この記事の要約
※ この要約はGoogle Geminiを利用して作成されました
この記事は、Windows 11 (24H2) 環境で OneDrive を利用しているユーザーに向けて、エクスプローラーのクイックアクセス機能における予期せぬファイル消失のリスクを警告するものです。
問題の概要:
通常、エクスプローラーのクイックアクセスにある「最近使用した項目」からファイルを右クリックし、「リストから削除」を実行すると、その項目がリストから消えるだけで、ファイル自体は削除されません。しかし、OneDrive と同期している環境下では、Office スイート(Word、Excel)以外のファイル(PDF、png、jpg など) に対してこの操作を行うと、警告が表示されることなく、OneDrive 上からだけでなく、同期設定により PC 本体からも完全に削除されてしまうという現象が確認されました。
詳細な状況:
筆者の環境では、OneDrive と同期されたフォルダにある PDF や画像ファイルに対し、「リストから削除」を実行したところ、これらのファイルは OneDrive のゴミ箱に移動し、PC 本体からは完全に消去されました。一方、同様の操作を Word や Excel ファイルに対して行った場合、リストからの削除はできませんでした。
この挙動は、Office ファイルの誤削除を防ぐための意図的な仕様である可能性も考えられますが、Office ファイル以外は容易に削除できてしまうため、整理目的でクイックアクセスを利用しているユーザーにとっては、重要なファイルを意図せず失ってしまう大きなリスクとなります。
対策と注意点:
- OneDrive を利用している場合は、「ファイル エクスプローラーの履歴のクリア」を実行しないでください。同様にファイルが消失する可能性があります。
- クイックアクセスの「最近使用した項目」から Office スイート以外のファイルを削除する際は、データ消失のリスクがあることを十分に理解し、慎重に行ってください。
- 念のため、最近クイックアクセスからファイルを削除した場合は、OneDrive のゴミ箱を確認し、重要なファイルが誤って削除されていないかを確認してください。
- ローカルのフォルダに保存されているファイルは、この問題の影響を受けません。
今後の見通し:
現時点では、この問題に関する根本的な解決策は判明していません。今後の Microsoft からの情報に注意し、同様の現象に遭遇した場合は、情報共有をお願いします。
この記事を読んだ OneDrive ユーザーは、今一度クイックアクセスの利用方法を見直し、重要なファイルのバックアップを徹底することを強く推奨します。
この記事について
OneDrive(の同期)を設定している場合、重要なファイルを失ってしまう可能性が発覚しました。
OneDriveの同期を利用している状態で「クイックアクセスの最近使用した項目の削除」や「ファイル エクスプローラーの履歴のクリア」を実行すると、OneDriveで同期しているファイルがゴミ箱に移動してしまいます(PC本体でファイルを削除したのと同様の状態になります)。

一言では的確に表現するのが難しいです。
OneDriveとの同期を設定していると、「クイックアクセスの最近使用した項目のリストから削除を実行 ⇒ (リストから消えるのではなく)実際にはOneDriveからファイルの削除が実行されてしまう」というとんでもない操作が行われます。
OneDriveのゴミ箱はデフォルトでは30日で完全に消去されるため、気付かないうちにファイルを失ってしまう可能性があります。
以下に、発生した環境などの詳細を記述します。
対象 | 内容 |
---|---|
キーワード | Win11 クイックアクセス 削除できない OneDrive ファイル消失 |
OS/ソフト/機材 | Windows 11 (24H2), Microsoft 365, OneDrive |
対象読者 | Windows 11でOneDriveを利用しており、エクスプローラーのクイックアクセス機能を活用しているユーザー |
AIの利用 | 記事中の記述事項の調査に、AI(Google Gemini)を利用しています |
履歴 | 2025/05/18・・・初版公開
2025/05/18 18:25…「かなり有効な防衛手段」の項目を追加しました |
発生/発覚したPCの環境
今回、この問題が発生・発覚したPCの環境は以下の通りです。
OS環境の状況
- Windows 11 Pro (バージョン 24H2)
- Microsoft 365 導入済み
- OneDrive の同期有効(1TB容量)
- Windows バックアップ有効
