この記事の要約
この記事は、2025年6月第4週にMicrosoftから配信されたWindows Updateの定例更新(またはプレビュー更新)に関する情報です。Win11では、USB・カメラ・サウンドなどの修正がありました。プレビューKBですが、不具合に悩んでいるという方は、適用も考慮してください。この情報が、あなたのPCを安全かつ快適に保つための一助となれば幸いです。解決策を早く知りたい方は、目次から気になる項目へジャンプしてください。
はじめに:この記事について
2025年6月第4週にMicrosoftから配信されたWindows Updateの定例更新(またはプレビュー更新)に関する情報です。
この情報が、あなたのPCを安全かつ快適に保つための一助となれば幸いです。目次から気になる項目へジャンプしてください。
対象 | KBナンバー |
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Win11(24H2) | KB5060829(06/27) |
Win11(23H2) | KB5060826(06/27) |
Win10(22H2) | KB5061087(06/24)
KB5063159(06/16) |
悪意 | 2025/06/25 06:00現在未配信。多分今回は無し。 |
.NET/.net | 2025/06/25 06:00現在未配信。遅れて配信される可能性があります。 |
Dynamic Update KB | 2025年6月 第4週に配信されたDynamic Update KBリストのセクションを参照してください。(06/27) |
対象 | 内容 |
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キーワード | Windows Update, KB, 2025年5月 更新, Windows 10, Windows 11, 不具合, 障害, セキュリティ, 予測, 予防, 解決策 |
対象OS/Ver. | Windows 11 (24H2, 23H2), Windows 10 (22H2) |
情報元PC | Win11 (24H2) AMD CPU実機, Win11 (23H2) AMD CPU仮想マシン, Win10 (22H2) AMD CPU仮想マシン |
対象読者 | Windows Update関連情報を求めるユーザー、PCの安定稼働を重視する方、情報システム担当者など |
AIの利用 | 記事中の記述事項の調査・整理・予測に、AIを利用しています |
履歴 | 2025/06/25…初版公開 |
アップデート適用前に推奨される処置
必須
明示的にシステムの復元ポイントを作成しておく
「コントロールパネル」>「システムとセキュリティ」>「システム」>「システムの保護」から、分かりやすい名前(例:2025年5月WU適用前)をつけて手動で復元ポイントを作成しておきましょう。
BitLocker回復キーの再確認と複数箇所への保存
aka.ms/myrecoverykey からMSアカウントに保存されているか確認し、別途USBメモリや紙に印刷して保管してください。
推奨
システム全体の完全なバックアップ
信頼できるサードパーティ製ソフトで、OSを含むシステムドライブ全体のイメージバックアップを取得しておきましょう。
重要なデータの外部ドライブへのバックアップ
これは日常的に行うべきことですが、アップデート前には改めて確認してください。
OS・バージョン別アップデート詳細
お使いのOSとバージョンに合わせて、詳細な更新内容をご確認ください。
現在 MS は、毎月第2週の正式版 KB 発表時に前月第4週に配信した プレビュー KB の内容はそちらを参照するようにということでアナウンスするため、KB の内容が一目で把握しにくくなっています。このサイトでは、プレビュー KB の内容と翌月のの正式版 KB の内容を比較検討して統合して掲載しています。
Windows 11 Version 24H2
ダウンロードリンク
ロール・プレ:KB5060829
2025-06 Cumulative Update Preview for Windows 11 Version 24H2 for x64-based Systems (KB5060829)
2025 年 6 月 26 日 – KB5060829 (OS ビルド 26100.4484) プレビュー
今週のWindows Updateハイライト:機能強化と重要な修正
2025年6月第4週、Windows 10およびWindows 11向けに、セキュリティ以外の品質改善と新機能を含む更新プログラムが配信されました。今回のアップデートは、日々のPC利用体験を向上させる多岐にわたる修正や、注目の新機能が含まれています。
特に注目すべきは、一部の新機能が段階的な展開(段階的ロールアウト)で提供される点です。これは、すべてのユーザーが同時にアップデートを受け取るわけではなく、一定期間をかけて順次配布されることを意味します。この機能の状況は、Windows リリース正常性ダッシュボードで確認できます。
それでは、各OSの主な変更点を見ていきましょう。
サービス スタック更新プログラム (SSU)
- Windows 11 サービス スタック更新プログラム (KB5062862) – 26100.4484: この更新プログラムは、Windows Updateをインストールするコンポーネントであるサービススタックの品質を向上させます。SSUは、堅牢で信頼性の高いサービススタックを確保し、デバイスがMicrosoft更新プログラムを受信およびインストールできるようにする重要な役割を担っています。
このアップデートの既知の問題
- Notoフォントの問題(適用対象:すべてのユーザー)
