この記事について

この記事は、不確実な推定記事です。
現象面だけを見て「もしかすると」ということで公開した、注意喚起記事です。
どうも、Windows10でユーザープロファイルが(一部ということが多そう。資格情報を含みます)破損する不都合が発生しているのかもしれません。
※ 2025/03/12の更新直後に発生したという事例もありました。
※ Win11に関しては不明です。
実は発生するとかなり重大な障害ですから、留意しておく情報として頭の片隅に留めておくとよい気がします。
※ 記事を見て気になった方、少なくとも最低限の予防措置をするという方は、念の為sfcとDISMを実行しておくことを強くおすすめします。

Webでの障害事例を見ていて「もしかして…」と感じた程度の事柄です。
しかしながら、100%顕在化する障害でない場合は、この程度の質問頻度から始まりますので留意しておくに越したことはないです。
ユーザープロファイルが破損すると起きること
具体例の抜粋
・仮プロフィールでサインインすることになってしまう
・自分のファイルが見えない、権限がないということで開けなくなる
・ネットワーク越しの検索ができなくなる
・サインインの失敗、BitLockerの誤作動(可能性)
・正しいパスワード(PIN)を入力してもサインインできなくなる
・OSのアップグレードができなくなる(可能性、権限の問題)
・WinUpに失敗する(可能性、権限の問題)
・アカウントが一つしかない場合はサインイン画面がグレーアウトしたままで停止し、操作を受け付けくなる場合がある
一般的な例示
Windowsのユーザープロファイル(一部ないし全部)が破損すると、以下のような問題が発生する可能性があります。
1. サインインの問題
サインイン時にエラーメッセージが表示され、サインインできない。
一時プロファイルでサインインされ、デスクトップや設定が初期状態になる。
サインインループが発生し、何度もサインイン画面に戻る。
2. デスクトップ環境の問題
デスクトップのアイコンや背景が消える。
スタートメニューやタスクバーが正常に動作しない。
アプリケーションの設定やデータが失われる。
3. アプリケーションの問題
アプリケーションが正常に起動しない、または動作しない。
アプリケーションの設定やデータが失われる。
アプリケーションがフリーズしたり、クラッシュしたりする。
4. ファイルやフォルダへのアクセス問題
ドキュメント、ピクチャ、ダウンロードなどの個人用フォルダにアクセスできない。
ファイルのアクセス許可エラーが発生する。
ファイルやフォルダが破損したり、消えたりする。
5. 設定の問題
Windowsの設定が正常に保存されない。
設定を変更しても、再起動後に元に戻る。
特定のハードウェアデバイスが正常に動作しない。
6. その他の問題
システムの動作が不安定になる。
ブルースクリーンエラー(BSOD)が発生する。
パフォーマンスが低下する。
対象 | 内容 |
---|---|
キーワード | 不具合、障害、破損、ユーザープロファイル |
OS/ソフト | Windows10(Win11に関しては不明です) |
対象読者 | Windowsの障害関連情報を求める方 |
履歴 | 2025/03/23・・・記事作成開始
2025/03/24・・・初版公開 |
今回気になった事例
2025/03/12の定例更新後にMSコミュニティーで質問された中で、今回気になり「もしかしてユーザープロファイルに不都合が発生している場合があるのではないか」と考えるに至った事例です。
Win10でのユーザープロファイル不都合事例
Q: ユーザーファイルが二つに増え、アカウントも別人としてサインインしている。
いつものようにウィンドウズを更新してシャットダウンし後日サインインしたら、なぜかデスクトップから複数のショートカットが消えており、エクスプローラー内を探してみた所、ユーザーファイルが増えており別人のアカウントとしてサインインしている、という状態になっていました。
添付ファイル
リンク先の画像のように、「ユーザー名」と「ユーザー名.DESKTOP-シリアル番号」という二つのファイルがあり(ユーザー名とシリアル番号の部分は赤く塗りつぶしてます、申し訳ない)、現在は二つ目のユーザーファイルを参照しているようです。レジストリエディターのProfileListを見ても、元の「ユーザー名」が記載されたProfileImagePathは存在せず、代わりに「ユーザー名.DESKTOP-シリアル番号」のProfileImagePathがあることを確認しました。