今回の不具合は、PCのハードウェアに依存するものではないと考えています。上記のOS環境に該当する、または複数の要素が合致する場合に、同様の現象が発生する可能性があります。
状況
筆者の妻が以下の状況に遭遇し、「これは不具合ではないか?」と疑問に思ったことが、この記事作成のきっかけです。
Windows 11 (24H2) 環境では、エクスプローラーに関連する不具合も報告されているため、当初はこの現象もその一つではないかと考えられました。
質問をしようとした状況
- Wordファイルは、「Wordの最近使ったアイテム」の一覧から通常通り削除可能である。
- 問題のWordファイルを、「エクスプローラーのクイックアクセス⇒最近使用した項目」から「リストから削除」しようとしても、操作ができない。
- 同様の現象はExcelファイルでも発生する。
- PDFやpngなどのOfficeスイート以外のファイルは、「エクスプローラーのクイックアクセス⇒最近使用した項目」から問題なく「リストから削除」できる。
「なぜWordとExcelファイルだけが、エクスプローラーのクイックアクセス⇒最近使用した項目から削除できないのだろう?」という疑問が、この問題の探求の始まりでした。
Wordの最近使ったアイテムからは削除可能
右クリックメニューから「一覧から削除」操作が正常に行えます。
エクスプローラーの「エクスプローラーのクイックアクセス⇒最近使用した項目」からは「リストから削除」することができない。
【重要】Officeスイート以外のファイル(PDF、pngなど)は、警告なしにクイックアクセスのリストから削除できてしまいます。この操作を行うと、OneDrive上からも削除され、同期設定によりPC本体にあるファイルも削除されます。筆者の環境では、確認できた範囲で、PC本体からも完全に削除されていました。
画像の例では、同じようにOneDriveに同期されたフォルダ内にあるファイルでも、pngファイルはリストから削除できますが、xlsxファイルはリストから削除できません。
※ 基本的にローカルのフォルダに保存されているファイルは、この問題の影響を受けません。
【再度の注意喚起】OneDriveと同期されたフォルダにあるファイルであっても、PDFなどのOfficeスイート以外のファイルは、「リストから削除」できてしまうため、操作には十分にご注意ください。
状況の経緯
この問題が発覚し、解決を試みるまでの経緯を時系列で説明します。
MSコミュニティーでの質問を開始
筆者の妻が遭遇した上記の問題について、Microsoft Community フォーラムにて質問を投稿しました。
質問の詳細は以下のリンクからご確認いただけます。
特定のファイルがエクスプローラーの一覧表示(クイックアクセスのリスト)から削除できない
Win11(24H2)特定のファイルがエクスプローラーの一覧表示(クイックアクセスのリスト)から削除できなくなっています。(開始時期は不明、他にも同様のファイルがあるかどうかも不明です)
状況
- Wordのファイルなのですが、「Wordの最近使ったアイテム」での一覧から削除は可能。
- Wordファイルの状態は自動保存。
- OneDriveで同期しているほかのファイルはリストから削除可能。
- 当該ファイルそのものの削除とゴミ箱からの復元は可能。
やってみたこと
- タスクマネージャーから「エクスプローラー」プロセスを右クリックして「再起動」。
- DISMとsfc。
- officeの修復インストール。
- 診断スタートアップで起動して試行してみたが、やはりクイックアクセスのリストからの削除はできない。
- 当該ファイルを削除後に、クイックアクセスのリストからの削除を試みたができなかった。
教えてほしいこと
- WordとExcelのファイルは右クリックで最初の画像のようなメニューが開き、フォの他のファイルでは次のようなメニューになるのは通常の動作であるのか。(念の為に確認したいです)
- 何度か当該ファイルの削除と復元などを試すうちに、右クリックでのメニューが上記1)の表示状態になり、その状態ではリストからの削除が可能だった。しかし、その後元に戻ってしまった。
- 現状、他のファイルの動作などに問題はないようなのだが、エクスプローラー全体の不具合であれば修復したいので、その方法を教えてほしい。
- このファイルだけの問題と考えられるのであれば、その状態の修復方法。
よろしくお願いします。
改善しようとして行った操作と発生した不都合
この問題を改善しようと試みた結果、予期せぬ不都合が発生しました。
【重要】ファイル エクスプローラーの履歴をクリアする操作などが、OneDriveと同期しているファイルの消失につながる可能性があります。
改善しようとしたときに行った操作