- 症状: Microsoft EdgeやGoogle ChromeなどのChromiumベースのブラウザで96DPI(100%スケーリング)で表示すると、CJK(中国語、日本語、韓国語)のテキストがぼやけたり不明瞭になったりするという報告があります。
- 原因: 2025年3月のプレビューアップデートで導入されたCJK言語用のNotoフォントが、96DPIでのピクセル密度の制限により、文字の明瞭度と配置に影響を与える可能性があるためです。
- 回避策: 一時的な回避策として、ディスプレイのスケーリングを125%または150%に上げると、テキストの鮮明度が向上する可能性があります。詳細は「Windowsで画面の解像度とレイアウトを変更する」を参照してください。
- 状況: Microsoftはこの問題を現在調査中であり、詳細が分かり次第お知らせする予定です。
Windows 11 (KB5060829) の主な変更点
Windows 11向けに配信されたKB5060829は、多くの新機能と改善、そして不具合の修正を含んでいます。
注目すべき新機能
- アプリのデフォルト設定(EEA向け): 欧州経済領域(EEA)のユーザー向けに、デフォルトブラウザの設定に関する変更が導入されました。
設定 > アプリ > デフォルトアプリ
の「デフォルトに設定」ボタンから、より簡単に新しい既定のブラウザを設定できるようになります。新しい既定のブラウザはタスクバーやスタートメニューにピン留めされ、.pdfファイルの関連付けも可能になります。 - Click to Do(プレビュー): Copilot+ PCユーザー向けに、「Microsoft 365 Copilot に質問」という新アクションが追加されました。Microsoft 365 Copilotにテキストや画像を送信して質問の回答を得られる機能で、Microsoft 365ライセンスが必要です。
- ナレーターの機能強化:
- スクリーンカーテン: ナレーター利用中に画面を暗くする機能が追加され、公共の場でのプライバシー保護と集中力向上に役立ちます。(
Ctrl + Windows + Enter
でナレーターオン、Caps Lock + Ctrl + C
でスクリーンカーテンオン/オフ) - 機能発見サポート: ナレーターが機能の案内や最新のアップデートの説明を直接提供し、使い始めのユーザーや高度なオプションを探しているユーザーをサポートします。
- スクリーンカーテン: ナレーター利用中に画面を暗くする機能が追加され、公共の場でのプライバシー保護と集中力向上に役立ちます。(
- PC移行エクスペリエンス: 新しいPCへの移行がスムーズになるよう、Windowsバックアップアプリにランディングページとペアリングページが追加されました。将来的には、セットアップ中に古いPCから新しいPCへファイルや設定を転送できるようになります。
- 設定アプリの改善:
- IT管理者が管理する法人向けPCの設定ホームページが強化され、企業固有のデバイス情報やアクセシビリティ設定に関する新しいカードが表示されます。
- デバイスのセットアップ中に選択した国や地域が、
設定 > 時刻と言語 > 言語と地域
に表示されるようになりました。
- タスクバーとシステムトレイの調整:
- タスクバーのスペースが少なくなると、アイコンのサイズが自動で調整され、より多くのアプリが表示されるようになります。設定で表示方法を調整可能です。
- クイック設定のアクセシビリティメニューが新しくグループ化され、ナレーターや音声アクセスなどの支援技術のテキスト説明が追加されました。
- タスクバーアプリの下のインジケーター(ピル)の幅が広くなり、視認性が向上しました。
- 音声アクセスの強化:
- 簡体字中国語、繁体字中国語、日本語の音声コマンドでWindowsのナビゲート、音声入力、操作が可能になりました。
- 音声アクセスの辞書にカスタム単語を追加できるようになりました。
- Windows共有ウィンドウの改善:
- リンクやWebコンテンツを共有する際に、そのコンテンツのビジュアルプレビューが表示されるようになりました。
- 画像の編集と共有時に、圧縮レベルを「高、中、低品質」から選択できるようになりました(0~100のスケールから変更)。
その他の改善点と修正
- 色:
設定 > アクセシビリティ > 色フィルター
の強度と色ブーストのスライダー位置が調整され、調整中も色のプレビューが表示されるようになりました。 - ファイルエクスプローラー: 大きな
7z
または.rar
アーカイブからのファイル抽出パフォーマンスが向上しました。 - グラフィック: 特定のディスプレイ構成遷移中の画面点滅が減少し、不要なディスプレイリセットが排除されるなど、表示関連のユーザーエクスペリエンスが強化されました。一部のディスプレイが緑色になる問題や、UAC設定が原因で設定アプリが応答しなくなる問題も修正されました。
- 入力: 英語キーボード切り替え後にタッチキーボードで日本語入力ができなくなる問題が修正されました。
- MSFTEdit.dll: アラビア語またはヘブライ語設定時、付箋や
dxdiag
などの一部アプリが応答しなくなる問題が修正されました。 - クイック設定: 最上段の3つのボタンが反応しない問題が修正されました。
- 印刷: 印刷された線が予想より太くなる問題が修正されました。
- スクリプト: Windows Server 2019などの古いWindows ServerでホストされているSMB共有でスクリプト実行に時間がかかる問題が修正されました。
- ウィンドウイング:
ALT + Tab
で全画面ゲームを終了した際に他のウィンドウが応答しなくなる問題、スリープ/再開後にウィンドウサイズや位置が変更される問題、ウィンドウのスナップが有効な場合にExplorer.exe
が動作を停止する問題が修正されました。
通常のロールアウト(機能更新プログラム)に関する修正