他に分かっている情報はこちらです
・ファイル内の写真、データなどは無事であり、問題なく使用可能
・元の「ユーザー名」のアカウントにはサインインできない…というより、サインインできるユーザーが増えているわけではない
(内部的には「ユーザー名」扱い?でもコマンドプロンプトでは「ユーザー名.DESKTOP-シリアル番号」と表記されていました…)
・元々パスコードを設定せずに使っていた(この一件の後、設定した)
・ユーザー名を日本語ひらがなで作ってしまっていた(このPCを購入した某工房では、ユーザー名を日本語にするリスクを教えてくれませんでした…)
PCに対する知識がほぼなく、ネットで情報を集めようにも似たような症状の方は確認できず困っています。
どうにかして、「ユーザー名」のファイルを参照してPCを利用できるように戻る方法はないでしょうか。
PCに対する知識がほぼなく、ネットで情報を集めようにも似たような症状の方は確認できず困っています。
どうにかして、「ユーザー名」のファイルを参照してPCを利用できるように戻る方法はないでしょうか。
PC内のデータがどこにあるか分からず困ってます。
まず、Cドライブの容量は1TB中ほぼ使ってます。なのに、そのデータすべて見つかりません。
半年以上振りにパソコンを開いたところ、初めのログイン画面に同じ名前のアカウントが2つ表示されてました。
いつもは自動的にログインされるのですが、パスワード入力を求められたので1つ目の方に入力したらログイン出来ませんでした。
なので2つ目の方を選択しログインしたら出来たのですが、自分で設定していた壁紙も表示されず、動画等のファイルはすべて「空」の状態になってました。
訳が分からず、アカウントを変更しようと思い「設定」の「アカウント」から「ローカルアカウントへ切り替える」にすると新規作成されました。
元に戻そうとすると、「スタートメニュー」が開かなくなり、困ったのでチャットサポートに相談しました。
そして【ローカルアカウントの新規作成】で問題解決し、「ユーザーアカウント」画面から「ユーザーの追加」でMicrosoftアカウントを追加しました。
Microsoftアカウントにログイン出来たのですが、やはりデータはすべて「空」のままです。
「記憶域」を見ると“他のユーザー”にほとんどの容量が使われてます。
しかし“他のユーザー”は無いです(アカウント名は表示されない)
Cドライブ内の「ユーザー」フォルダの中身をすべて確認しても、どれも「空のフォルダ」です。
一体PC内のデータはどこにあるのでしょうか?お分かりになられる方いらっしゃいましたら教えてください
Win10でのアップグレード失敗事例
サイト内の参考記事: 【小ネタ】「ライセンス条項の確認でエラー発生」でWin11にアップできない【2025/03/15】
※ ユーザープロファイル(資格/検眼情報)の破損が強く疑われる事例です。
Windows10からWindows11にアップデートしようとしたところ、ライセンス条項の確認でエラーが発生してアップデートできません。
CPUはi7-9700k3.6ghzでメモリは16GB、OSが入っているストレージは200GB空いています。
GPUはGeForceRTX2070、エディションはWindows10Home
6年前にドスパラで購入したPCです。
解決方法
実施可能な予防措置と、一般的な解決方法です。
予防
少なくとも、毎回のWinUp時には「サードパーティー製のセキュリティーソフトの無効化」をおすすめします。
【あなたのPCは大丈夫?】確認必須・・・WinUpエラーとDISMが「62.3%」で必ず止まる現象【2025/03/09】で書いているのですが、WinUp時には多くのファイルが一旦削除され、その後に復元される動作が発生します。
復元(書き戻し)が失敗する(ブロックされてしまう)理由の大きなものに、「サードパーティー製のセキュリティーソフトによるブロック」が確実に含まれます。
WinUp時の手ひどい障害にセキュリティーソフトが関与する場合が比較的多いのはこのことが原因です。

