化する。
- Windows Homeエディション: レジストリ操作で自動更新を停止する。
詳細な手順は、以下の外部記事を参照してください。
簡単!Windows 11 24H2への自動更新をブロック!自動アップデートさせない方法とアップデートを元に戻す手順 画像付きで解説【初心者向け】2025年2月版
重要:過去にローカルグループポリシーエディターで設定していた方も、Home版では設定が反映されなくなった事例が報告されています。Home版ユーザーはレジストリでの停止方法への切り替えを検討してください。
最後に
最後まで記事をお読みいただき、誠にありがとうございました。
今回の記事は以上となります。
記事へのご質問やフィードバックについて
記事の内容に関してご不明な点やご質問がありましたら、お気軽にコメント欄にご投稿ください。すべてのご質問に必ずしも回答できるとは限りませんが、可能な限りお答えしたり、今後の記事作成の参考にさせていただきます。
この記事中の広告リンクについて
この記事中の広告リンク一覧です。
記事本文中の広告リンク
この記事にはありません。
サイドバーやヘッダー部分などの広告
広告が表示されています。
業者名や商品名など
この記事では明示的にプロモーションとして取り扱っているものはありませんが、MiniTool ShadowMakerは過去に無償提供を受けたことがあるソフトです。
なお、過去のプロモーションなどで取り扱った商品名や企業名などがプロモーション目的ではなくとも記載されている場合があります。
過去のプロモーションなどで取り扱った企業名は、できる限りステマ規制に関する表示についてのアフィリエイト等関連業者名一覧の項で記載していますので、お手数ですがそちらでご確認ください。
この記事中の広告リンクについて
この記事中の広告リンク一覧です。
記事本文中の広告リンク
この記事にはありません。
サイドバーやヘッダー部分などの広告
広告が表示されています。
業者名や商品名など
この記事では明示的にプロモーションとして取り扱っているものはありません。
ただし、過去のプロモーションなどで取り扱った商品名や企業名などがプロモーション目的ではなくとも記載されている場合があります。
過去のプロモーションなどで取り扱った企業名は、できる限りステマ規制に関する表示についてのアフィリエイト等関連業者名一覧の項で記載していますので、お手数ですがそちらでご確認ください。
コメント