- Copilot: Copilotキーの信頼性が向上し、キー使用後にCopilotが再起動できない問題が解決されました。
- パフォーマンス: 記憶域スペース ダイレクト(S2D)の効率性維持に関する問題が対処され、複雑なSDDC関連ワークフロー実行時のシステム応答停止が解消されました。
- ストレージの最適化: 未使用の言語パックやオンデマンド機能パッケージが完全に削除されず、ストレージを消費したりWindows Updateのインストール時間を長くしたりする問題が修正されました。
- Windows Hello: Windows Hello for Businessで期限切れ証明書の自動更新が妨げられていた問題が対処されました。
- Windows サーチ: 検索の応答速度が大幅に向上し、場合によってユーザーが検索バーに入力できなくなる問題が解決されました。
Windows 11 Version 23H2
ダウンロードリンク
ロール・プレ:KB5060826
2025-06 Cumulative Update Preview for Windows 11 Version 23H2 for x64-based Systems (KB5060826)
2025年6月26日 – KB5060826 (OS ビルド 22621.5549 および 22631.5549) プレビュー
Windows 11 バージョン 23H2 向けに配信されたKB5060826は、多岐にわたる品質向上と重要な修正が含まれています。このアップデートを最大限に活用するためには、事前にEKB KB5027397を使用してWindows 11 バージョン 23H2に更新しておくことが推奨されます。
注目すべき新機能
- アプリのデフォルト設定(EEA向け): 欧州経済領域(EEA)のユーザー向けに、デフォルトブラウザの設定に関する変更が導入されました。
設定 > アプリ > デフォルトアプリ
の「デフォルトに設定」ボタンから、より簡単に新しい既定のブラウザを設定できます。新しい既定のブラウザはタスクバーやスタートメニューにピン留めされ、.pdfファイルの関連付けも可能になります。 - PC移行エクスペリエンス: 新しいPCへの移行がスムーズになるよう、Windowsバックアップアプリにランディングページとペアリングページが表示されるようになりました。将来的には、セットアップ中に古いPCから新しいPCへファイルや設定を転送できるようになります。この機能は段階的に展開されています。
- Windows 共有: Windows共有ウィンドウを使用してリンクやWebコンテンツを共有すると、そのコンテンツのビジュアルプレビューが表示されるようになりました。
- Windows セットアップ(管理者向け): 管理者は、新しいデバイスがOOBE (Out-Of-Box Experience) 中に重要な更新プログラムを取得するかどうかを構成できるようになりました。
その他の改善点と修正
このビルドには、Windows 11 バージョン 22H2 のすべての改善点が含まれています。加えて、以下の主要な問題が修正されています。
- 監査: 権限使用の監査に関するセキュリティイベントログが過剰に生成され、システムドライブを圧迫してユーザーがサインインできなくなる問題が修正されました。
- 認証: Windows 11 22H2 または 23H2 を実行しているドメイン参加マシンが、Windows Server 2025 ドメインコントローラー上のアカウントパスワードを更新できなくなり、信頼関係の問題が発生する不具合が修正されました。
- 国とオペレータの設定アセット (COSA): 特定のモバイルオペレータのプロファイルが最新の状態に更新されます。
- ディスプレイカーネル: デバイスを再起動するまでリモートデスクトッププロトコル(RDP)接続ができなくなる問題が修正されました。
- ネットワークファイル共有: サーバーメッセージブロック(SMB)共有にあるリソースに接続する際にワークステーションとサーバーが応答を停止する可能性があった問題が修正されました。
- パフォーマンス: 未使用の言語パックとオンデマンド機能パッケージが完全に削除されず、不要なストレージの使用とWindows Updateのインストール時間の延長が発生していた問題が修正されました。
- シェル: 管理者によってロックおよびロック解除された後にキオスクデバイスが応答しなくなる可能性があった問題が解決されました。
- Windows Hello: Windows Hello for Businessで期限切れの証明書の自動更新が妨げられていた問題が対処されます。
- Windows Search: Windows Searchの応答が非常に遅く、検索ボックスが使用可能になるまでに10秒以上かかることがある問題が修正されました。
サービス スタック更新プログラム (SSU)
- Windows 11 サービス スタック更新プログラム (KB5061903) – 22621.5550 および 22631.5550: この更新プログラムは、Windows Updateをインストールするコンポーネントであるサービススタックの品質を向上させます。SSUは、信頼性の高いサービススタックを確保し、デバイスがMicrosoft更新プログラムを受信およびインストールできるようにする重要な役割を担っています。
このアップデートの既知の問題
- Notoフォントの問題(適用対象:すべてのユーザー)
- 症状: Microsoft EdgeやGoogle ChromeなどのChromiumベースのブラウザで96DPI(100%スケーリング)で表示すると、CJK(中国語、日本語、韓国語)のテキストがぼやけたり不明瞭になったりするという報告があります。