- エクスプローラーの「エクスプローラーのクイックアクセス⇒最近使用した項目」で「リストから削除」を試みた(効果なし)。
- 「ファイル エクスプローラーの履歴のクリア」を実行した。
上記操作の結果、WordとExcelファイルはクイックアクセスのリストから削除されませんでしたが、Officeスイート以外のファイルはリストから消え、OneDriveのゴミ箱に移動していました。
※ この際、インターネット経由で取得したファイルを削除(ゴミ箱に移動)する際に表示される「インターネット・・・・を削除するとPC上から完全に削除されます」という警告メッセージが表示されるOSの仕様も、今回の事象と関連している可能性があります。
発生した不都合
- OneDriveから「多くのファイルが OneDrive から最近削除されました」という件名のメールが届きました。
- 確認したところ、「改善しようとしたときに行った操作」でクイックアクセスのリストから削除しようとしたOfficeスイート以外のファイルが、すべてOneDriveのゴミ箱に移動しており、PC本体からは完全に削除された状態でした(ゴミ箱にも存在しませんでした)。
- OneDriveのゴミ箱からファイルを復元したところ、PC本体にも同期されてファイルが復活しました。
もしこの現象に気付かなかった場合、クイックアクセスから「リストから削除」したファイルは、OneDriveのゴミ箱の保存期間(デフォルト30日)経過後に完全に失われてしまう危険性がありました。
防止手段
※ 現状、根本的な解決策は見つかっておらず、暫定的かつ消極的な防止手段しかありません。
最近、エクスプローラーのクイックアクセス「最近使用した項目」で「リストから削除」を行った方は、念のためOneDriveのゴミ箱を確認し、重要なファイルが誤って削除されていないかをご確認ください。
暫定的/消極的な防止手段
- 「ファイル エクスプローラーの履歴のクリア」を実行しない。
- エクスプローラーの「エクスプローラーのクイックアクセス⇒最近使用した項目」で「リストから削除」操作を慎重に行う(Officeスイート以外のファイルは削除される可能性があることを認識しておく)。
- 「クイック アクセスのピン留めアイテムをリセット」は、今回の問題とは異なるため実行しない方が良い。
- 「アイコンとサムネイルのキャッシュを再構築」も、今回の問題とは直接的な関連性はないと考えられるため、実行は推奨しない。
かなり有効な防衛手段
この事象に対する現時点でかなり有効で、非常に効果が見込める防衛手段は「ファイル履歴機能」を利用することです。
ファイル履歴は、ファイルの変更履歴を保存し、削除されたファイルも復元できる強力な機能です。OneDriveのゴミ箱の期限切れや、誤操作による完全削除のリスクを大幅に軽減できます。
ファイル履歴の利用には、ファイル履歴で履歴の保存を指定するファイルと別個のドライブが必要になりますが、変更した履歴が保存され、削除されたファイルも指定の期間(無期限も可能)保持されます。
条件を満たすことのできるPC(システム)を所有しているないしは満たすように構成可能であればファイル履歴の利用を検討してください。
参考:
[Windows 11/10] ファイル履歴を利用してバックアップを実施する方法
包括的な防止手段
現在、根本的な解決策は判明していません。今後の情報にご注意ください。
※ 単なるOSとOneDriveの仕様であるという可能性もあり、その場合は、「暫定的/消極的な防止手段」で提示した以外の方法がない可能性が高いです。
まとめ:最後に
この記事では、Windows 11 (24H2) 環境で OneDrive を利用している場合に、エクスプローラーのクイックアクセスから Office スイート以外のファイル(PDF、pngなど)を削除しようとすると、警告なしに OneDrive 上だけでなく PC 本体からも完全に削除されてしまう可能性があるという、予期せぬ挙動について解説しました。
現時点での対策:
- OneDrive を利用している場合は、「ファイル エクスプローラーの履歴のクリア」を実行しない。
- クイックアクセスの「最近使用した項目」から Office スイート以外のファイルを削除する際は、データ消失のリスクがあることを十分に理解した上で、慎重に行う。
- 念のため、最近クイックアクセスからファイルを削除した場合は、OneDrive のゴミ箱を確認する。
この問題に関する根本的な解決策は、現在のところ不明です。今後の搭載との情報や Microsoft からの情報にご注意ください。
最後までお読みいただき、ありがとうございました。
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