Windows Defender でも発生する場合はあるのですが、比較的少なくなります。
オンラインでアップデートしている場合は、Windows Defenderまで無効にしてしまわないようにしてください。
※ サードパーティー製のセキュリティーソフトを対しすると、自動的にWindows Defenderの保護が有効になるはずなのですが、うまくいかずに無効のままになってしまう場合があります。そのときは手動で有効化してください。また、爾後サードパーティー製のセキュリティーソフトを有効にした後、Windows Defenderの保護が無効に変わっているか確認してくださいね。
一般的な解決方法
どうしても解消せず、抜本的解決(初期化やクリーンインストール)が必要になる場合もありますが、以下を試してみてください。
なお、もう少し詳細な方法は、【あなたのPCは大丈夫?】確認必須・・・WinUpエラーとDISMが「62.3%」で必ず止まる現象【2025/03/09】を参照してくださいね。

システムの復元を試してみるという方法もあるのですが、どこまで戻すのか不明ということと、再度WinUpが実行されてプロファイルが破損するという可能性がありますので今回はおすすめしません。
システムファイルを修復する
※ 障害予防的な目的で、今回実施しておくことを強くおすすめします。
・コマンドプロンプト=cmd(管理者)を起動する
・sfc /scannow を実行
・DISM.exe /Online /Cleanup-image /Restorehealth を実行
・再度 sfc /scannow を実行
破損があり「修復ができない」となった場合は、下の手段を実行して修復してくださいね。
ユーザープロファイルを新規にする
破損したユーザープロファイルを修復できない場合、新しいユーザーアカウントを作成し、データを移行するのが最も確実な方法です。
・「設定」>「アカウント」>「家族とその他のユーザー」を選択します。
・「その他のユーザーを追加する」をクリックし、新しいユーザーアカウントを作成します。
※ ローカルユーザーを作成 ⇒ 管理者アカウントに変更
・新しいアカウントにログインし、古いアカウントから必要なデータをコピーします。
・古いアカウントのプロファイルを削除します。
※ 削除時にデータを残すか残さないかの選択ができますが、すっぱりと全て削除したほうが問題は残りにくいです。移動し忘れたデータがあるかもと心配な方は「旧アカウントデータ」などの名前でフォルダを作成し、そちらにコピーしておくとよいでしょう。
・新規に作成したローカルアカウントを(必要があれば)MSアカウントに変更します。
リプレースインストールする

メーカーPCでプリインストールされているOSのエディションが異なる場合で、リプレースインストール操作を行った場合に「アプリなどを引き継具選択肢がグレーアウトしていて引き継げない」場合があります。
その場合は、【WinUp個別】OS移行ができない! Win OSのデジタル認証PCの罠【2025/03/22移転】を参考にしてください。

「初期状態(工場出荷状態)に戻す」も問題がある場合があるらしいわ。
PCの状態によっては旧OSに戻ってしまう場合などもあり、操作を完了後までわからないらしいので注意が必要ね。
もう一つの方法として、「リプレースインストールする」という手段があります。
現在使用している年次バージョン(23H2や24H2など)に合わせたインストールメディアで、OSアップグレード時と同じ操作をします。
場合によってはこちらの操作でもよいでしょう。
※ 100%効果があるとは限りません。
※ 万が一、「ユーザープロファイルを新規にする」で修復できない場合に試すようにしたほうが良いでしょう。
それでも修復できない場合
それでも修復できない場合は、OSをクリーンインストールするか、PCを初期状態に戻す操作をすることになります。
・最低限ユーザーファイルはコピーして保存してください。
・導入しているアプリ(ソフト)の一覧を控えてください。(コントロールパネルのプログラムと機能の表示をスクショで保存しておくとよいでしょう)
・導入しているアプリ(ソフト)のインストールファイルと登録ID、インストールキーなどを確認しておいてください。
※ アプリによっては固定された1台のPCだけにしかインストールできないものや、クリーンインストール後に利用するためには零センスの書き換えが必要なものもあります。留意してください。
最後に
記事を最後までお読みくださりありがとうございました。
今回の記事は以上です。
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