- 原因: 2025年3月のプレビューアップデートで導入されたCJK言語用のNotoフォントが、96DPIでのピクセル密度の制限により、文字の明瞭度と配置に影響を与える可能性があるためです。
- 回避策: 一時的な回避策として、ディスプレイのスケーリングを125%または150%に上げることで、テキストの鮮明度が向上する可能性があります。詳細については、Microsoftのサポートページ「Windowsで画面の解像度とレイアウトを変更する」を参照してください。
- 状況: Microsoftはこの問題を現在調査中であり、詳細が分かり次第お知らせする予定です。
Windows 10 Version 22H2
ダウンロードリンク
帯域外:KB5063159(06/16)
ロール・プレ:KB5061087(06/24)
2025-06 x64 ベース システム用 Windows 10 Version 22H2 の累積更新プログラム (KB5063159)
2025年6月16日 – KB5063159 (OS ビルド 19045.5968) 帯域外
06/16に配信されていたのですが、気が付かずいましたのでここに掲載します。Surface Hub v1 の起動エラー修正です。
重要ポイント
- Surface Hub v1 の起動エラー修正: 以前のアップデート(KB5060533)で発生した「セキュア ブート違反」エラーを防ぎます。
- KB5060533はSurface Hub v1向けに一時停止されていましたが、今回のKB5063159がその代替となります。
- 更新推奨: EKB KB5015684を使用して、Windows 10 バージョン 22H2 へ更新してください。
- サービススタック更新プログラム (KB5063158): 更新プロセスの信頼性を向上させ、インストール時の問題を軽減します。
既知の問題
- CJKフォントのぼやけ:
- 症状: Chromiumベースのブラウザ(Edge, Chromeなど)で96DPI(100%スケーリング)表示時に、中国語・日本語・韓国語のテキストがぼやけて不明瞭になる場合があります。
- 原因: 3月のプレビューアップデートで導入されたNotoフォントと96DPIのピクセル密度制限によるものです。
- 回避策: ディスプレイのスケーリングを125%または150%に上げると、テキストの鮮明度が向上します。
- 今後の対応: Microsoftが現在調査中であり、詳細が分かり次第情報が提供される予定です。
まとめ
今回のKB5063159は、特にSurface Hub v1の起動問題を修正する重要なアップデートです。また、更新プロセスの安定性を高めるサービススタックの改善も含まれています。
一部の環境でCJKフォントの表示がぼやける既知の問題がありますが、一時的な回避策も示されています。対象となる方は、ぜひアップデートを適用して、システムの安定性を保ちましょう。
2025-06×64 ベース システム用 Windows 10 Version 22H2 の累積更新プログラム (KB5061087)
2025年6月24日 – KB5061087 (OS ビルド 19045.6036) プレビュー
この更新プログラムは、様々なシステムの不具合を解消し、一部の機能には利用方法の変更も含まれています。
全体的な品質向上と重要な注意点
- このアップデートを最大限に活用するためには、EKB KB5015684 を使用して、お使いのWindows 10をバージョン 22H2 に更新しておくことが推奨されます。
修正された主な問題
- COM機能の安定化: Windowsプラットフォーム上のCOM機能で、リモートアクティベーションがエラー
0x8001011
で失敗していた問題が修正されました。 - curlツールの更新: Windowsに標準搭載されている
curl
ツールが、より新しいバージョンv8.13.0
に更新されました。 - Entra ID (WAM) プラグインの改善: Entra ID Windows アカウント マネージャー (WAM) プラグインにおけるデバイス登録の問題が修正されました。
- ストレージ消費の削減: 未使用の言語パックやFeature on Demand(FOD)パッケージが完全に削除されず、不要なストレージを消費したり、Windows Updateのインストール時間を長くしたりする問題が解消されました。
- プリンターのスキャン機能修正: デュアルプロトコルインターフェースを持つUSB接続の多機能プリンターで、スキャンが失敗し、OSの内蔵スキャン機能が使えなくなる問題が修正されました。
- スタートメニューの不具合解消: スタートメニューからジャンプリストが消える問題や、更新プログラムのインストール後にスタートメニューが起動しない問題が修正されました。
- バージョン情報の正確性: 「設定 > システム > バージョン情報」で、正しいバージョン(22H2)ではなく「2009」と誤って表示される問題が修正されました。
- キオスクデバイスの安定性:
ForceAutoLogon
構成とShift Override
を使用しているキオスクデバイスが、管理者によるロック解除後にブルースクリーンで応答しなくなる可能性がある問題が修正されました。 - SMB共有の応答性改善: SMB共有にあるリソースに対するOplock解除要求を確認する際に、システムが応答を停止する可能性があった問題が修正されました。
機能の動作変更点 (特にEEA向け)
- ブラウザの自動固定: 欧州経済領域 (EEA) におけるデジタル市場法 (DMA) への準拠を維持するため、新しい既定のブラウザを設定すると、タスクバーとスタートメニューに自動的に固定されるようになりました。
- ファイル関連付けの自動化: デフォルトのブラウザを設定する際に、HTTPと.pdfファイルタイプも自動的に関連付けられるようになりました。
サービススタック更新プログラム (KB5061902)
- このアップデートには、最新のサービススタックアップデート (SSU) と累積更新プログラム (LCU) が統合されています。SSUは、Windows Updateプロセスの信頼性を向上させ、更新プログラムのインストール時の問題を軽減する重要な役割を担っています。
このアップデートの既知の問題
KB5061087には、Microsoftが現在認識している以下の既知の問題が報告されています。
- NotoフォントによるCJKテキストのぼやけ
- 症状: Microsoft EdgeやGoogle ChromeなどのChromiumベースのブラウザで、96DPI(100%スケーリング) で表示すると、中国語、日本語、韓国語 (CJK) のテキストがぼやけたり不明瞭になったりする場合があります。
- 原因: 2025年3月のプレビューアップデートで導入されたNotoフォントが、96DPIでのピクセル密度の制限により、CJK文字の明瞭度と配置に影響を与える可能性があるためです。
- 回避策: 一時的な回避策として、ディスプレイのスケーリングを125%または150%に上げると、テキストの鮮明度が向上する可能性があります。詳細については、Microsoftのサポートページ「Windowsで画面の解像度とレイアウトを変更する」を参照してください。
- 状況: Microsoftはこの問題を現在調査中であり、詳細が分かり次第、改めて情報が提供される予定です。
まとめ
今回のWindows 10 KB5061087アップデートは、多岐にわたる重要な修正が含まれており、システムの安定性と利便性の向上に大きく貢献します。COM機能の不具合、プリンターのスキャン問題、スタートメニューの不具合など、これまでユーザーが直面していた様々な問題が解消されることで、より快適なPC環境が期待できます。
既知の問題としてCJKフォントの表示に関するものがありますが、一時的な回避策が提供されていますので、該当する方はお試しください。
今回分のKB適用で発生する可能性のある障害
今回分ので発生する可能性のある障害の予想です。
MSが発表しているKB内容に基づき「私が勝手に予想した事柄」ですので、読み物程度に考えておいてください。
利用方法としては頭の隅に留め置いて、手元で障害が発生した場合に「そういえば…」と思い返していただいて役に立てば幸いと言う程度です。
それでは、OS/バージョン別に見ていきましょう。
Win11(24H2)のKB適用で発生する可能性のある障害
今回の2025年6月第4週に配信されたアップデート(KB5060829 for Windows 11、KB5061087 for Windows 10)には、いくつかの品質改善や新機能が含まれていますが、残念ながら既知の不具合も報告されています。
1. ディスプレイやグラフィック関連の予期せぬ挙動
- KB5060829 (Windows 11) の修正内容に、「グラフィック」関連の項目が複数ありますね。
改善:特定のディスプレイ構成の遷移中に画面が点滅するのを減らしたり、場合によっては発生していた不要なディスプレイのリセットを排除したりするなど、ディスプレイ関連のユーザー エクスペリエンスを強化するために根本的な変更を加えました。
修正: 一部のディスプレイが予期せず緑色になる場合がある。
修正: ユーザー アカウント制御 (UAC) が常に通知するように設定されていて、ディスプレイの [設定] > [システム] > [ディスプレイの色調整]のボタンが選択され、キャンセルされると、設定が応答しなくなります。
これらの修正は、過去にディスプレイ関連の不具合が発生していたことを示唆しています。アップデート適用後、ディスプレイの点滅、色がおかしい、解像度が変わる、マルチディスプレイ設定が崩れるといった現象が一時的に発生する可能性があります。特に、グラフィックドライバーが最新でない場合や、特殊なディスプレイ構成(例:複数のモニター、高リフレッシュレートモニター、ドッキングステーション利用時)を使っている環境では、注意が必要です。
2. 特定のアプリや周辺機器の動作不安定
- 両OSのKBに共通して、様々なアプリやシステムコンポーネントの安定性改善が含まれています。
- Windows 11 (KB5060829):
MSFTEdit.dll
関連の修正(付箋やdxdiag
など一部アプリの応答停止)、ウィンドウイング
関連の修正(ALT + Tab
後の応答停止、ウィンドウサイズ変更)。 - Windows 10 (KB5061087):
COM機能の安定化
、プリンターのスキャン機能修正
、スタートメニューの不具合解消
、キオスクデバイスの安定性
。
これらの修正は、以前にこれらの領域で問題があったことを意味します。アップデート後、関連するアプリ(特に古いバージョンや、特定のAPIを利用するアプリ)が一時的に不安定になったり、期待通りに動作しなくなったりする可能性が考えられます。また、プリンターやスキャナーなどの周辺機器が一時的に認識されなくなる、動作がおかしくなる、といったことも稀に起こりえます。
- Windows 11 (KB5060829):
3. ストレージパフォーマンスやWindows Searchの一時的な低下
- Windows 11 (KB5060829):
ストレージの最適化
、Windows サーチ
の修正が見られます。ストレージの最適化
では、未使用の言語パックとオンデマンド機能パッケージが完全に削除されず、不要なストレージが使用され、Windows Update のインストール時間が長くなる問題がありました
との修正。Windows サーチ
では、応答が非常に遅い
、信頼性が向上し、入力できなくなる問題が解決されます
との修正。
これらの修正は、ストレージの効率性や検索機能の信頼性向上を目的としていますが、アップデート直後に一時的にディスクI/Oが不安定になったり、Windows Searchのインデックス再構築が発生し、PCの動作が重くなったり、検索結果が一時的に不正確になったりする可能性があります。特にストレージ使用率が高いPCや、頻繁に検索機能を利用するユーザーは注意が必要です。
4. ネットワーク共有(SMB)に関する問題
- Windows 10 (KB5061087):
スクリプト: 共有が Windows Server 2019 などの古いバージョンの Windows Server でホストされている場合、リモートのサーバー メッセージ ブロック (SMB) 共有でスクリプトを実行すると、予想外に長い時間がかかることがあります。
との修正があります。これは、古いWindows Server環境とのSMB共有を利用している場合に、ネットワークアクセスが一時的に不安定になったり、スクリプトの実行速度が低下したりする可能性が過去にあったことを示しています。アップデート後、企業ネットワーク環境や、古いNASなどへのアクセスで、ファイル転送速度の低下や共有フォルダへのアクセスエラーが発生しないか確認が必要です。
まとめると
これらの予測される障害は、いずれも「修正」によって改善されるべき問題ですが、アップデート適用直後や、特定の環境下では一時的に現象が再発したり、新たな問題の「兆候」として現れたりする可能性が考えられます。
これらの情報を踏まえ、アップデート適用後には、特に上記の点に注意してPCの動作を確認することをおすすめします。もし問題が発生した場合は、速やかにWindowsの復元機能や、前回解説したSFC/DISMなどのトラブルシューティングを試してみてください。
Win11(23H2)
今回のアップデートは、多岐にわたる品質改善と修正を含んでいますが、その変更が原因で、ごく一部の環境で予期せぬ問題が発生する可能性があります。
1. 認証・ネットワーク関連の接続問題(特に企業・ドメイン環境)
- 修正内容の示唆:
- [認証] 修正: ドメイン参加マシンがWindows Server 2025 ドメインコントローラー上のアカウントパスワードを更新できない問題の修正。
- [ネットワークファイル共有] 修正: SMB共有への接続時にワークステーションとサーバーが応答を停止する可能性があった問題の修正。
- [ディスプレイカーネル] 修正: RDP接続ができなくなる問題の修正。
- 予測されるリスク: これらの修正は、企業内のActive Directory環境や、サーバーとのネットワーク共有(SMB)、リモートデスクトップ接続の安定性を向上させるものですが、稀に複雑なネットワーク構成や、特定の古いサーバー、セキュリティソフトウェアとの間で一時的な競合や接続問題を引き起こす可能性があります。特に、アップデート直後にドメインへの再認証を求められたり、共有フォルダへのアクセスが一時的に不安定になったりしないか注意が必要です。
2. ストレージ容量とパフォーマンスの一時的な変動
- 修正内容の示唆:
- [パフォーマンス] 修正: 未使用の言語パックとオンデマンド機能パッケージの完全削除に関する問題の修正(ストレージ使用量とインストール時間の延長を解消)。
- 予測されるリスク: この修正により、システムが不要なファイルを削除するプロセスが改善されますが、アップデート直後に一時的にディスクのI/Oが高まったり、バックグラウンドでのファイル整理が走り、PCの動作がわずかに重く感じる可能性があります。また、実際に削除されるファイルの量によっては、ディスクの空き容量がわずかに増加することもあるでしょう。
3. 特殊なデバイスやキオスクモード利用時の挙動
- 修正内容の示唆:
- [シェル] 修正: 管理者によってロックおよびロック解除された後にキオスクデバイスが応答しなくなる可能性があった問題の修正。
- 予測されるリスク: キオスクデバイスのような特殊な環境や、特定の組み込みシステム、あるいは通常とは異なるシェル(Windows標準以外のランチャーなど)を利用しているPCでは、アップデート後に意図しない挙動や、特定の操作が一時的に反応しなくなるなどの問題が発生する可能性があります。
4. 新機能の段階的ロールアウトに伴う予期せぬ挙動
- 新機能の提供:
- 「アプリのデフォルト設定(EEA向け)」、「PC移行エクスペリエンス」、「Windows 共有」、「Windows セットアップ(管理者向け)」など、複数の新機能がロールアウト開始とされています。
- 予測されるリスク: これらの新機能は段階的に展開(段階的ロールアウト)されるため、一部のユーザーにはすぐに利用可能になりますが、これはMicrosoftがまだ全ての環境での動作を監視している段階であることを意味します。そのため、新機能の利用中に、想定外の挙動、軽微なバグ、または特定のアプリとの互換性問題が発生する可能性がゼロではありません。特に「PC移行エクスペリエンス」のようなシステムに深く関わる機能は、利用時に注意が必要です。
まとめると
今回のアップデートは、主に企業環境における安定性や、一部の機能の利便性向上に焦点を当てた修正が多いようです。予測される問題は、これらの修正が特定の複雑な環境や、新機能の利用において、予期せぬ副作用をもたらす可能性を考慮したものです。
アップデート適用後には、特に上記の点に注目し、PCの動作に異常がないかを確認することをおすすめします。もし問題が発生した場合は、速やかにWindowsの復元機能の利用や、問題の切り分けを試みてください。
Win10(22H2)
KB5063159
特にありません
KB5061087
KB5061087の内容から予測される障害は、主に「既知の問題」として明記されている内容になります。
したがって、最も予測される障害は、やはり「CJK(中国語、日本語、韓国語)フォントの表示がぼやける問題」です。
- 詳細な予測される影響:
- 日本語、中国語、韓国語のテキストを扱うユーザー: 特に影響を受ける可能性が高いです。
- 低DPI(96DPI、100%スケーリング)のディスプレイを使用しているユーザー: より顕著にぼやけを感じるかもしれません。
- Chromiumベースのブラウザ(Microsoft Edge、Google Chromeなど)の利用者: ウェブサイト上のテキストが影響を受ける可能性があります。
Microsoftはこれを「調査中」としており、現時点での回避策はディスプレイのスケーリング変更(125%または150%に上げる)です。このことから、この問題はソフトウェアレベルでのフォントレンダリングに関する課題であり、一時的な回避策はあるものの、根本的な修正にはMicrosoftからの追加のパッチが必要であることが予測されます。
その他の障害(可能性は低いがゼロではないもの)の予測:
KB5061087は多くの問題を修正するものであり、基本的にはシステムの安定性向上に寄与します。しかし、更新プログラム全般に言えることとして、以下のような予測もできます。
- 特定のハードウェア/ドライバーとの稀な競合: KB5061087が修正する多岐にわたる項目(COM機能、プリンター、サービスなど)は、システムの中核に近い部分に触れることもあります。そのため、非常にまれなケースですが、特定の古いハードウェアや、カスタムドライバーなどとの間で予期せぬ競合が発生し、軽微な機能不全や安定性の低下が起こる可能性も否定できません。ただし、これは特定の環境に限定されることがほとんどです。
- アップデートの適用に失敗する可能性: ダウンロード中にネットワークが不安定になったり、ディスク容量が不足したりするなど、ユーザーの環境要因でアップデートの適用自体がうまくいかないことがあります。これはKB5061087特有の障害というよりは、Windowsアップデート全般で起こりうる事象です。
総じて、KB5061087を適用することによって、広くユーザーに影響するような重大な新しい障害が発生する可能性は低いと予測されます。主な懸念は、公式に明記されているCJKフォントの表示問題に限られるでしょう。
2025年6月 第4週に配信されたDynamic Update KBリスト
今週配信されたKBの中には、Windowsの機能更新プログラム(Feature Update)のインストールプロセスを安全かつスムーズに行うための「Dynamic Update」が含まれています。ご自身のOSバージョンとアーキテクチャ(x64またはARM64)をご確認ください。
なお、このKBは今回自動アップデートをしてもほとんどの場合表示やダウンロードはされません。メジャーアップデートや大きなアップデートなどを適用する際に必要であれば自動的にインストールされる性質のものです。
また、KBの詳細ページを見ても一般ユーザーにわかりやすい情報は記載されていません。
Dynamic UpdateでMicrosoftが準備していること(公開情報から推測される内容)
Dynamic Update(Setup Dynamic UpdateとSafe OS Dynamic Update)は、Windowsの機能更新プログラム(大型アップデート)の成功率を高めるために配信されます。Microsoftは、その裏側で以下のような準備をしていると考えられます。
- 互換性データの収集と更新:
- 世界中の様々なハードウェア構成、ドライバー、アプリケーションのデータを集め、新しい機能更新プログラムとの互換性を検証しています。
- 互換性問題が発見された場合、それを回避するためのデータベース(互換性SDB)を更新し、Setup Dynamic Updateに含めます。
- デバイスドライバーの更新:
- 最新のハードウェアや特定のデバイスで問題が発生しないよう、主要なハードウェアベンダーと協力して最新のデバイスドライバーをテストし、必要に応じてSetup Dynamic Updateを通じて提供します。
- インストーラー(セットアッププロセス)のバグ修正:
- 機能更新プログラムをインストールする際のセットアッププロセス自体にバグやエラーが見つかった場合、それらを修正するためのパッチをSetup Dynamic Updateに含めます。
- Windows回復環境(WinRE)の強化:
- アップデート中に問題が発生してOSが起動しなくなった際に使用するWinREを、最新の機能更新プログラムに対応させ、より堅牢にするための修正を行います。これもSetup Dynamic Updateの一部です。
- 「セーフ OS」環境の安定性確保:
- 機能更新プログラムのインストール中に一時的に動作する「セーフ OS」が、安定して機能更新プログラムの適用作業を完了できるよう、その環境自体のセキュリティやバグ修正を行います。これがSafe OS Dynamic Updateの主な内容です。
- セキュリティ定義の最新化:
- アップデートプロセス中にマルウェアなどの脅威からシステムを守るため、最新のセキュリティ定義をDynamic Updateに含めることがあります。
これらの準備は、何百万、何億という異なるPC環境でスムーズに大型アップデートが適用されるように、Microsoftが徹底的なテストと検証を繰り返して行っているものです。
具体的な準備資料や内部文書を提供することはできませんが、上記の内容が、MicrosoftがDynamic Updateを通じて解決しようとしている課題とそのための準備内容の概要となります。
Windows 11 Version 24H2 向け Dynamic Update
Windows 11 Version 23H2 向け Dynamic Update
補足:今週配信された「Dynamic Update」とは?
今週のKB配信リストの中に、「Safe OS Dynamic Update」や「Setup Dynamic Update」といった名称の更新プログラムがあったことにお気づきの方もいるかもしれません。これらは通常の月例アップデートやプレビューアップデートとは少し性質が異なります。
「Safe OS Dynamic Update」と「Setup Dynamic Update」の違いと役割
これらは、Windowsの機能更新プログラム(Feature Update)、つまりOSのバージョンを大きく上げる大型アップデート(例:Windows 11 バージョン23H2から24H2への更新など)をインストールする際に適用される、特別な「裏方」の修正プログラムです。
- Safe OS Dynamic Update
- 役割: 機能更新プログラムをインストールする際、Windowsは一時的に「セーフ OS」と呼ばれる最小限のOS環境を構築して作業を進めます。Safe OS Dynamic Updateは、この「セーフ OS」自体の信頼性や安定性を高めるための修正プログラムです。アップデート中にセーフ OS 側で問題が起きるリスクを減らし、OSの根幹部分の書き換えを安全に行えるようにします。
- Setup Dynamic Update
- 役割: こちらは、機能更新プログラムの「セットアッププロセス(インストーラー)」自体や、関連するコンポーネントを修正するプログラムです。具体的には、インストーラーのバグ修正、最新のデバイスドライバー、Windows 回復環境(WinRE)の更新、互換性データベースの更新などを含み、アップデートの互換性とスムーズな進行を保証します。
なぜ両方必要なのか、そしていつ適用されるのか?
これら2種類のDynamic Updateは、それぞれ異なる側面から機能更新プログラムの成功を支えるため、両方が存在し、通常は両方とも適用されます。
重要なのは、これらのDynamic Updateが適用されるタイミングです。
- 通常の月例アップデートやプレビューアップデートとは異なる: 今週配信されたからといって、あなたがWindows Updateを実行した際にすぐ適用されるわけではありません。
- 機能更新プログラムのインストール時: これらのDynamic Updateは、あなたがWindows 11の次の大型バージョン(例えば24H2)にアップデートしようと試みた際に、その機能更新プログラムのインストールプロセス中に自動的にダウンロードされ、適用されます。
そのため、通常の「更新の履歴」には個別のKB番号としては表示されにくく、機能更新プログラムのインストールが完了した履歴の一部として扱われることが多いです。
.NETと.net
2025/06/25 06:00現在未配信。
遅れて配信される可能性があります。
悪意のあるソフトウェアの削除ツール (KB890830)
2025/06/25 06:00現在未配信。
今回はたぶんありません。
Windows 11 (23H2) から 24H2 への強制アップデートに対処する
Windows 11 (23H2) から 24H2 への強制アップデートは、ユーザーの意図しない環境変化を引き起こす可能性があります。以下の点に留意し、必要に応じて対応を行ってください。
誤って24H2へのアップデートが始まったのを止める方法
誤って(意図せず/予期せず)24H2へのアップデートが開始してしまった場合は、慌てずに以下の手順で対応してください。
- ダウンロード中の場合: Windows Update設定画面で「更新の一時停止」操作を行ってください。クリーンアップに時間がかかる場合がありますが、そのまま待ちます。
- インストールが始まってしまった場合: 途中で停止するとOSに不具合が発生しやすくなるため、そのまま完了させてください。完了後にPCを再起動し、起動オプションから「以前のバージョンに戻す」(ロールバック)を試みてください。
24H2へのアップグレード自体を停止する方法
自動更新を停止する方法として、以下の手段を検討してください。どうも24H2へのアップグレードだけを個別に止める方法はなく、システム全体の自動更新停止が唯一の手段のようです。
- Windows Pro / Enterpriseエディション: ローカルグループポリシーエディターで自動更新を無効化する。
- Windows Homeエディション: レジストリ操作で自動更新を停止する。
詳細な手順は、以下の外部記事を参照してください。
簡単!Windows 11 24H2への自動更新をブロック!自動アップデートさせない方法とアップデートを元に戻す手順 画像付きで解説【初心者向け】2025年2月版
重要:過去にローカルグループポリシーエディターで設定していた方も、Home版では設定が反映されなくなった事例が報告されています。Home版ユーザーはレジストリでの停止方法への切り替えを検討してください。
最後に
最後まで記事をお読みいただき、誠にありがとうございました。
今回の記事は以上となります。
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この記事では明示的にプロモーションとして取り扱っているものはありませんが、例えばMiniTool ShadowMakerは過去に無償提供を受けたことがあるソフトです。
なお、過去のプロモーションなどで取り扱った商品名や企業名などがプロモーション目的ではなくとも記載されている場合があります。
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